新年恒例の一般参賀が2日、皇居で天皇、皇后両陛下と皇族方が出席して行われ、宮殿・長和殿のベランダに立った天皇陛下は、
「厳しい経済情勢の中にあって苦労多く新年を迎えている人々が多いのではないかと案じていますが、この年が国民にとり少しでも良い年になるよう願っています」とあいさつされたそうです。
また、宮内庁発表の「平成21年の新年に当たり天皇陛下のご感想」では、陛下より、私たちは
「秋以降,世界的な金融危機の影響により,我が国においても経済情勢が悪化し,多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます。
国民の英知を結集し,人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって,この困難を乗り越えることを願っています。」
とのお言葉をいただきました。
≪国民の英知を結集≫し、
≪人々の絆を大切に≫し、
≪お互いに助け合う≫ことによって、
≪難局を乗り切りなさい≫とのお言葉です。
≪英知≫と≪絆≫と、≪助けあい≫です。
自分さえよければという個人主義、自己中心主義に陥ることなく、国民みんなが団結し、知恵を出し合い、助けあい、支え合って難局を乗り切ろう、とおおせです。
一方、麻生太郎総理は、2日までに収録されたニッポン放送の番組で、2008年度第2次補正予算案や09年度予算案を審議する次期通常国会で民主党の徹底抗戦が予想されることに関し、
「今の景気は緊急性を要している。たらたら引き延ばしというのはできない。国民としては納得しない」
「経済対策は基本的に与党も野党も関係ない」
「参院で昔のように何でも反対とやられると、物事は決まらなくなる」と述べたといいます。
まずは、一致団結して、難局を乗り切ろう!!というのが麻生総理のお話です。

【メッセージ】麻生太郎総裁新春メッセージ_2009.1.1


これに対し、民主党小沢一郎代表は、1日、東京・明治神宮近くのスタジオでインターネットの動画番組に出演し、次期衆院選について、
「今の政治、生活に不安や不満がないという人は皆無だと思う。投票で政権を選ぶという意識をみなさんに持ってもらいたい。国民が政権交代の判断をすると思っている」
と、相変わらず、衆院解散、選挙優先の考えを述べました。
下の動画にある麻生総理と、小沢代表、それぞれの年頭あいさつをご覧いただければわかりますが、100年に一度という世界的難局に際し、まずは一致団結して対策にあたろうとする麻生総理の主張と、相変わらず「選挙が先だ」としか言わない小沢代表。
2009年1月1日小沢代表 新春メッセージ


