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画像出所=https://www.gizmodo.jp/2018/01/ai-beats-humans-reading-comprehension.html
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)
仮にいまから千年後の人たちが、世界史の授業で20世紀という時代を習うとします。
そのとき、20世紀を代表する人類史上最大の出来事とはいったい何だと教わるでしょうか。
ちなみに「世紀(century)」とは、西暦を100年単位で区切った呼称です。
紀元は1年から始まりますから、2000年は19世紀、2001年からが21世紀です。
年表学という分野があります。
年表というのは、1年に起きた出来事のうち、ひとつだけを記述するのが決まりです。
1年のうちには様々な出来事がありますから、その中のどれを年表に記すのか。
それはとても大切なことです。
いまはまだ2019年ですから、年表は1年1行で済みますが、何千年も経過した未来には、100年単位、つまり世紀単位で出来事をひとつ選んで記さなければならない時代がくるかもしれません。
そうしたときに、では「20世紀における最大の出来事」をひとつあげるとしたら、何になるだろうか、というのが設問です。

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このことは、以前にブログにも書きましたし、本にも書いたことですので、すでに答えがおわかりの方も多いかと思います。
答えは、「植民地支配の終焉」です。
人が人を差別する時代。しかもそれを国家ぐるみ、民族ぐるみ、人種ぐるみで差別し、収奪した時代が、植民地支配です。
これがはじまったのが16世紀の大航海時代、終わったのが20世紀です。
もちろん古代においても奴隷支配はありましたが、これは敗れた国の人々が奴隷となったものでした。
ですから、その人達が機会を得て立ち上がり、支配民族を打ち倒せば、奴隷と支配層が逆転するなどということも、起こり得たわけです。
ところが植民地支配は、そうした古代から中世の奴隷支配と異なり、民族や国家あるいは人種が、まるごと支配され、収奪され、差別されました。
ですからこの時代の支配層である白人たちにとって、植民地に住むカラード(有色人種)は、人間ですらありません。
獣であり道具であり、ロボットでした。
有名な話ですが、植民地支配されている国において、支配者層である白人の邸宅内で、若い娘さんが部屋で素っ裸になって着替えているところに、有色人種の男性が入ってきても、まったく騒ぎは起こらない。
要するに室内に犬や猫が入ってきたのと、まるで同じ感覚であったわけです。
もちろんそこに白人男性が入ってきたら、それはもう大騒ぎになります。
このような有色人種への植民地支配は、約500年続きました。
もちろんその間に、何度もカラード(有色人種)による大規模な叛乱なども起こっています。
有名なものがインドで1856年に起こった「セポイの乱」です。
しかしセポイたちは、白人の持つ圧倒的火力の前に粉砕され、首謀者たちは大砲の前に縛り付けられた状態で、大砲を発射され、五体をバラバラに飛ばされて処刑されました。
なぜそのような残虐な振る舞いができたのかといえば、有色人種が人間とみなされていなかったからです。
ところがそうした植民地支配が、20世紀の終わり頃、突然終わりを告げ、その有色人種たちが背広を着てネクタイを締めて、白人たちと対等にビジネスのやり取りをするようになったのです。
そしていまでは、有色人種たち世界の経済の牽引役にまでなっています。
では、500年も続いた欧米絶対優位の植民地支配が、なぜ、こうも簡単に終息を迎えたのでしょうか。
これをお読みのみなさんなら、もうおわかりと思います。
答えは、日本にあります。
