連休が明けて、いよいよ国会では、今年度補正予算の審議が始まりました。
麻生総理には、いまの不況脱出のためにも、また国民生活の安定と向上のために、なんとしても全力を挙げて頑張ってもらいたいものです。
ところが・・・
7日の衆院予算委員会についてのテレビの報道を見て、まず驚きました。
報道は次の展開だった。。。。
(起) 麻生内閣は野党に対し、補正予算早期成立への協力を求めた。
事実の報道です。
これなら普通のニュースです。
(承) 民主党は菅直人代表代行ら論客を立てて補正予算案を「ばらまき」だとして反撃した。
これも実際そうでしたね。
ところが結び・・・・
(結) 解散総選挙についての議論が弱かった。
(゜Д゜) ハア?? (゚д゚)ポカーン ???
目下のこの不況のなかで、国民の最大の関心事は、景気対策です。
生活がかかってる。
喫緊の課題です。
そして国会で、内閣ならびに政府与党が打ち出す景気対策、これに対する次代の政権を担おうとする民主党の代案。
国民は、それを固唾を飲んで見守っている。
にも拘らず、いまだに、「選挙」?
どうやらメディアにとっては、庶民の生活の安定よりも、選挙が大事らしい。
そりゃあそうでしょうね。
なにせ民主党が政権を取ったら、赤字に苦しむ局に対して、1兆円規模の支援金を出そうという裏約束がある。
しかしね、普通常識で考えれば、売上減になって企業収益が下がれば、まず内部の経費の削減を図るのが常識です。
行政だって、大阪府なんかは、お昼やすみとか、蛍光灯の電気まで消して経費の圧縮を図っている。
ところが放送局では、こうした経費節減なんて話がこれっぽっちも出てこない。
あいかわらず、キャスターに超破格・高額の報酬が払われたりしている。
新聞社にしても、発行部数が減り広告収入が激減しているのに相変わらず記者や編集者達に支払われる報酬は、年収2000万円とか、ザラ。ちょっと高級幹部になったら年収3000万。
ものすごく簡単に図式化するとこうなります。
1) メディアには、ごく少数だが、普通の民間企業では考えられないくらいの破格の超高額報酬を受け取っている者がいる。
2) 局の収入が減っている今、彼らが相変わらず同額の報酬を得るためには、国会に政権交代してもらい国の税金を局に投入してもらわなければならない。
3) だからニュース番組にとっての最大の関心事は、景気対策でも失業者でもなんでもなく、「選挙がいつ行われるのか」にある。
4) 日本国民は、日々、倒産の危機やリストラの危機におびえながら、彼らの高額で贅沢な暮らしを支えるために、いい加減な情報を垂れ流されている・・・・しかも支える原資は不況にあえぐ我々の税金である。。。。。
ねずきちは、もういい加減にしてもらいたい、と思うのです。
ボクの知り合いの社長さんは、自動車関連の町工場を経営していますが、受注が極端に落ち込み、従業員を泣く泣く解雇したうえ、いま週に3日、深夜の警備員のアルバイトに出ています。
それでもまだ職があっただけ良い方で、別なある社長さんは工場を事実上閉鎖して毎日職安に通っている。もうかれこれ4か月。いまだに仕事が決まっていない。会社の経営者ですからね、彼には失業保険も適用がないのですよ。
上場会社のサラリーマンだった友人は、リストラで解雇となり、退職金をはたいてコンビニを開業。そこまではよかったのですが、これがおよそ1年で倒産。1500万の退職金を元手に開業したのですが、廃業時の負債が5000万。結局破産しました。
数人の仲間で持ち寄った退職金や貯金で、そば屋を開いたA君も廃業。仲間全員が破産。うち2人はサラリーマン時代に手に入れた家も手放しました。
いまね、世の中、こんな話がゴロゴロしている。
ひとびとはいよいよ追い詰められている。
そんな中で、いま、まじめに景気対策を考え、実行しようとしているのは、麻生内閣じゃないですか。
昨日の予算委員会の質疑でね、野党のトップとして質問した民主党の菅氏は、政府の補正予算案に対して、
「賢い支出でないものがたくさん入っている。私たちはこんなバカなことはしない」
と「バカ」呼ばわりしていました。
さらに、
「役人が国民をだますためのシナリオを作って、多くの閣僚がそれをしゃべらされているのではないのか」
と、閣僚は官僚の言いなりになっていると断じています。
人間というのはおもしろいもので、2つの典型的な特徴があります。
ひとつは、
「他人を非難するときの言葉は、奇しくもその人自身を指して言っている」
もうひとつは、
「人は危機状態に陥ると、その人の最も得意とする手法を採ろうとする」
