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日本が競合の末に敗れたインドネシアを始め、世界各国で破格の条件を提示し次々と高速鉄道計画の受注に成功した中国ですが、アメリカでは工事の中止が決定、その他の国でも同じような動きが出始めるなど、ここに来て暗雲が立ち込めているそうです。
黄文雄さんはこれについて、
「世界が中国のインチキぶりにようやく気が付き始めた結果」と一刀両断し、
習近平政権がますます苦境に追い込まれることになるとの厳しい私見を記しています。
詳細は↓で。
【まぐまぐニュース!】2016.07.07 11:67
【中国】インチキに気付いた各国が相次ぎ中国高速鉄道をキャンセル
http://www.mag2.com/p/news/210774
さてここからは私の感想です。
中共の仕事が乱暴でいい加減なことは、すでに公知の事実といえようかと思います。
韓国も同様です。
この記事も、中共の仕事ぶりが、あまりに乱暴で、いまでは完成の見込みさえたたなくなってしまっているのに対し、日本の仕事はしっかりとした工事を行うということが論の基礎になっていようかと思います。
なるほど日本人や日本企業が受注工事に対して責任をもってしっかりと取り組みをするということは日本的美徳です。
しかしそれは、日本が古くから、金よりも「人に恥じないしっかりした仕事をすること」を大切にしてきた文化と社会的仕組みをもっていたからのことです。
それがいまでは、すっかり崩れはじめている。
なるほど中共や韓国は、ひたすら「金金金」だけです。
要するに大将が「儲かって満足できれば良い」のであって、末端に至るまでしっかりとした仕事をやろうという文化もなければ歴史も伝統も社会慣習もありません。
しかし昨今の日本も、それに近づいてきています。
もともと日本を、いわゆる「モノ作り国家」にしていこうとする取り組みは、邇邇芸命(ににぎのみこと)の天孫降臨にまでさかのぼることができます。
騒々しく欲望のままに誰もが金金金の奪い合い国家となりかけていた葦原中つ国を、「このままではいけない。地上においてもシラス国を取り戻さなければならない」ということで行われたのが天孫降臨です。
その邇邇芸命は、天孫降臨に際して、五伴緒といって五組の職業集団の長(おさ)を同行しています。
これは、欲望のままに富を奪い合い社会ではなく、人々が互いに助けあって、みんなの力で豊かで安心して安全に暮らせる秩序あるモノ作り社会の構築を意図して目指したことによります。
そして世の中の仕組みそのものを大きく転換させるため、都も出雲から、遠く離れた高千穂に移しています。
このことは邇邇芸命というお名前にもあきらかです
「邇」は、「身近で近い」を意味する漢字、「芸」は技術のことです。
金や富を奪い合う社会ではなく、技術立国することでモノ作り社会を国の柱にする姿勢が、そのお名前にも明らかです。
この天孫降臨が、いつの時代のことかはわかりません。
すくなくとも3千年以上も昔のことであろうと思います。
そしてモノ作り国家としての第一歩を踏み出した日本は、以後、技術がたいへんに重んじられる国となり、三国志の魏蜀呉の3世紀頃には、豊富な鉄製品や、鉄より硬い翡翠(ヒスイ)を加工して宝玉をつくる高いレベルの技術大国になっています。
ちなみに、日本は魏の国に、勾玉を3個贈呈しています。
勾玉、たった3個で、魏は大喜びしているわけです。
当時勾玉は、高い技術の象徴であり、世界中どこからも手に入れることができない財宝であったわけです。
7世紀のはじめには、現存する世界最古の木造建築である法隆寺五重塔を、釘を一本も使わないで木造軸組みだけで、地震による被害さえも跳ね除ける素晴らしい構造物を築いています。
最近、この法隆寺五重塔について、その築造技術は朝鮮半島から伝えられたという説が、マスコミを中心に流布されているようですが、大きな間違いです。
木造建築そのものは、世界中にあるものですが、工法が違うのです。
ChinaやKorea半島にも、木造の塔建築はありますが、それらは、ひとことでいえば、単にマッチ箱を重ねただけの工法です。
これに対し法隆寺五重塔は、木材を軸で組み合わせた工法です。
これは簡単に言ったら、単にマッチ箱を積み上げるだけの工法と、東京スカイツリーのように、軸で地震の揺れのエネルギーを受け流すという高度な工法との違いです。
