地球温暖化については、温暖化は起こっているという説と、環境問題というのは実はウソであるという論調があるのだそうです。
しかし実際、生活者感覚としても、夏の暑さはすさまじくなっているし、冬も暖かくなっている。たしかに環境が変化してきているのは肌で感じます。
これは地球規模の自然のちからによる環境変化なのか、それとも人為的変化なのか。これについて、非常に興味深く、わかりやすい記事が載ったのでご紹介します。
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地球温暖化って結局、何が大きな原因なの? R25.JP
CO2など温室効果ガスの排出削減を義務づけた「京都議定書」などでも“地球温暖化はCO2排出が原因”としてCO2削減に取り組む一方で、“温暖化は起きていない”とか、“人間の行為が原因ではない”なんていう研究者の意見もあるそうです。…ホントのところ、地球温暖化って私たち人間の責任なんでしょうか?
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地球温暖化はやはり人間によるもの?
6年ぶりに発表されるIPCCレポートの中身とは?(2007年6月28日号)
前回の報告書では、温暖化の原因は人為による温室効果ガスの可能性が高い、とされていましたが、今回の報告書ではほぼ断定。“2080年代までに海面上昇で、毎年の洪水被害人口が追加的に数百万人増える”といった今後の影響も予測しており、対策としては、排出権、炭素税導入などによるCO2排出抑制をすれば、GDPが1~5%ほど低くなったとしても、温暖化による被害よりもはるかにコストは低いと推測しています。
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やっぱり、“温暖化は私たち人間のせい”ってことでほぼ断定されちゃってるんですね! ところでこの手の報告書では、よくCO2の排出量データが細かく載っているけれど、どうやってCO2を測っているのでしょうか?
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米を抜き、中国が始めて世界一に?
CO2(二酸化炭素)の排出量、どうやって測っているの?(2007年7月26日号)
パネル)という国連機関が定めたガイドラインに沿って、業種や燃料などの排出源に係数をかけて算定されているんです。基本的には各国の自己申告制で、集計されたデータは国連のUNFCCC(気候変動枠組条約)事務局に報告されます」(全国地球温暖化防止活動推進センター・中根真紀さん)
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なるほど、実際に測定しているわけではないんですね。業種が基準になっているなら、CO2を排出している業種が減ればいいってこと? そもそも、法人(企業)と一般家庭では、どっちの方がいっぱいCO2を出しているの?
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夏の省エネ、僕らができることは?
そもそも家庭の電力消費量って、何が一番大きいの?(2008年7月11日号)
「エネルギー源には電力、ガス、石油などの種類があり、エネルギー全体では確かに産業部門の消費量がトップです。しかし、電力消費量では民生部門の割合がもっとも大きく、06年度の調査では全体の54.9%を占めています。なかでも家庭の割合は26.8%ですから、国内全体で使う電力の4分の1以上にもなるんです」(財団法人・省エネルギーセンター・山川文子さん)
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家庭の消費電力って、法人の消費電力と比較しても、意外と大きな割合を占めているんですね。やっぱり、地球温暖化は私たち一人ひとりが考えていかなければいけない問題のようです。
こんな記事もありました。
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土に返るスーツができるかも!?第3の繊維「紙の糸」とは R25JP
世界のアパレル業界は、麻や綿の天然繊維系、ポリエステルやナイロンなどの化合繊維系のほぼ2種類で回っている…と思うでしょ?ところが!最近、“第3の繊維”としてにわかに脚光を浴びているのが、パルプから作られる「紙の糸」。
紙から糸? そりゃまた斬新な!と思うでしょ?ところがこの紙の糸、1910 年代を中心に、盛んに生産されていた時期があったのだ。近年は安価な化学繊維に代わられていたが、ヨーロッパの有名メゾンで採用の動きが広まっていることから、再び要注目素材として赤マル急上昇中。
「マニラ麻の葉脈繊維をパルプ化して極薄紙にし、それを1~4mmという極細にスリット、さらに撚り上げて糸にします。パルプが原材料なので、地中に廃棄しても微生物が分解してくれる。環境に優しい、オーガニックな素材という点も評価していただけたのでは」と、2002年に紙の糸「OJO+」(オージョ)を本格発売、生産を拡大中の王子ファイバーの白石弘之社長。
ちなみに日本の技術は、この紙の糸だけでなく、モード界で熱い視線を集めている。和歌山の島精機が発表した、縫い目の無いニット編み機「ホールガーメント」は、イタリアのニットブランドで広く採用されている。ニット製品の編み機というのは本来四角い平面での編地を編み上げ、それを身頃・袖に切断し、最終的に人の手によって縫い合わせるのだが、「ホールガーメント」は、四角い平面の編地ではなく、立体的に一気に一着編みあがってしまう画期的なものなのだ。つまり裁断や縫製時の人件費を節約。編地のムダも出ない、というワケ。
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麻といえば、すぐに“大麻=麻薬=イケナイモノ”というイメージになっていますが、実は、麻は、戦前は、重要な衣類用の繊維製品でしたし、麻の茎からは自然に土に分解するプラスチックが生産できる。
麻の種には消化吸収に優れた良質なタンパク源と8種類の必須脂肪酸が含まれ、麻の葉や花穂は、副作用が少ない喘息や痛み止め・不眠症などの医薬品として過去何千年も中国、インド、アラブ、アフリカ地方さらには日本で使われてきたととか。
こうしたことから、古くから麻は人々に非常に重用され、地名でも、東京の「多摩川」は「麻が多く茂っている川」というのが地名の由来ですし、麻布は、麻布の市場があったところ、阿佐ヶ谷は、もとは「麻ヶ谷」で、麻の生い茂る谷。浅草も、もとは「麻草が生い茂る地」が由来になっているといいます。
ところがこの麻が、石油原料の化学繊維の販促のために、取締・規制の対象となった。それが「大麻取締法」なのだそうです。
大麻=麻薬というイメージが濃厚ですが、麻薬取締法と、大麻取締法は、そもそもぜんぜん別な法律。
わたしたち日本人が、いまでは有害=犯罪物と信じて疑わない「麻」は、実は有害でもなんでもなく、石油資本によって、強引に「薬物」扱いされ、麻の農業、繊維産業など、麻を利用した文化ごと、淘汰されたにすぎないということらしいです。
関連記事:イギリスで大麻合法化の動きとは?
そういえば、見過ごせない課題として、太陽光発電がありますが、この分野での昨今の日本の凋落が著しいようです。(下図参照)
ニッポン、もうちょっと頑張らなくちゃ、ですね^^b

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