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学校給食(昭和26年)
学校給食

平成2(1990)年のことです。
日本はこの年、重要なひとつを終わらせました。
大東亜戦争終結後の戦後復興援助の借入金を完済したのです。
戦前戦後の米国に関する評価には、さまざまなものがあります。
米国は怪しからんとするもの、陰謀説、米国を礼賛するもの、敵視するもの。
しかし大東亜戦争終結後、焼け野原となった日本に、米国は、合計18億ドル(現在価値で約12兆円相当)もの巨額の救済復興支援金を与えてくれたのです。
しかもこのうち13億ドルは、なんと無償供与です。
この救済復興支援金は、米国のガリオアと、エロアという2つの基金から供出されています。
ガリオラ(占領地域救済政府基金: Government Appropriation for Relief in Occupied Area Fund)というのは、昭和21(1946)年から提供開始されたもので、日本の飢餓、病気等を除くために食糧・肥料・医薬品・石油などを供給するものです。
ガリオラによって提供された援助物資は、
 米  11万トン
 小麦500万トン
 塩  52万トン
 砂糖 80万トン
 缶詰 16万トン
 肥料300万トン
 牛  1万頭 
等々があり、他にも米国から市民レベルで、ララ物資、ケア物資として総額5,000万ドル(現在の貨幣価値で約4,000億円)相当の物資が、学童、青少年を対象に無償配付されました。
ララ物資というのは、戦前に日本に在住していた多数のキリスト教宣教師が、戦後再び日本を訪れて見聞した惨状を、米国の教会関係者に詳しく伝え、これによって全米の教会が一丸となって起こしてくれた募金運動による物資です。
「飢餓にあえぐ日本の子供たちを救おう」
「ゴール 1,000万ドル、日本の難民を救済しよう」
全米を巻き込んだこの大キャンペーンは、高校や大学では週に一度昼食をぬいて、そのお金を日本の子供たちへの募金に回すなどの運動になっています。
さらにサンフランシスコ在住の浅野七之助氏やローズ女史らの献身的な尽力が実り、はやくも終戦の翌年には、米国から市民レベルの善意の品々が届きました。
内容は、食料品、医薬品、日用品など多岐にわたり、なかには子供たちへの牛乳の代わりにと、生きた山羊まで送られてきています。
昭和40年代頃までに小学校の給食を食べた方々は、脱脂粉乳が出されていたことを覚えておいでと思います。
この脱脂粉乳は、ララ物資から提供されたものでした。
他方、エロア(占領地域経済復興基金: Economic Rehabilitation in Occupied Area Fund)は、占領地の経済復興のために工業用原料や資本財の提供基金です。
終戦直後の日本のGNP(国民総生産)は、米国の僅か4%程度にまで落ち込んでいた。鉱工業生産高などは、10年前の3割近くになっていました。
エロア基金から日本が米国から受けた援助金は、昭和21年時点で、なんと日本のGNPの実に12.8%にあたる巨額の資金です。
米国内では、ガリオラ・エロア資金を提供するにあたり、
「昨日まで肉親や友人を戦火にさらした日本に、何で援助するのか」
という強硬な反対意見もあったそうです。
しかし米政府は、こうした反対運動を抑え、日本に対する戦後復興資金を供与してくれた。まことにもったいなく、またありがたいことです。
また、大東亜戦争終戦の年に米国主導で設立されたIMF(国際通貨基金 International Monetary Fund)、ならびに世界銀行(IBRO:国際復興開発銀行 International Bank of Reconstruction and Development)も、日本のために巨額の貢献をしてくれています。
世界銀行からだけでも日本は、昭和41(1966)年までに、計34回、合計8億6,290億ドルの借入を行っているのです。
いまでこそ世界の債権国となっている日本ですが、当時の日本は復興のための資金が不足していたのです。
日本は、世界銀行からの借入で、道路、電力、鉄鋼など、復興のための国内インフラの整備を行いました。
例えば、黒部第四水力発電(黒四ダム)、愛知用水、東海道新幹線、東名・名神高速道路などは世界銀行の融資により建設されたものです。
そしてようやく日本がこれらの世界銀行の債務を完済したのが、平成2(1990)年7月です。
つい最近のことなのです。
人種差別撤廃を唱え、全力を挙げて戦った日本に対し、戦時中の米国は、やはり全力を挙げて日本と戦った。
そして戦後の米国の措置には、たしかに左に行きすぎた、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムによって日本精神を崩壊させた等の、非難すべき点も多々あろうかと思います。
しかしその一方で米国は、戦後、飢餓と貧困にあえぐ日本の子供たちと社会の復興のために、膨大な支援を行ってくれた。
さらに日本の産業発展のために、莫大な資金を提供してくれた。
そのことを、ボクたち日本人は決して忘れてはならないと思うのです。
本来、日本人は、礼節を尊ぶ国民のはずです。
日本が、国際社会から「ungrateful(恩知らず、不愉快な…)」と非難されるようなことは、社会経済的にも、あってはならないことです。
さんざん世話になっておいて、普天間移設問題で虚言を弄したり、いたずらに米国を裏切り、なんの恩義も受けていない特アにすり寄るような行動は、たとえそれが政府高官によるものであったとしても、断固として日本国民は許すべきでない。
なにがあっても、恩は恩として、何百年経とうがきちんと礼節を守るのが日本です。
日本は、そういう国であり続けなければならないと、ねずきちは思います。
おごる平氏も久しからず。
脱米入特アの政党を許すな!
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