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20160528 オバマ大統領

26日午前、伊勢志摩サミットの開催に先立ち、伊勢神宮内宮(皇大神宮)での、G7各国首脳は今回の印象を記したものです。
■オバマ大統領(米国)
幾世にもわたり、癒しと安寧をもたらしてきた
神聖なこの地を訪れることができ、
非常に光栄に思います。
世界中の人々が平和に理解しあって
共生できるようお祈りいたします。
(訳は http://www.isejingu.or.jp/sp/topics/52m6sctx.html によりました。
 以下同じです。)
■オーランド大統領(フランス)
日本の源であり、
調和、尊重、そして平和という価値観をもたらす、
精神の崇高なる場所にて。
■メルケル首相(ドイツ)
ここ伊勢神宮に象徴される日本国民の
豊かな自然との密接な結びつきに
深い敬意を表します。
ドイツと日本が手を取り合い、
地球上の自然の生存基盤の保全に
貢献していくことを願います。
■キャメロン首相(英国)
日本でのG7のために伊勢志摩に集うに際し、
平和と静謐、美しい自然のこの地を訪れ、
英国首相として伊勢神宮で敬意を払うことを
大変嬉しく思います。
■レンツィ首相(イタリア)
このような歴史に満ち示唆に富む場所で
すばらしい歓待をいただきまして
ありがとうございます。
主催国である日本と我々全員が、
人間の尊厳を保ちながら、
経済成長及び社会正義のための諸条件を
より力強く構築できることを祈念します。
■ジャスティン首相(カナダ)
伊勢神宮の調和に、
繁栄と平和の未来を創るという
我々の願いが映し出されますように。
■ドナルド・トゥスク欧州理事会議長
静謐と思索の場。
そして日本についての深い洞察。
どうもありがとう!
■ジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長
この地で目の当たりにした
伝統と儀礼に敬意を表す。