東洋の辺境にあった島国の日本が、世界でただ一国、カラードでありながら自尊独立のために短期間で国をまとめ、積極的に欧米の文物を採り入れ、またたく間に欧米列強と肩を並べる強国になったかと思うと、ただ一国で世界最強の誉れ高いロシア陸軍を、彼らの最も得意とするその陸戦で打ち破り、さらに世界最強艦隊を壊滅させたのみならず、昭和16年には絶対に負けることがないと信じられた大英帝国の東洋不沈艦隊を壊滅させてしまったのです。
さらに日本は、植民地支配されていた諸国で白人支配者を追放すると、現地の人々に行政を教え、教育を施し、軍事を磨かせ、彼らの自主独立を手助けしました。
その結果、日本は満身創痍の焼け野原になりましたが、戦後も日本は、それら新興独立国に経済的支援を与え、技術指導をし、工場を設立して雇用を生み、その国の経済的自立を助け続けました。
結果、有色人種国は、いまや欧米と完全に対等にお付き合いのできる国に育っています。
その象徴となったのが、昭和39(1964)年の東京オリンピックです。
東京オリンピック参加国は、その時点で史上最多の93カ国です。
なぜ最多なのか。
新たに独立した世界中の元植民地国が参加してくれたからです。
東京オリンピックの前に開催された1960年のローマオリンピックの参加国は83です。
1956年のメルボルンオリンピックでは、参加国は67でした。
1896年に行われたアテネオリンピックでは、参加国はわずか14です。
なぜ、参加国の数が少ないか。
答えは、「それしか国がなかったから」です。
東京オリンピックとき、マラソンで優勝したアベベ選手は、イタリアの植民地から独立したばかりのエチオピアから参加した選手でした。
当時のエチオピアは、まだ独立して日が浅く、日本にまで選手団を送り込むことができるだけの予算を組むことができませんでした。
そこで、ただひとり、アベベ選手だけを日本に送り込みました。
東京オリンピックの次に開催されたメキシコシティ五輪では参加国は112です。
2012年のロンドン五輪では、ついに参加国は204となりました。
参加国が増えたということは、それだけ独立国が増えた、といことです。
そしてそうなった原因には、間違いなく日本の働きがそこにあります。
そして、20世紀までの世界で、自国の利益を度外視してまで周辺諸国の独立と平和のために戦い、勝利を得、それら諸国に莫大な経費をかけて自立を促したという、まさに神様のような国は、歴史上、日本以外に存在しません。
韓国人で、韓日文化研究所の朴鉄柱は、次のように述べています。
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大東亜戦争で日本は敗れたというが、敗けたのはむしろイギリスをはじめとする植民地を持った欧米諸国であった。彼らはこの戦争によって植民地をすべて失ったではないか。
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五百年後、千年後の世界の歴史教科書には、20世紀に関する記述として、間違いなく「植民地時代の終焉」が書かれることでしょう。
これこそ20世紀最大のエポックであり、人類史に残る偉業といえることだからです。
そしてこれを成し遂げたのは、まぎれもなく、私達と血のつながった、若き日の私達の父祖たちだったし、それをひき起こしたのは、間違いなく日本でした。
そのことを私達は、あえて誇る必要はありませんが、しっかりと知っておく必要があると思います。
ちなみに植民地というのは英語で「colony(コロニー)」です。
おもしろいもので、日本語でカタカナ英語のコロニーと書かれる時は、生活共同体の意味に用いられます。
英語で「colony」と表記されるものが、日本語では「植民地」、「コロニー」でまったく別な意味に訳されて使われています。
では20世紀の終わり頃から21世紀にかけて、世界の人類に起こった最大のエポックは何でしょうか?