なるほど自民政権ではダメだという失望感から、まずは政権交代しようという小沢氏の主張に同意する人が多いこともよくわかります。
しかし、自民がダメだから民主ならうまく行くとは限らない。
すくなくとも、昨年9月以降、民主が出している各種法案を見る限り、とても信頼して民主党に政治を任せられるとは思えません。
たとえば、12月19日に民主党が参議院で強制採決した雇用4法案。
「採用内定取消規制法案」は、企業側が内内定にしたら何の意味もない法案だし、「派遣労働者等解雇防止緊急措置法案」は、派遣社員をクビにしたら企業側にカネがはいるという、真逆な法案。
「就業支援のための住まいと仕事の確保法案」は、実施開始時期が遅くタイムリーさに欠けるし、「有期労働契約遵守法案」は、結果として派遣社員の雇用の機会そのものを奪うものにしかならない。
■関連記事:民主党・緊急雇用対策関連4法案の怪
とりわけ鳩山由紀夫氏が提案した「国立国会図書館法の一部を改正する法律案」は、客観的資料の保管し閲覧に供することを目的とする国会図書館において、日本の戦争犯罪を暴きたてることを目的とするもので、いまさらそれが何のためなのか、100年に一度の世界的経済難局の中に置いて、いったいどういう位置づけと意味を持つのか、明らかに国辱的行為を敢えてこの時期に提案する趣旨がまるでわからない。
■関連記事:国立国会図書館法の一部を改正する法律案の不穏
年末対策のための企業向け融資保証枠の増額(これがないとボーナスを払えない中小企業が続出する)を企図した一次補正予算に対して、民主党が行ったことは、ただの審議拒否。
■関連記事:この国難に際し民主党は審議拒否するな
限られた予算の配分の方法を変えるのが補正予算です。
つまり、一次補正の予算が決まらなければ、二次補正はできない。
にもかかわらず民主党が行ったことは、
「一次補正の審議を拒否して二次補正を早く出せ!二次補正をしないのは、麻生総理の約束違反だっ!」
冷静に考えれば、民主党がいかに無責任な行動をとっていたかがわかります。
麻生総理の外遊中に、一次補正の審議拒否をする民主党に対し、麻生総理は、帰国後すぐの11月28日、小沢代表との公開討論(一騎討ち)を申し出ました。
この討論で麻生氏が語ったのは、要するに「民主党は審議に参加協力してくれ。」
これに対し、小沢氏が語ったのは、「麻生総理は言葉が軽い。約束した二次補正ができてないではないか。即時解散しろっ!」
双方の主張はともかくとして、会談後、
「会談に応じてくれたことを感謝する」と述べた麻生総理、
「総理は何を言っているのかさっぱりわからない」と述べた小沢代表。
ねずきちは、悪いけど、感謝の心を持たない人間を、信用できないです。
■関連記事:麻生首相と小沢代表が初の党首討論を観て
ねずきち的には、特別麻生氏が良いとも、自民が良いとも思っているわけではありません。
自民の中にも、この難局において、自らかついだばかりの麻生総理を引きずり降ろそうとする不埒な輩がいることも事実だし、渡辺某のように、公然と反旗を翻す軽挙妄動のヤカラもいる。個人的にハマコー氏は大好きだが、セガレは、悪いけどアホとしか思えない。ボクが親なら殴り倒してる。
だからこそ、民主党が政権与党として世に恥ずかしくない、きちんとした主張、法案を出し、100年に一度という国難にあって、きちんと緊急のものと中長期的なものを建て分け、賛成すべきものには賛成し、庶民を大切にし(マルチOKはイクナイ)、感謝を忘れず行動してくれるなら、喜んで民主党を応援する。
しかし、お世辞にも、昨今の民主党の、選挙優先、なんでも反対という行状・・・アノなんでも反対の共産党からさえ「野党としてなんでも反対というのはいかがなものか」と批判された・・・は、とても国民の理解を得れるものとは思えず、かえって恐ろしいものを感じてしまうのです。実際、民主党の選挙資金源は、中韓がかなり関与しているとも仄聞しますし。。。。
前原氏や岡田氏、松岡氏といった、それなりの人物を擁する民主党が、なぜここまでKYな政党になり下がっているのか、そのことのほうが、むしろ不思議にすら思えるのです。
自民がダメ。だから次は民主だ。そうした意見の方も多いです。
しかし、だからといって、民主なら素晴らしい未来が開ける・・・とは必ずしもいえない。そのことは、これまでの民主党の振る舞いを見ればわかることです。
しかも、仮に衆院選挙で民主が大勝したとしても、参院で民主は単独過半数をとっているわけではない。法案を通すには、新社会党など左派の政党をどうしても取り込まざるを得ない。
そのことが日本の政治を、さらに歪ませてしまう。
この国難のとき、国会議員の先生方には、与野党の争いはもういいから、日本の難事をいかに救うのか、その点で一致団結し、政党横断的に現実の日本人の危機に対処していただきたいと思うのです。
対立ばかりしないで≪国民の英知を結集≫し、
党の枠組みをこえて≪人々の絆を大切に≫し、
緊急対策で官民ともに≪お互いに助け合う≫ことによって、
日本の≪難局を乗り切りる≫ことが、いま必要なことと思います。
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公明党太田代表 新年のあいさつ(2009/1/1)

社民党新年あいさつ

2009年 日本共産党志位和夫委員長のあいさつ

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