朝日新聞が「G20において、米ドル基軸通貨を疑問視する声が高まっている」と報じたそうです。
記事の内容は、G20に出席している中国の胡錦濤国家主席が、米ドルが国際基軸通貨であり続けることに疑問を呈しているというもの。
これは、まさに中国の、思い上がった夜郎自大です。尊大、傲慢、不遜であり、日本人が美徳とする謙虚さとは程遠い。
「中韓を知り過ぎた男」に、以前、こんな文章がありました。
≪グローバル化された世界経済ではアメリカと他の資本主義国家とは一体です。
アメリカは自国産業が利益を出さなくてもドルを印刷して輸入できる唯一の国なのです。ドルが基軸通貨であるということはアメリカは世界の中央銀行です。≫
その通りだと思います。
実は中国政府は、人民元のペッグ先を、ドルのみから主要通貨の加重平均値に変えようとかなり前から提唱している。
これは、簡単にいえば、人民元がドルとの単一リンクをやめて円や人民元、ウォンなどアジアの主要通貨の加重平均で相場を決めようというものです。
この方式(通貨バスケット方式=ACB)に移行するということは、もっと簡単にいえば、中国人民元を、新たな基軸通貨にしようというもの。
そのこころは、中国人民元を新たな世界基軸通貨にしたいという見え見えの意図です。
しかし、陽気で巨大で開放的で正直な消費市場であるアメリカと、陰気で特定党幹部だけにしか消費力がなく、閉鎖的で、嘘偽りが横行し、法より党の都合が優先する国家の通貨が基軸通貨となることは、悪いけど世界の経済に悪影響しか与えないのは自明の理です。
そもそも、ついこの間、日本を抜いて世界一のドル保有国になったばかりの中国が、ただそれだけのことで米ドルの基軸通貨性に疑問を呈するなどというのは、冗談にしても性質が悪すぎる。
米国はたくさんの商品を買ってくれる解放市場だけど、中国は、カネを流入させるだけ流入させると、その国をポンと追い出す。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-23.html
中国は経済発展のためと称して公害をまきちらし、年間120万人もの障害児を誕生させている。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-410.html
中国は他国が開発した技術を、安い人件費で粗悪・格安で売り外貨を稼ぐ。
中国は偽ブランド、毒入り食品、毒入りおもちゃ、毒入り被服を、安いよ安いよといって世界に売りあるく。
中国は自分の国の天然資源の確保のために、平気で他国の領土を侵犯し、資源を盗掘する。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-368.html
中国はしかも都合が悪くなると、アクセスを遮断する(笑)
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-386.html
中国は、アメリカに58兆円貸してるというけれど、日本は900兆円貸している。むろん中国にも貸している。
鼻高々になる前に、日本のカネ返せ!!といいたいのです。
そもそも、中国の発表する数字自体があてにならない。統計数字が権力者の恣意で、どのようにも変わるというのでは、信用なんてできるわけがありません。
中国は人民元が基軸通貨になれば、そこに15億人の巨大市場があるといいたいのかもしれないが、そもそも中国の経済成長は外需依存。15億人もの人がいて、まるで内需が伸びていない。内需の乏しい国は、悪いけど市場としておいしくない。
夜郎自大もたいがいにしろといいたいところです。
ところが、これを中国側の立場でみると、また異なったストリーになる。
中国の覇権主義からしてみれば、日米同盟というのは、のどもとにささったトゲのようなものです。邪魔で仕方がない。
去年の年末に、中国共産党軍の長老遅浩田氏の回想記に掲載された主張は、
「我が国は、台湾、南沙諸島、尖閣諸島を奪取する道理も力も 備えている。これを妨害する者には反撃する。
我々は日本を殲滅し、アメリカの背骨をへし折らなければ 発展できない。」
というものです。
軍事力・経済力を高めた中国が、近隣国の保有する財産や地下資源を我が物とし、これを強奪するためには、どうしても邪魔になる日米同盟。
日米の経済の立ち直りを遅らせ、ドルの信用を弱化させ、日米同盟に亀裂を策し、その一方で中国の経済力を実際以上に誇示する。
そうした中国の戦略・路線・方向性は、世界のためにも、米国のためにも、日本のためにも、なんら寄与するところがない。
にも拘らず中国の覇権主義に易々と相乗りして、これからは中国の時代だといわんばかりの報道をする朝日新聞。だから朝日は売国新聞社だといわれるのです。
朝日の報道は、まさに彼らのよく使う言葉、「反動」に他ならない、ボクはそう思います。
それにしてもね、中国の人民元がどうなるかはさておいても、米国が基軸通貨国の地位をすべりおちるということは、アメリカが単なる債務国に凋落することを意味します。
米国内の景気はさらに深刻な打撃を被るし、アメリカを貿易相手としていた世界はさらに莫大な被害を被ることになります。
日本も例外ではない。
アメリカはドルの基軸性を守るためには、それこそ死に物狂いで戦うでしょうし、そのためには、米国の景気回復は喫緊の課題です。
その一方に中国の夜郎自大がある。
ルーズベルトが世界恐慌を脱出できたのは、戦争特需のおかげでした。
戦争は最大の消費を生みます。
米対中の新たな対立の枠組みの中で、本体同士ではなく、代理戦争として北と日本が戦争になると、米国の景気は一気に回復する。
そして今日、北がテポドンへの燃料注入をはじめた。
燃料注入を開始したら、もはや発射するしかない。
発射したら、日本は危険回避のために迎撃する。
日本が迎撃したら、北はこれを敵対行為とみなし、日本に宣戦布告すると宣言している。
そして中距離ミサイル・ノドン200発が、日本の各都市と自衛隊基地に向けて発射される。
日本は自衛のために戦闘を開始せざるを得なくなる。
北の後ろには中国。日本の後ろには米国。
戦争は、景気回復の特効薬・・・・
もしかしたら、そんな危険なシナリオがいま、地下で動いているのかもしれません。
そんな大事なときに、国益よりも、むしろ中国寄りの報道を重ねる朝日。
被害を受けるのは、平和国家日本なのです。
「売国、ここに至れり」という感じがします。

石原慎太郎と田母神俊雄の対談1
(5まであります。続きは画面ダブルクリックしたらYOUTUBEで見れます)


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