第一次、第二次世界大戦ではありません。
それらはいずれも20世紀に終わっています。
米ソの冷戦でしょうか。
それも20世紀に終わっています。
核の開発と利用、人類初の月面着陸、火星探査機の打ち上げ、もちろんそれもあるでしょう。
けれどそれよりなにより、もっとはるかに大きな出来事があります。
それは、世界の人口が70億に達しようとしていることです。
19世紀におよそ16億人だった世界の人口は、先の大戦前には20億人に達しました。
それが戦後には25億人になり、1998年には65億人、2011年には70億人を突破し、いまや75億人になろうとしています。
地上にこんなにたくさんの人間が住むようになったのは、人類史上、他にありません。
1798年に、英国のトマス・ロバート・マルサス(Thomas Robert Malthus)という学者が、「人口論」という本を書きました。
この本は、まさに歴史的名著とされた本なのですが、その中で彼は、次のように述べています。
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人口は、幾何級数的に増加する。
一方、食料の生産能力には限界がある。
だから人口の増加には一定の限界がある。
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これはとても重要な指摘です。
なぜならここに指摘されている通り、人類は食料の生産能力を超えて生き残ることは不可能だからです。
このときマルサスは、本の中でいろいろな研究調査の結果として、最終的に世界の人口は20億人が限界で、それ以上は食糧生産高が間に合わず、人口は増加しない、と述べました。
そしてマルサスの本から150年後、世界の人口がまさに20億人になったとき、第二次世界大戦が起きています。
けれどここに、やはりおかしな国が、世界に一国だけありました。
日本です。
日本は、満州やChina大陸、東亜諸国や南洋諸島に進出しましたが、そこで何をやっていたかというと、もちろん政治経済軍事的側面もありますが、同時に大変熱心に農業指導をしているのです。
世界が、「自分たちが食うため」に他国を侵略し、その国の食い物を横取りするという挙に出ていた時代に、世界でただ一国、そうした暴力集団を追い払い、現地の人々と一緒になって汗を流して食料生産高の向上を図ろうとしていた国が日本でした。
けれど事態はそれだけに止まりません。
日本はたいへんな国費をかけて農業生産物の改良をし、なかでも稲塚権次郎博士の開発した小麦は、なんと収量がそれまでの小麦の5倍という凄まじい品種です。
その稲塚権次郎博士が直接指導したChinaの華北産業科学研究所では、まさにChina全土にこの新種の小麦の普及促進と農業指導をしてまわっていました。
おかげで華北産業科学研究所の職員は、大東亜戦争終結後もChinaに2年間とどまり、その普及活動を継続せられています。
その結果何が起こったか。
Chinaの人口は、大東亜戦争当時、5億でした。
それがいまや15億です。
人口が3倍に増えています。
3倍の人が「食って生きて」いくことができるようになったのです。
さらに稲塚博士の開発した小麦は、戦後に起こったインドの大飢饉を救っています。
飢饉によって1億人以上が死ぬと思われたこのときに、博士の小麦がインドにもたらされ、結果として、インドも小麦の収量が3倍に増大。
結果、いまや人口まで3倍に増えたのです。
そして、こうしたことの積み重ねによって、世界の人口は爆発的に増大したわけです。
つまり、20世紀の後半から21世紀初頭にかけて、人類が爆発的にその人口を増した原因にも、やはりそこに、日本という国の働きがあったというわけです。
では、これからの21世紀における最大の出来事は何になるでしょうか。
いまは2019年、来年が2020年ですから、あと80年の間に起こる世界的な大きな動きです。
ひとつはコンピューターの「技術的特異点(シンギュラリティ=Technological Singularity)」がやってくるということです。
米国の未来学者で人工知能研究の世界的権威のレイ・カーツワイルは、著書の『The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology』の中で、2045年にその特異点がやってくると予測しています。
いわゆる「2045年問題」です。
このときにコンピューターは、全人類を合わせた知能となり、これ以降はコンピューターの能力は、人類の知性を級数的に上回るようになっていきます。
さらにオーストラリアの人工知能学者のデ・ガリスは、21世紀の後半には、人工知能は人間の知能の1兆の1兆倍(10の24乗)となり、しかもそのコンピューターの大きさは、角砂糖1個くらいの大きさになるといいます。
その角砂糖を人間に貼り付けると、人間の知能は10の24乗倍になるという。
だからかつて人が人を支配したように、今度はコンピューターが人を奴隷として支配するようになるのではないかという説もあるのだけれど、私はそうはならないと思います。
高度に発達した知能によって、人類がより良く生き、コンピューターも人類も、そして人々も、互いに共生していく。
そのための新たな価値観が創造される。
その答えが日本にあると思うからです。
日本は災害対策国家として長い歳月をすごす中で、権威と権力を分離し、国家最高権威によって国民を「おほみたから」としてきた、世界的に見て稀有な歴史を持ちます。
共存し、共生するということは、互いに互いを尊重し合う社会を築くということなのですから、こうした日本的価値観は、普遍性を持ちます。
その日本的価値観が、コンピューターの発展とともに世界に広がり、世界は支配と収奪の世界から、道徳と共生を重んずる世界へとシフトしていく・・・というよりも、それ以外に選択肢がないと思うのです。
そのための第一歩となるのが、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』です・・・と書いたら、ただの宣伝になってしまいますね(笑)
でも、本気でそんなふうに思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。

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