民主党小沢一郎代表が、11日、辞任を表明しました。
後任には、後任には岡田克也副代表(55)と鳩山由紀夫幹事長(62)らの名前が取り沙汰されているそうです。
辞任記者会見の模様は、産経ニュースにその全文が公開されていますのでそちらをご覧ください。
■【小沢辞任】会見詳報(1)「挙党態勢確立が何よりも重要」(11日夕)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090511/stt0905111732021-n1.htm
表面的な能書きだけの記者会見はともかく、ここでは、すこし奥深いところを見てみたいと思います。
以前、小沢一郎氏とともに自民党を飛び出した羽田孜氏が次のように語りました。
「オレは、選挙制度改革のためなら悪魔とでも手を結ぶよ」
選挙制度改革の目的は、日本における二大政党制の実現です。
万年与党の自民党絶対政権ではなく、2つの大政党が時に応じて政権を交代し、互いに緊張感を持ってお国のために尽くす。
その理想は素晴らしいものがあると思います。
そして、理想を語るだけなら、ねずきちにもできる(笑)
小沢氏の凄味は、掲げた理想を実現するために、ありとあらゆる方法を実行してしまうことです。
その姿は、まさに政治家として、剛腕と呼ぶにふさわしいし、まさに稀代の政治家といっていいと思います。
しかし、そのために、どうしても無理が出てしまう。。。
政権交代とひとくちにいいますが、そのためには、自民党以外の政党を仲間に引き込まなければならない。
まるで特アの出先機関のような政党や、自民を追放された無所属議員などまで仲間に引き入れなければならない。
そのためには、足して2で割る方式で、ある程度彼らの言い分も認め、聞いてやらなければならない。いかに低俗で理不尽な政治的主張であっても、それが彼らの主義主張なら、少なくとも半分は聞いてあげる必要がある。
結果、どうしても彼らの左巻き思考に引きずられる。
さらに、過半数を取るためには、全国に独自に候補者を立てなければならない。
民主党は、全国各地で議員希望者を募り、彼らを候補者に立てました。
候補者たちの多くは若い人たちです。見た目はいいかもしれない。
しかし彼らは、つい昨日まで、普通のサラリーマンであったり、ただの失業者。
これまでの人生で、政治活動の経験はなく、地域に根も張っていない・・・
特別の支援団体を持っているわけでもない。
自ら進んで学校の運動会に出て、名前を売るわけでもない。
自腹をきって義捐金を出しているわけでもない。
町内会や自治会、消防団などの地域活動に参加しているわけでもない。
地域の名士の冠婚葬祭に関与するわけでもない。
そもそも地域で政治活動などしたこともない。
特別な人脈があるわけでもない。
独自の資金力を持つわけでもない。。。。
いうなれば、ただのそこらの兄ちゃんたちです。
普通に考えて、当選などできるはずがない。
そんな彼らを民主党候補者として当選させるためには、党が、選挙事務所の経費、ポスターの費用、人件費、地域有力者への引き合わせ、後援会組成のための会場費等々、まさに“上げ膳据え膳”で、立候補のためのありとあらゆる援助をしてあげなければならない。
ウチの地域にも民主党の若手候補者がいます。
あちこちに選挙事務所があります。
ポスターなんて、それこそ掃いて捨てるほどのものすごい数貼り出されている。
すさまじい露出です。
だけど・・・その候補者が時局講演会を開いたとか、駅前や公民館などで立会演説をしている姿など、まるでみたことがない。
たまに宣伝カーが回ってくるけれど、よろしくお願いしますの声は、支援者のおじさんの声で、本人と思しき声など、これまで一度だって聞いたことがない。
彼は、普通に当選するための候補者としての努力を、なにもしていない。
そういう連中を、党が、選挙に勝たせる。
いちからじゅうまで、ぜんぶ、党が丸抱えで選挙準備をしてあげる。
候補者ひとりあたりに、莫大な経費がかかる。
その経費を、民主党では、ぜんぶ小沢一郎氏が手配しているといいます。
