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第117回 倭塾 2025年 2月 15日 (土曜日) 13:00〜16:30 タワーホール船堀 ４F研修室
倭塾は、どなたでも気楽にご参加いただける塾です。
新年のテーマは、ズバリ「日本の建国と神話」。
世界中の国々では、建国の歴史や建国宣言が義務教育で教えられ、国民の共通常識として広まっています。しかし、日本だけはそれを行っていません。今年で戦後80年を迎える日本は、簡単に壊れる国ではありません。だからこそ今、日本の建国の歴史や宣言を改めて学び、理解を深めることが必要です。
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| 2月7日は「北方領土の日」。なぜ北方領土は日本の領土なのか？歴史的背景、条約の変遷、ロシアの主張の矛盾を徹底解説します。知られざる日本の正当性と、北方領土の戦略的価値について学びましょう！ |
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ありがとう、日本！！
今日、2月7日は、1855年2月7日（安政元年12月21日）「日露和親条約」締結にちなんで、日本政府が「北方領土の日」という名の記念日に指定している日です。
幕府のこの条約締結によって、北方領土は公式に日本の領土として認められていたのです。
そもそも「北方領土」とは、北方の千島列島（ロシア名＝クリル列島）にある四島のことを言います。
島は、
択捉島 えとろふとう
国後島 くなしりとう
色丹島 しこたんとう
歯舞諸島 はぼまいしょとう
であり、総面積は、約4,996平方km。
これは沖縄県の約2倍の面積です。
この北方の領土について、最初に日露間で条約が交わされたのが、幕末の「日魯通好条約」です。
この条約で日露両国は、
１ 択捉島とウルップ島との間が国境となること
（ロシアは凍らない港や土地が欲しい）
２ 樺太全島を江戸幕府直轄領とすることが確認されています。
ところがこのあと、1875年（明治８年）に「樺太千島交換条約」が締結され、これにより、
樺太（サハリン）は、日本領からロシア領へ。
北方四島と千島列島は、日本領とすることになりました。
この後の流れです。
1904年（明治37年）日露戦争勃発
1905年（明治38年）ポーツマス条約
日露戦争の講和条約となる「ポーツマス条約」にて
樺太の北緯50度以南が日本領となる。
1922年（大正11年）ソ連成立
1939年（昭和14年）第二次世界大戦勃発
1941年（昭和16年）4月 日ソ中立条約 有効期間 1946年（昭和21年）4月まで
1945年（昭和20年）8月9日 ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して日本領侵攻
千島列島
南樺太
満州国 に侵攻し、北方四島含む千島列島を占領。
1951年（昭和26年）サンフランシスコ平和条約
日本は南樺太を放棄。
ソ連は同条約に未署名なので、サンフランシスコ平和条約は適用されない。
つまりソ連と日本は、この時点ではまだ戦争状態。
1956年（昭和31年）日ソ共同宣言
これにより、日本とソ連は、戦争状態を正式に終結させました。
けれども「平和条約」の締結は見送られました。
このときソ連は「平和条約締結後、歯舞・色丹を日本に引き渡す」と約束したのですが、
その後撤回しています。
その後の交渉の推移
1993年（平成5年）（エリツィン政権）：東京宣言で北方領土問題を交渉継続。
2001年（平成13年）（プーチン政権）：イルクーツク声明で「日ソ共同宣言を基礎に交渉継続」。
2016年（平成28年）（安倍・プーチン会談）「北方領土での共同経済活動」を協議。
2022年（令和4年）（ウクライナ侵攻）
日本の対ロシア制裁により、ロシア側が平和条約交渉を中断すると発表。
以上の流れの中で、日本とロシアは、
「戦争状態ではないが、平和条約も締結されていない」
という曖昧な状態が続いています。
千島列島は戦争によって獲得した土地ではなく、ソ連に「奪われた」土地です。
なかでも北方四島は一度も他国の領土となったことがない日本固有の領土です。
ソ連は「サンフランシスコ平和条約」に未署名のため同条約の効力を主張できません。
しかし同時に、未署名であるがゆえに北方四島含む千島列島を、ソ連時代に占有した土地と主張することができます。
このことが、歴史的事実としては明らかな日本固有の領土である北方領土の問題をこじらせています。
北方領土は、ロシアにとっては、太平洋の出入り口で海洋戦略の重要地点です。
そして日露両国にとって、そこは海流がもたらす豊富な漁場であり、豊富な天然資源（鉱物、石油、天然ガス）の掘削の可能性がある場所です。
北方領土は、2016年の日露首脳会談でも解決に至っていません。
そして現在、日本とロシアの間には平和条約が存在せず、
ロシア側は北方領土の返還に応じないまま、すでに資源開発を進めています。
北方領土問題は、日本の主権と安全保障に関わる重要課題です。
歴史を正しく理解し、未来を得るために、堂々と日本は北方領土を取り戻していきたいところですが、
やっかいな問題もあります。
それは、今現在、ウクライナ戦争を通じて、ロシアとアメリカが敵対関係にあり、日本はアメリカに在日米軍基地を置かれた、アメリカの属国であるという点です。
ロシアにしてみれば、北方４島の返還に応じた途端に、そこに在日米軍基地を置かれる危険があるのです
つまり、北方領土返還請求のためには、日本の独立が不可欠なのです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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