20160528 各国首脳のご記帳

また、広島におけるオバマ大統領の演説は、まさに歴史に残る偉業であったと思います。
そして、「アメリカを恨んでなどいない」とはっきり述べた被爆者の皆様のメッセージも、とても素晴らしいものでした。
ところがこの日、オバマ大統領の広島での演説のとき、広島の平和公園の外では、
「米国は賠償せよ!」とデモをしている情けない人たちがいたそうです。
おそらく生粋の日本人は、そこに誰もいなかったと思います。
彼らの行動は結果として、戦後の世界と日本が抱えたもうひとつの問題、つまり朝鮮戦争難民と、在留半島人の問題を、あらためて浮き彫りにしたのといえようかと思います。
日本はなるほど戦争に負けました。
けれど、日本に落とすための原爆を運んだ米海軍の重巡洋艦インダナポリスは、伊号第五八潜水艦によって、その後に見事、撃沈されています。
沈没は、あっという間の出来事だったそうです。
広島と長崎に投下された原爆は、広島がウラン235型原爆、長崎がプルトニウム型の原爆です。
両者は、実験のために落とされたと米国側の記録にあります。
すでに戦況は、完全に米国にあり、日本落城は目前であったわけです。
原爆投下は、軍事戦略上、まったくその必要がなかったことが、米国側の記録に明らかにされています。
けれど、その2発の原爆によって、広島で20万人、長崎で7万4千人の非武装の市民の犠牲者が出ています。
これは明らかな国際法違反の行為であり、そして神々が絶対にお赦しにならない人類の蛮行です。
だからインディアナポリスは、沈められたのだということができようかと思います。
けれど、だからとって、恨みを根に持つという文化は、日本にはありません。
あれは戦争であった。
けれど、大切なことは、平和です。
その未来に向けて平和を築くことこそが大事なことです。
終わった戦争をいつまでも根に持つのではなく、生き残った者は、いまと、そして未来を切り拓いていくことこそが大事と考えるのが日本人です。
オバマ大統領の広島でのスピーチの全文です。
*******
71年前の雲一つない明るい朝、空から死が舞い降り、世界は変わった。
閃光(せんこう)と火柱が都市を破壊し、人類は自ら破壊する手段を手にすることを示した。
われわれはなぜ広島に来たのか。
そう遠くない過去に解き放たれた残虐な力に思いをめぐらせるためだ。
われわれは命を落とした10万人を超える日本の男女、子供、何千人もの朝鮮半島出身者、十数人の米国人捕虜を悼む。
その魂が私たちに話しかけてくる。
彼らはわれわれに対し、もっと内なる心に目をむけ、自分の今の姿とこれからなるであろう姿を見るように訴える。
広島を際立たせているのは、戦争という事実ではない。
過去の遺物は、暴力による争いが最初の人類とともに出現していたことをわれわれに教えてくれる。
初期の人類は、火打ち石から刃物を作り、木からやりを作る方法を学び、これらの道具を、狩りだけでなく同じ人類に対しても使った。
いずれの大陸も文明の歴史は戦争で満ちており、食糧不足や黄金への渇望に駆り立てられ、民族主義者の熱意や宗教上の熱情にせき立てられた。
帝国は台頭し、そして衰退した。
民族は支配下に置かれ、解放されたりしてきた。
転換点において罪のない人々が苦しみ、数え切れない多くの人が犠牲となり、彼らの名前は時がたつと忘れ去られてきた。
広島と長崎で残酷な終焉(しゅうえん)を迎えた世界大戦は、最も豊かで強い国家間で勃発した。
彼らの文明は偉大な都市と素晴らしい芸術を育んでいた。
思想家は正義と調和、真実という理念を発達させていた。
しかし、戦争は、初期の部族間で争いを引き起こしてきたのと同様に支配あるいは征服の基本的本能により生じてきた。
抑制を伴わない新たな能力が、昔からのパターンを増幅させた。
ほんの数年の間で約6千万人が死んだ。
男性、女性、子供たちはわれわれと変わるところがない人たちだった。
撃たれたり、殴られたり、連行されたり、爆弾を落とされたり、投獄されたり、飢えさせられたり、毒ガスを使われたりして死んだ。
世界各地には、勇気や勇敢な行動を伝える記念碑や、言葉にできないような悪行を映す墓や空っぽの収容所など、この戦争を記録する場所が多くある。
しかし、この空に上がった、きのこ雲のイメージが、われわれに人類の根本的な矛盾を想起させた。
われわれを人類たらしめる能力、思想、想像、言語、道具づくりや、自然とは違う能力、自然をわれわれの意志に従わせる能力、これらのものが無類の破壊能力をわれわれにもたらした。
物質的進歩や社会革新がこの真実から、われわれの目を曇らせることがどれほど多いであろうか。高邁(こうまい)な理由で暴力を正当化することはどれほど安易なことか。
偉大な全ての宗教は愛や平和、公正な道を約束している。
一方で、どの宗教もその信仰が殺人を許容していると主張するような信者の存在から逃れることはない。
国家は、犠牲と協力を結び付ける物語をつむぎながら発展してきた。
さまざまな偉業を生んだが、この物語が抑圧や相違を持つ人々の人間性を奪うことにも使われてきた。
科学はわれわれに海を越えてコミュニケーションを取ることを可能にし、空を飛び、病気を治し、宇宙を理解することを可能にした。
しかし同じ発見は、より効果的な殺人機械へとなり得る。
現代の戦争はこうした真実をわれわれに伝える。
広島はこの真実を伝える。
人間社会の発展なき技術の進展はわれわれを破滅させる。
原子核の分裂につながった科学的な革命は、倫理上の革命も求められることにつながる。
だからこそわれわれはこの地に来た。
この街の中心に立ち、爆弾が投下されたときの瞬間について考えることを自らに強いる。
惨禍を目にした子供たちの恐怖を感じることを自らに課す。
無言の泣き声に耳を澄ませる。
われわれはあの恐ろしい戦争やその前の戦争、その後に起きた戦争で殺された全ての罪なき人々に思いをはせる。
単なる言葉でその苦しみを表すことはできない。
しかし、われわれは歴史を直視し、そのような苦しみを繰り返さないために何をしなければならないかを問う共通の責任がある。
いつの日か、生き証人たちの声は聞こえなくなるだろう。
しかし1945年8月6日の朝の記憶は決して風化させてはならない。
記憶はわれわれの想像力を養い、われわれを変えさせてくれる。
あの運命の日以来、われわれは希望をもたらす選択もしてきた。
米国と日本は同盟関係を築くだけでなく、戦争を通じて得られるものよりももっと多くのものを国民にもたらす友情を築いた。
欧州の国々は戦場に代わって、交易や民主主義により結ばれている。
抑圧された人々や国々は自由を勝ち取った。
国際社会は戦争を回避し、核兵器の存在を規制、削減し、完全に廃絶するための機関を創設し協定を結んだ。
それにも関わらず、世界中で見られる国家間のテロや腐敗、残虐行為や抑圧は、われわれがすべきことには終わりがないことを示している。
われわれは人類が悪事を働く能力を除去することはできないかもしれないし、われわれが同盟を組んでいる国々は自らを守る手段を持たなければならない。
しかし、わが国を含む、それらの国々は核兵器を貯蔵しており、われわれは恐怖の論理から抜け出し、核兵器のない世界を希求する勇気を持たなければならない。
こうした目標は私の生きている間は実現しないかもしれないが、粘り強い取り組みが惨禍の可能性を引き下げる。
われわれはこうした保有核兵器の廃棄に導く道筋を描くことができる。
われわれは、新たな国々に拡散したり、致死性の高い物質が狂信者の手に渡ったりするのを防ぐことができる。しかし、まだそれでは不十分だ。
なぜなら、われわれは今日、世界中で原始的なライフル銃やたる爆弾でさえ恐るべきスケールの暴力をもたらすことができることを、目の当たりにしているからだ。
われわれは戦争そのものに対する考え方を変えなければならない。
外交を通じて紛争を予防し、始まってしまった紛争を終わらせる努力するために。
増大していくわれわれの相互依存関係を、暴力的な競争でなく、平和的な協力の理由として理解するために。
破壊する能力によってではなく、築くものによってわれわれの国家を定義するために。
そして何よりも、われわれは一つの人類として、お互いの関係を再び認識しなければならない。
このことこそが、われわれ人類を独自なものにするのだ。
われわれは過去の過ちを繰り返す遺伝子によって縛られてはいない。
われわれは学ぶことができる。われわれは選択することができる。
われわれは子供たちに違う話をすることができ、それは共通の人間性を描き出すことであり、戦争を今より少なくなるようにすること、残酷さをたやすく受け入れることを今よりも少なくすることである。
われわれはこれらの話をヒバクシャ(被爆者)の中に見ることができる。
ある女性は、原爆を投下した飛行機の操縦士を許した。
本当に憎むべきは戦争そのものであることに気付いたからだ。
ある男性は、ここで死亡した米国人の家族を探し出した。
その家族の失ったものは、自分自身が失ったものと同じであることに気付いたからだ。
わが国は単純な言葉で始まった。
「人類は全て、創造主によって平等につくられ、生きること、自由、そして幸福を希求することを含む、奪うことのできない権利を与えられている」
理想は、自分たちの国内においてさえ、自国の市民の間においてさえ、決して容易ではない。
しかし誠実であることには、努力に値する。
追求すべき理想であり、大陸と海をまたぐ理想だ。
全ての人にとってかけがえのない価値、全ての命が大切であるという主張、われわれは人類という一つの家族の仲間であるという根本的で必要な概念。
われわれはこれら全ての話を伝えなければならない。
だからこそ、われわれは広島に来たのだ。われわれが愛する人々のことを考えられるように。
朝起きた子供たちの笑顔をまず考えられるように。
食卓越しに、夫婦が優しく触れ合うことを考えられるように。
両親の温かい抱擁を考えられるように。
われわれがこうしたことを考えるとき71年前にもここで同じように貴重な時間があったことを思い起こすことができる。
亡くなった人々はわれわれと同じ人たちだ。
普通の人々はこれを理解すると私は思う。
彼らは、さらなる戦争を望んでいない。
彼らは、科学は生活をより良いものにすることに集中すべきで、生活を台無しにすることに集中してはならないと考えるだろう。
各国の選択が、あるいは指導者たちの選択がこの単純な分別を反映すれば、広島の教訓は生かされる。
世界はここ広島で永久に変わってしまったが、この街の子供たちは平和に日常を過ごしている。
なんと貴重なことであろうか。
これは守るに値し、すべての子供たちに広げていくに値する。
これはわれわれが選択できる未来なのだ。
広島と長崎の将来は、核戦争の夜明けとしてでなく、道徳的な目覚めの契機の場として知られるようになるだろう。
そうした未来をわれわれは選び取る。
(訳は産経ニュースのものをいただきました)