小沢氏に30人からの秘書がいるとか騒がれているけれど、全国の候補者の経費管理をするのに、彼らはまさに八面六臂の大活躍をしている。
その資金は、とてもじゃないが、西松建設一社で賄えるような金額じゃない。
全国に300人の候補者を立てれば、ひとりにつき月100万円の経費としても、毎月3億円が飛びます。
その他、メディアに対する費用、党自体のCM費用、各議員の活動費用、政策検討のための調査会費用。党や小沢氏自身の事務所費用等々。。。
いくら岡田氏がジャスコの御曹司だといっても、賄いきれるものではない。
そして小沢氏は、禁じ手に手をつけた。日本解体を狙う特アからの政治資金の提供を受けたといいます。そのために、民主党自体の政策が、昨年来、急激に左傾化する。
あまりに露骨なそうしたカネ作りに、さすがの東京地検特捜部、国税などが動き出します。そして3月3日、時効寸前の古い西松事件で第一秘書が逮捕される。
一方、短期決戦による政権交代の画策は、弱小とみた麻生氏が、意外な粘りをみせ、解散総選挙など、そのそぶりさえも、みせようとしない。
政府与党の景気対策が、議論の段階でなく、実施の段階に至ると、それまで定額給付金反対と唱えていた世論より、もらえてうれしいという民意の方が当然勝ってくる。
相対的に与党の株があがる。東京株式市場も株価を回復させる。
その一方で、あまりに露骨な民主党の左傾化に、世間のあちこちから疑問の声があがりはじめる。
それでも、選挙さえ勝ち抜き、政権交代さえ実現できれば「カネはいくらでも調達できる」と時間をかせいできたけれど、さすがに世間の風向きが変わりだした。
中国は、これまで注意深く日本の社会構造の左傾化を推進してきたけれど、これでもし民主党が政権を取れないとなると、これまでの工作が逆にアダとなって、日本社会から強烈なしっぺ返しをくらう心配が出てきた。
韓国は、米国スワップが、4月末で取引期限が到来しており、当面の外貨準備高は確保したことにより、いますぐ国家デフォルトの危機が去った。
こうなると、5月以降、特アが、小沢氏に膨大な選挙費用を提供する理由もなくなってきた。
資金調達力のなくなった社長は、もはや引退するしかない。民間企業も政党も同じです。
支持母体を持たない(固定得意先)をもたない新党(ベンチャー企業)である民主党にとっては、代表の(社長の)資金調達力だけがすべてです。
特アという巨大スポンサーからの支援が、細くなってくることが見えた時点で、やはり代表を辞するしかない。
GW中に、鳩山氏の講演会にかけつけるはずだった小沢氏は、代表代行の鳩山氏の講演すらスポイル。おそらくは、資金確保に飛びまわった。しかし、もはや必要な資金をねん出するのは困難になった。
二日後には、約束している予算委員会での党首討論があるにもかかわらず、この時点でまるで敵前逃亡をするかのように辞任の発表をした背景には、そうしたカネをめぐる状況の変化があったといわれています。
民主党の後任の代表には、岡田氏と、鳩山氏の名前があがっています。
鳩山氏は、小沢氏の危機を見て、次こそは我が代表の時代、と踏んだのでしょう。
特アへのいっそう激しい傾斜を堂々と主張し、露骨に日本を売る挙に出ました。
しかし、シナの日本工作は、もっとはるかに慎重です。
それに、小沢氏は、このあたりが非常に上手だった。
たとえば小沢氏は、「在日米軍は第7艦隊だけあればいい」という発言にしても、そのことよりも、「日本という国は、まず自国の防衛は自国で考える、そういう議論が必要で」という枕詞をつけて発言している。
発言を聞いた多くの人は、この枕詞で、納得し、次いで説かれる第7艦隊の件は、ひとつの例文として言っているように聞き取る。
右翼や与党がこの問題に突っ込もうとしても、「オレは、自国の防衛は自国でと言ってるんだ」とやられたら、返す言葉がないし、左翼主義者は、後段の、「米軍出てけ」の部分にだけ反応して、小沢氏万歳となる。
このあたりの政治的発言のうまさは、小沢氏の右に出るものはいない。
だから、特アにしても、自分たちの日本工作が表沙汰になる心配なしに小沢氏を応援できる。
ところが、これが鳩山氏となると、非常に軽い。
