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北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めている問題で、格納庫からミサイルを運び出し、発射台に取り付ける作業に着手したことが25日、分かったそうです。
発射台への設置は、今日(26日)に完了する。
残る作業は燃料注入だけで、注入には5~7日かかるとの見方がある一方、注入作業自体は数時間で終了するとの指摘もある。
発射台付近の地下に液体燃料の注入施設を新設したとの情報もある。
これが事実であれば、偵察衛星で燃料注入の状況を把握することは困難となるといいます。
■関連ニュース:北ミサイル、発射台設置に着手 26日にも完了 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090326-00000500-san-pol
前回の発射実験では、北のミサイルは発射後数十秒で爆発し失敗に終わりましたが、これは燃料注入が早すぎ、燃料室内に腐食が発生したためであるというのが大方の見方です。
その後、北は、イラク等と共同で人工衛星打上実験などをしており、こちらは成功していることから、今回、北が本国で行う発射は、まず成功するであろうというのが、大方の見方です。
前回までのミサイル発射実験と異なり、今回の発射について北は、事前にある程度情報を公開しており、国際ルールにのっとって、あらかじめ危険水域を公表しています。
ミサイルは、2段式で、危険水域は2か所。
最初に落ちるブースターは、日本海中央部から秋田県沖に落下。先端部分は、日本の上空を飛び越えて太平洋上に落下する見込みです。
今回のミサイル発射実験は、国際社会に向けて、
① 北に長距離ミサイル発射能力があること。
② 世界が北の言うことを聞かなければその技術をもって先端部分を核に差し替えていつでも発射するぞという示威
という2つの目的(メッセージ性)があるものと言われています。
この問題について政府は25日、日本に飛来した場合に自衛隊のミサイル防衛(MD)システムで迎撃するための破壊措置命令の閣議決定は行わず、27日に安全保障会議を経て同日中に浜田防衛相が発令する方針を決めた。
閣議決定ではなく、安全保障会議を経由するのは、閣議決定だと迎撃対策のすべてが事前に明らかになるのに対し、安保会議であれば内容が非公開となるからです。
北朝鮮は既にミサイル発射を通告しているのだから、この対応は当然の措置。
事前に迎撃対策計画のすべてが明らかになれば、北は日本の防御網外に向けてミサイルを発射することができるのです。対策が非公開決定となるのはあたりまえのことです。
北朝鮮は事前通告で危険水域を公表しており、その通りであればミサイルは秋田、岩手両県の上空を通過し、太平洋上に落下する。もしその通りであるなら、河村長官の言うように、「日本への落下のがい然性は低い」し、北の発射が実際に人工衛星の打ち上げ実験であり、国際ルールにのっとって行われるものであれば、わが国としてはなんの心配もないし、迎撃の必要もない。
ミサイルは、わが国の上空約500kmの宇宙空間を通過するだけだし、我が国にも特段の危険はない。
政府は、ロケットが目標地点に到達した後、人工衛星の発射実験成功、おめでとう!と発表する程度のことで済みます。
ところが、国際ルールを無視し、秘密裏に打ち上げを強行するとなると、話は大きく変わってくる。
秘密裏であり、国際ルールに違背して発射を強行するということは、そのミサイルは、核を搭載しているかもしれないし、照準が日本の大都市に向けられているかもしれない。
危険除去するために、日本は、我が国の安全のために、そのミサイルを撃ち落とさなければならない。
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弾道ミサイルは、発射後約10分で目標地点に到達するけれど、そのミサイルがどこに向かって飛ぶのかは、発射時のミサイルの速度、軌道を把握し、計算しないとわからない。通常だとそのために5分程度の時間が必要になる。
5分後というのは、すでに1段目のブースターが切り離され、ミサイルが宇宙空間に達したあとだから、これでは迎撃はできません。
ミサイル迎撃には、イージス艦から発射される海上配備型迎撃ミサイル(SM3)と、地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)が用いられます。
SM3は、宇宙空間にいるミサイルの迎撃はできません。
PAC3は、地上15000mくらいで迎撃します。
つまり、ミサイルを迎撃するには、ミサイルがブースターでのろのろと打ちあがっていく上空100kmくらいまでのタイミングと、着弾する手前15kmくらいのタイミングの2回しかない。
ミサイルが、たとえば東京を狙って飛んできて、15kmで迎撃するPAC3が、もしはずれたら東京は瞬間壊滅となり、約2000万人の人命が失われる。
撃ち落とすなら、まずSM3で発射直後に撃ち落とさなければならない。
つまり、北の発射が、国際ルールに違背しているとみなせば、わが国は米軍と連携して、ミサイルが発射された直後に迎撃ミサイルを発射し、これを撃ち落とさなければならない。
これはまだ北の領海内上空にミサイルがあるタイミングでの迎撃ミサイル発射となります。
だから北は、もし日本が迎撃ミサイル(SM3)を発射するなら、それは「我が国(北)に対する敵対行為と看做す」といきまいているわけです。
しかし、国際ルールに違背して発射されるミサイルは、はっきり言ってどこに飛んでいくのか、どこに落ちるのかはわからない。万一に備え、発射された方向が日本を向いているという事実が確認された時点で迎撃しなければ、日本は日本の安全を守ることができない。発射直後の迎撃は当然の措置です。人命がかかっている。
着弾15km手前で、PAC3で対処すれば良いではないかという議論もありますが、当たる確率は60%程度しかない。
しかも、東京上空15000mで、核が破裂したら、やはり関東一円は壊滅します。PAC3だけに頼るのはあまりにリスキーと言わざるをえません。
すくなくとも、現段階でなお、北の当局者以外、世界中の誰も、発射準備態勢にはいった北のミサイルの照準がどこに向けられているのか、誰も知らないのです。
核が搭載されているかどうかもわかっていない。
実際、発射台に乗せられた北のミサイルは2段式で、上部は覆いで隠されている。
■関連ニュース:テポドン2号は2段式 発射台設置確認 米政府 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090326-00000506-san-int
麻生総理も25日夕、官邸で記者団に、「(国民の)心配がないように政府として万全を期すのは当然の努力だ」と述べた。
それにしても・・・・
もし日本が、自衛隊ではなく、日本陸海軍を持ち、核を保有していたら、北は日本の報復を恐れて、こんなミサイル発射実験などすることはなかった。
もし、強硬しようとするなら、日本がまともな国なら、事前に北の発射基地を破壊し、国家国民の安全を確保したことでしょう。
そもそもね、北のミサイルが、なんで日本の方向を向いて発射されるんでしょう?
基本、弾道ミサイルは、地球の自転に合わせて、東に向けて発射するものです。北の東には日本があるのだから、今回のミサイル発射が、日本の方角を向いて発射されるのは、当然といえば当然です。
しかし、あからさまに堂々と、発射台を備えつけ、ミサイルを発射しようとする、そういうことをする国がすぐ隣にあり、それを日本は発射まで、ただ指をくわえて見ているしかない。
ねずきちは、ほんとうにこういうことでいいのか、日本人はそろそろちゃんと考えるときが来ているような気がするのですが・・・・。
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