yosaano

19日夜の月例経済報告関係閣僚会議後、与謝野財務相が記者会見で、
「景気底割れは絶対防がなければならない。これは政府の共通認識である」と強い警戒感を示し、「景気底割れを回避すべく、75兆円規模の経済対策の実施により不安の連鎖の阻止に向けた対応を図っていきたいと語りました。
リーマンショック以降の世界経済の急速な冷え込みと、原材料価格の急騰から、日本国内でも輸出や生産の大幅な減少が続いています。
そして減産によって企業業績が悪化。
派遣切りを筆頭に労働者の解雇や賃金カットが起こり、企業業績の冷え込みから2年遅れるといわれる個人消費にも、明確な冷え込みが起こりだしています。
実際、自営でご商売をしておいでの方ならみなさん御存じのとおりで、銀行がカネを貸さないのです;;;
貸す側からすれば、景気の冷え込みから取引先の大型倒産が相次ぎ、一方で住宅ローン債権の多くが、焦げ付きだしている。
周囲は「貸せ!貸せ!」言うけれど、不良債権が増えれば銀行自体の経営が危なくなる。
だから貸せない。
中小零細の企業は、年末のボーナスの支給にあたっても、そのための資金を銀行から借りなければならないところ、なにせ銀行がカネを貸してくれないから、ボーナスそのものを減額したりカットしたりせざるをえなかった。
ボーナス資金を事前にプールしていなかったのが悪い、といわれればそれまですが、そうした資金も日々の運転資金に露と消えている。
比較的健全な経営をしている会社でも、取引先の倒産によって大幅な赤字を余儀なくされ、連鎖で倒産。その余波でまた別な会社が倒産と、企業をめぐる環境はますます厳しいものになっています。
会社を生き残らせるために、やむなく従業員も解雇。
経費をとことん圧縮して、それでも足りないお金を銀行に借りに行くと、試算表を見たとたん、「社長さん、これじゃぁ、融資は無理ですね」・・・・
給料が減り、あるいは解雇され、生活を切り詰めなければならない人が激増している昨今、それでもきれい事を並べながら政府の景気対策の足をひっぱり続ける政党って、いったいどこの国の国民の生活を守ろうとしているのか?
円高によって輸入物品の値段がさがり、外食をはじめいろいろな産業で価格の引き下げ圧力が高まり、これが消費蘇生の鍵となるともいわれていますが、目下のところ、そうした円高による好景気を満喫している企業というのは、限られたわずかなものにすぎないし、そうした好調な企業に勤める人の数もしれている。
そしていま2月。来月には多くの企業が3月決算を迎えます。
与謝野財務相は、年度末に向けた企業の資金繰り問題への警戒感から、
「銀行がやや消極的になっている。本来の金融仲介機能という責任を果たしていただけるよう、私からも働き掛けたい」と発言。
海外で活動している日本企業の資金繰りで、国際協力銀行の活用が図れないか、早急に検討する考えも明らかにした。
一方、麻生太郎首相も、
「日本経済は戦後最大の難局に直面している。難局に大胆かつ迅速にあたっていきたい」と述べ、08年度第2次補正予算のうち、財源関連法案の必要のない公共事業について可能な限り執行を促進させることなどを指示したといいます。
公共事業への財政出動とかいうと、またぞろ歳費の無駄遣いだ、ハコモノ行政への懐古だとか、さまざまな批判が飛び交いそうですが、それでも座して死を待つわけにはいかない。
現実の問題として、公共工事が行われることで、労働が吸収され、建築資材が動き、新たな雇用が誕生する。それが緊急避難的なハコモノ行政であったとしても、たちまち潤う人が出るのも事実です。
なにせ、仕事がない。
これを読んだサラリーマンの方に申し上げたい。
もしあなたが、いま、ある程度の規模の会社に勤めているなら、どんなに上司からバカにされようが、給料をカットされようが、絶対にそこを辞めちゃいけない。
かっこつけて、いま辞めたら、次に行くべき就職先なんて、東大受験より難関なのです。
我慢して我慢して、いまいる職場にいることをお勧めします。
それだけ日本の経済はタイヘンなのです。
定額給付金も、そんなもんいらねえ!とか、バラマキ財政は能がないとか、批判の声は多々あります。しかし、そういう方でも、家に帰って家計を見たら、ひとりあたりもらえる12000円が、どんだけありがたいか。
いまはバブルの好景気を満喫できる時代ではないのです。
そしてそういう質素倹約のマインドが消費者に広がると、消費がいっそう冷え込み、景気は加速度をつけてますます後退します。
個人にとって質素倹約は美徳だが、集団が質素倹約に走ると経済(お金の流れ)が止まり、景気が後退する。
ポールサミュエルソン教授の有名な言葉「個人にとっての勤勉貯蓄は美徳だが、集団にとっての悪徳である。」
いま、麻生内閣が必死で取り組んでいるのが「景気対策」です。
なんとかして企業の生き残りを図り、消費を活性化しようとしている。
それが補正予算であり、来年度予算編成です。
企業が生き残り、消費が活性化することは、なにも単なる統計学上の数字遊びではない。
私たち庶民の生活に密着した話なのです。
それを、いたずらに引き延ばし、実行させない。
で、何をしたいかといったら、選挙をしてもらいたい?
多くの国民がいま望んでいることは、選挙なのですか?
生活の安定ではないのですか?
有能な大臣を、薬物によって酩酊させ記者会見に臨ませ、酩酊を理由に辞職に追い込む。
昨日の記事の動画にアップしましたが、酒に酔った経験のある方なら、あのときの中川大臣の様子が、酒酔いによるものでないことくらい、一目瞭然ではありませんか?
記者会見の席上で、誰も酒の匂いを嗅いでいない。
どうみても薬物による中毒症状です。
中川氏の酩酊については財務省の謀略記事なども一部にあるようですが、誰が嵌めたかは、謎です。わかりません。
しかし、これだけはいえる。
日本は、日本の庶民を守るために必死で戦う有能な政治家をひとり失った。
中川氏は、中韓米から最も嫌われていたなんて報道もありますが、国際政治の舞台において、嫌う嫌わないは、要するにいいなりになるかならないかという事柄であって、人柄の問題ではない。
嫌われていたということ自体が、中川氏が日本人の方を向いて仕事をしていたという証拠でもあります。
麻生内閣の支持率が史上最低であるという報道もありますが、実際に麻生内閣が行っている仕事の内容は、この難局にあたって歴代の有能な内閣になんら遜色はない。いやむしろ、こうしたご時世にあって、しかも衆参逆転現象という中で、実によく耐え、頑張っていると思います。
世間には、自民がダメだからたまには民主に政権を委ねてもいいんじゃないか、といった声もあるようです。
しかし、現実の問題として、日本経済が後退し国民生活が脅かされている中にあって、我が国の経済を守り、緊急の経済対策をしようという前向きな政府与党に、なんでもかんでも反対を唱え、すべての緊急対策を後手に後手に回らせ、いよいよ国民生活を圧迫させている政党に、今後の政治を委ねるということが、ほんとうに国民にとって良い選択といえるのか。
むしろいまは、国民が一体となって政府を支え、スムーズな景気対策を講じれるよう、政官財民一致して国を守り、生活を守らなければならないときなのではないか。
ねずきちは、そう思うのです。
■関連記事 景気底割れは絶対回避=与謝野財務相(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090219-00000807-reu-bus_all
【中川財務相辞任】 叩くしか能のないメディア報道の不条理 [桜 H21/2/17]


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