平気で国会図書館法を改正して、日本が戦時中悪いことをしてきたということを国会図書館をあげて研究するようにしようとか、韓国では外国人参政権を認めているから、日本人はもっと心を開いて、外国人を受け入れるべきだとか、すぐにメッキのはがれるようなしょうもない隙だらけの発言が多すぎる。
世論操作をし、時間をかけて日本工作を展開してきたシナ工作部隊から見たとき、鳩山氏というのは、あまりに軽すぎて、下手をすると工作自体がバレバレになり、日本の世論が一気に反シナに傾く危険を伴う。
日本は、怒らせたら怖いという認識が、その背景にはある。
韓国にしても、鳩山氏の軽さは、あまりにもリスクが高すぎるとしかみれない。
剛腕小沢の女房役として、すこしは泥をかぶる役目くらいはできるかもしれないが、つばぜり合いに勝てるほどの器は持ち合わせていない。
だから、応援はしない。当然カネもでてこない。
岡田氏は、財界人であり、自らの資金力があり、少々の買収には応じない。
しかし、イオングループのシナ、半島進出の便宜の供与で、転ぶ可能性はある。
ただ、政治信条に関しては未知数と言われています。
つまり、鳩山氏にしても、岡田氏にしても、これまで小沢氏が行ってきたほどの特ア資金の調達能力は、ない、と考えられます。
結局、民主党は、立てた候補者に対する選挙用の下付金を、大幅に緊縮させざるを得ない。
こうなったとき、選挙地盤のない泡沫候補が選挙に勝てる見込みはほとんどなくなります。
つまり、政権交代の可能性はない。
政権交代は、ふたたびふりだしに戻ったということになろうかと思います。
夕方テレビを点けたら、小沢氏の辞任に関して、民主党の細野豪志議員が番組に出演していました。
彼、女房持ちなのに山本モナとの不倫が騒がれた男ですよね。
自民党だと、政界失楽園騒動を起こした船田元ちゃんなど、ちゃんと相手と結婚もしたのに、いったんは議員を退き、自民党籍も引き剥がされ、落選の憂き目にもあって、約7年間も浪人生活をして、やっと自民党に復党している。
若かった頃の元ちゃんも、シャープでかっこよかったけど、最近の元ちゃん、人間に重みというか、苦労人のやさしさも身についたようにみえる。(別にねずきちは元ちゃんファンというわけではありません)
たとえ結ばれた恋であっても、妻子を捨てた恋に、それだけの世間の制裁というもの受けている。
そこから這い上がった元ちゃんは、それなりに偉いと思う。
これに対し、民主党の細野議員は、ナンダ?
妻子がありながら、絶世の美女の山本モナと不倫騒動を起こし、挙句、恋から逃げてしまって山本モナを捨て、党から処分もされずに、あいかわらずのうのうと議員様におさまり、民主党を代表してテレビにもたびたび出演。。。。
いかに野党とはいえ、選挙区には、そういうことを嫌がるおばちゃんたちもいるだろうに。。。。
悪さをしてもなんの責任も追及されない民主党。
本物の恋をし、結婚までしながら、世間の厳しい批判の中で、すべてをいちからやりなおし、再起をはからなければならない自民党。
わるいけど、ねずきちは、党首辞任という大事を前に、テレビに映って一人前の口をきく細野豪志議員を見て、ものすごく気分が悪くなりました。
かつて田中角栄氏から、当選したいなら3万件を戸別訪問して来いと言われ、それを素直に実行してようやく議員の座を射止め、自己の剛腕と才覚で政界に頭角を現した苦労人の小沢一郎氏。
その小沢氏が、自らの手を黒く染めてまで理想に邁進しようという力に、おんぶにだっこで、甘やかされ、ろくな苦労もしないで軽々しい口をたたいている若手民主党議員。
小沢氏の代表辞任によって、ボクにはなんとなく、1993年に始まる「選挙制度改革→2大政党制による政権交代制」という夢が、終わった、そんな気がします。
ねずきちは民主党には、この代表辞任を機会に、もう一度綱紀を改め、日本の庶民の代表としての真の意味の“民主”党に立ち返っていただきたい。そう思うのです。

民主党小沢一郎代表辞任記者会見中継 05/11-16:57


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