菅氏が、国会の予算審議の場で、「バカ」という言葉を使ったということは、彼自身が、自分の政党の案を「賢くなく、バカな予算案である」と感じているということを顕わします。
また
「国民をだますためのシナリオを作って、多くの閣僚がそれをしゃべらされている」は、
「我々民主党には国民を騙すためのシナリオがあり、多くの民主党議員がそれをしゃべらされている」と自白したものであるということができます。
さらにいえるのは、手元の紙を振りかざし、声を荒げて「バカ」呼ばわりするその態度は、彼が危機状況に陥って最も得意とする手段・・・権柄ずくで相手を見下し、声を荒げる人物であるということを示します。
およそ国会という論戦の場において、今年度予算という数字にまつわる議論を行うに際しては、帰納法的に事実を積み重ね、そのうえで冷静に議論をすることが求められます。
会社の役員会などで、経理財務に関する改善案に対し、声を荒げてバカ呼ばわりするような役員がいたら、顰蹙ものです。
これに対して、麻生総理の発言は、立派なものです。
「極めて礼を失した発言だ。ここにいる閣僚が無能かのごとき話をされると、政治家を選んだ国民に対して失礼だ」
裏返しに言えば、自分たちが国民に選ばれ国政を委ねられたという責任と自覚を常に持っているから、こういう発言になる。
そして与謝野馨財務・金融・経済財政担当相が、菅氏に、
「あなたは『財源も大事だ』とさらりと言ったが、財源こそが一番大事だ。
手品のようにお金が出てくることはあり得ない。
財源についても責任ある表明をしてほしい」
と申し向けると、菅氏・・・
「野党には予算提出権がないので…」
ヾ(*`ω´*) ッテオィ!
では民主党の景気対策20兆円案は、いったいなんなの?
ただ言ってみただけ??
ところが、こうした議論の様子は、メディアではほとんど報道されず、昨晩の報道内容は、「選挙についての論戦がなかった」
そして、今朝になってみると、麻生総理が「子を産むことは『義務」と失言した」とメディアは、大騒ぎになっている。
この発言は衆院予算委員会で、民主党西村智奈美議員の少子化対策関連の質問に対して、麻生総理が、
「私は、43歳で結婚して、ちゃんと子供が2人いましたから、夫婦としての一応最低限の義務を果たしたことになるのかもしれないませんよ」と答弁したもの。
後になって、総理は
「産みたいと思っても産めない、もしくは肉体的な理由で産めないとかいろいろな理由があると思う。『義務』は不適切なので撤回する」と発言を修正しているけれど、文意をみれば、「私は」とあくまで自分自身の個人のことを言ったものであり、世間一般の子づくりを俯瞰して「義務」と言ったものではない。
ボクにいわせれば、発言撤回の必要すらないと思う。
■関連記事:[麻生首相]「不適切」と衆院予算委での一部答弁を撤回:毎日新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/4142487/
国会というのは、日本の世間の縮図であるとよくいわれます。
最近のいろいろな物事の動きをみていると、どうもぼくには、日本国内には、いま2つの大きな勢力の争いがある。
ひとつは、民主党、社民党、共産党、メディアなどに代表される勢力。
その主張は、特ア3国の反日思想そのもので、中長期的には日本を亡国、解体させることを目的とし、短期的には自分たちだけが、眼先のカネをGETしようとしう魂胆に裏付けられている。
もうひとつは、政府与党に代表される勢力で、いわゆるネトウヨと呼ばれる多くの一般庶民がこれに含まれる。
その主張は、中長期的には日本を独立国とし、日本の美風を守り、日本人としての誇りを取り戻し、短期的には現下の不況をなんとかしようという勢力。
おそらくいまの日本の最大の問題は、もともと保守だった一部の人達が、眼先の欲に目がくらんでサヨクに衣替えしたことにより、前者の思想が政権を得ようとしていること。
もしかしたら、それは日本という国家誕生以来の、太平洋戦争敗北以上の、日本という平和で安全な国が迎えた最大の危機なのかもしれない。
そんな気がします。
■関連記事:予算案実質審議入り 民主「ばらまき」攻撃 自民「責任政党」反撃:産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090508-00000103-san-pol
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