マッチ箱を東京スカイツリーの高さに積み上げることはできません。倒れます。
けれど軸組工法ですと、あの高い建築物ができあがるのです。
日本の軸組工法のような建築技術は、Chinaにも朝鮮半島にも例がありません。
とりわけ朝鮮半島では、19世紀になるまで水車小屋ひとつ作れませんでした。
円形の構造物を作る技術が、彼らは国家プロジェクトまで作って日本の水車小屋の技術を取り入れようとしたのですが、できなかったのです。
その程度の実力しかなくて、「我々が技術を伝えてやった」は聞いて呆れます。
高い技術は長い年月をかけた技術の工夫の積み重ねが必要です。
日本は地震の多い国ですから、しっかりした建築技術の開発が不可欠なのです。
そして地震が起きて、多くの建物が倒壊すれば、それを瞬く間に復興していかなければなりません。
その復興のためには、社会全体に、復興を可能とする余力がなければ、実はこれができません。
広島の土砂災害で、埋もれた町並みが、いつまで経っても復興しないのは、土木作業員がいなかった、不足したことが原因だという報道は、何度もありました。
要するに、いざというときのために、日頃から、土木作業員の余力、いいかえれば余剰人員が確保されているようでなければ、災害時に復興が進まなくなってしまうのです。
さらに、地域住民が生活で手一杯の状況でも、復興は進みません。
生活にある程度の余力があって、他人の世話をやけるくらいの状況が日頃からできあがっていなければ、復興はできないのです。
そのために編み出したソフトパワーが談合です。
談合によって工事の受注先が決まるということは、工事をすれば、確実に利益が保障されるということです。
必ず一定の利益の保障がなされた工事の受注ができるなら、その立場を保持するための競争は、上下一体となってどこよりも良い仕事をすることに尽きます。
ところが価格競争入札になると、利益が削られますから、工事請負業者に余剰利益がなくなります。
そして利益がなければ、生き残りのためには「安かろう悪かろう」でも構わずに工事を遂行せざるをえなくなります。
つまりこの問題は、社会全体で「品質競争」をとるのか、「価格競争」をとるのかという「国家選択」の問題であることがわかります。
そして地震等の天然災害の多い日本では、古い昔から、常に高品質を社会全体で求め続けてきたのです。
だからこそ末端の作業員のひろりひとりが、まさにプロ根性を持って、しっかりとした工事の遂行をしてきたのです。
他のモノ作りでも同じです。
ところが昨今の日本では建築に限らずすべてのカテゴリーにおいて、価格競争が求められるようになっています。
つまり判断の要素が「より高品質な」ではなくて、どこまでも「金金金」になってきているわけです。
こうなると、中共も半島も日本も変わりがありません。
安かろう悪かろうです。
しかも現場が、3Kと呼ばれて嫌われる職業となり、儲けるためには作業員は外国からの出稼ぎ労働者が必要だなどとされるような風潮になってきています。
そんなことをしたら、日本のモノ作りの信用は下がり、社会の構造自体も、ただ安さだけが求められるようになってしまいます。
現にそうなってきています。
石田三成が自分の禄高の半分を投じて島左近を家臣に加えたのは有名な話ですが、このように人こそ大事という発想も、昨今では崩壊しています。
労働市場は安ければ良いとなり、正規雇用さえもせずに、アルバイトやパートを雇って、マニュアル通りだけの仕事をさせることが主流になりました。
けれどマニュアル営業というのは、もともとは、西欧で奴隷を使う際の人使いの方法です。
そんなわけですから、いまのままでは、早晩、日本企業も著しく劣化して、中共や半島なみの工事しかできないようになる危険があります。
いや、すでにそのようになりつつあるとさえいうことができます。
今日の記事のタイトルは「中共の高速鉄道、インチキに気づいた各国が相次いでキャンセル」ですが、笑えないのです。
何年か後、「日本の高速鉄道、インチキに気づいた各国が相次いでキャンセル」などと書かれるようになってしまうかもしれないのです。
しっかりと日本を取り戻す。
それが現代日本の政治の大きな使命だと思います。


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