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4月の倭塾は、4月23日(日)13時半から、場所は富岡八幡宮の婚儀殿です。テーマは「いま世界で起きていること、日本で起きていること、そして日本精神の源流」です。参加自由で、どなたでもご参加いただくことができます。皆様のふるってのご参加をお待ちしています。詳細 → https://www.facebook.com/events/458686826358362
なお倭塾終了後に、倭塾100回記念懇親会を計画しています。懇親会は、料理の都合上、事前申込みが必要です。参加希望の方は、以下から申請をお願いします。懇親会参加希望の方 → https://bit.ly/3UgErvS
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| バブル崩壊後の30年のグロスの経済成長率が、世界212カ国中、第211位という、たいへん残念な現状にいたり、さらには世界がグローバリズムとナショナリズムの対立構造に至っているこんにちにおいて、我々が第一にすべきは、我々日本人の立つ原点を明らかにすること。そのために日本的価値観を再認識していくことです。 神々がいま、日本人に求めていることの根幹もまた、おそらくはそこにある。 |

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日本をかっこよく!
歴史は繰り返すと言いますが、日本神話を学ぶと、現代が見えてきたりします。
スサノオと大国主といえば、神話の中でたいへんに有名な存在です。
スサノオは、幼い頃に泣いてばかりいたけれど、後にヤマタノオロチを退治して、地域の活性化を図り、奥出雲の国一帯の主となられました。
このことは、現代風にたとえれば、スサノオは地域国家を成立させた、つまりナショナリズムの先駆けと言うことができます。
そうして形成された奥出雲の国に、スサノオの7世後に登場するのが大国主です。
大国主は、経済を活性化させ、数々の国によって形成されていた葦原の中つ国を最初に統一して、大いなる国を形成しました。
これは、世界にある様々なローカルな諸国を統一した・・・つまり現代において経済で世界を統一しようとしているグローバリズムの先駆けといえるかもしれません。
グローバリズムは、一見すると、世界がひとつになるという、理想の実現に見えます。
しかしその実体は、一部の限られた世界規模の大企業のトップだけが巨万の富を得、その他の世界中の人口の99.99%が奴隷となり貧困に至るものです。
特に、末端の人々の貧困化がはなはだしいのです。
そこで天照大御神がお示しになられた御聖断が、大国主に国譲りを迫るというものでした。
国譲りに際しての御神勅は、
・天壌無窮の神勅
・齋庭の稲穂の神勅
・宝鏡奉斎の神勅
です。
そしてこの3つの意味するものは、民衆をこそ「おほみたから」とすること。
そして民衆が、豊かに安全に安心して暮らせる国を築くことにあるといえます。
いま世界は、ナショナリズムとグローバリズムの戦いであると言われています。
けれど、日本が目指すべき道は、ナショナリズムにも、グローバリズムにもない、第三の、「民衆こそたから」という、これまでの世界とはまったく異なる世界です。
そしてそれは、日本神話の持つ展開そのものです。
神話を学ぶということは、ただ、昔語りを楽しむというだけのものではありません。
神話は民族のアイデンティティそのものであり、繰り返される歴史の姿を浮き彫りにするものです。
まして日本神話は、万年の単位で蓄積された日本民族の知的財産です。
現代が抱える諸問題を解決するには、まず、我々人類社会の本質が何であるかという原点を明らかにする必要があります。
その原点が日本神話です。
原点、つまり出発点を明確にすることにより、我々は、これからの時代を築く判断の物差しを得ることができます。
そもそも物差しがない状態、インチで測るのか、メートル法で測るのか、尺貫法で測るのかさえ明確になっていない状況で、こっちは2.3だ、あっちは4.5だなどと、数字だけ議論してもはじまりません。
それは、サッカーコートでバレーボールを行うのと同じです。
我々日本人は、我々日本人が示す土俵を、まずつくらなければなりません。
その土俵が、日本神話です。
大人の学問は、実生活に役立つ、あるいは天下国家を考える上において、その根幹となる知恵を授かるためのものでなければなりません。
子供が童話を楽しむのとは、訳が違うのです。
日本の神々の思いは、その時代を生きる人々が、平穏に豊かに安心して安全に暮らしていくことにあられると思います。
戦後の日本は、我が国の経済がとても発展し、また世界の先進諸国の中で、唯一日本は戦争のない、若者たちを戦地で死なせることのない、平和な国、そして豊かな国でいることができました。
保守系の方々は、戦後に失われた、日本人の高い民度や精神性を言われますが、すくなくとも、そうした見解よりも、戦後日本において神々が求められたのは、やはり、平和や繁栄であったのではないかと思います。
けれど、平成以降の不況、昨今の無国籍型の感謝を知らない民度の低下など、経済的豊かさの次に来るべき、尊敬や感謝の心といった、大切な精神性が、今度は求められるようになってきています。
おそらく神々の御心も、平和と繁栄の次には、高い民度や、思いやりの心などの気高い心にあります。
時代によって、求められるものが異なります。
それは、仕方がないことだし、何が正しいかは神のみぞ知ることです。
大切なことは、いつの時代にあっても、末端にいる我々庶民が(多少の貧富の差はあっても)誰もが豊かに安全に安心して暮らせる社会であり、誰もが、それなりに努力をすれば、まっとうな生活、正直な暮らしができることにあります。
それは、もっというなら、自分自身が人生を通じて、周囲の人々を笑顔にしていく戦いでもあります。
高度成長期の頃は、民度よりも、焼け野原の貧困からの脱出が最優先でした。
また国としては、西欧諸国と再び対等に付き合うことができる国、そして平和な国であることが求められた時代でもありました。
けれどバブル崩壊後の30年のグロスの経済成長率が、世界212カ国中、第211位という、たいへん残念な現状にいたり、さらには世界がグローバリズムとナショナリズムの対立構造に至っているこんにちにおいて、我々が第一にすべきは、我々日本人の立つ原点を明らかにすること。そのために日本的価値観を再認識していくことです。
神々がいま、日本人に求めていることの根幹もまた、おそらくはそこにあると思います。
日本をかっこよくする。
日本人を再生し、
日本をゆたかにする。
その知恵のすべては、日本神話の中にあります。
日本をまもろう!
お読みいただき、ありがとうございました。
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【次回以降の倭塾】
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