【オバマ米大統領広島演説(全文)】「71年前、空から死が舞い降り世界は変わった」「あの日の朝の記憶は決して風化させてはならない」(1/3ページ) - 産経ニュース

 71年前の雲一つない明るい朝、空から死が舞い降り、世界は変わった。閃光(せんこう)と火柱が都市を破壊し、人類は自ら破壊する手段を手にすることを示した。

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一点だけ、申し上げたいと思います。
「人は死なない」とは、前東大救急部長の矢作直樹先生のご著書のタイトルですが、ほんとうにそのように思うのです。
清少納言も、藤原定家も、伊邪那伎、伊耶那美も、邇邇芸命も須佐之男命も、みんな生きています。
肉体はとっくの昔になくなっていますが、御神霊となって、私たちとともにあります。
それが縄文以来の日本人の考え方だし、それが事実だと、まじめに、思います。
ですから広島や長崎で被爆してお亡くなりになった方々も、通州事件や尼港事件の被害者の方々も、やはりいまも生きておいでになります。
英霊の皆様も、やはり、生きておいでになります。
もちろん私たちにはその姿は見ることはできません。
けれどはっきりいえることは、たとえば広島、長崎の被爆者の方々は、おそらくその全員が、
「我々の死を決して無駄にしないでくれ」
「私たちの死を乗り越えて、きっと平和で豊かな日本を築いてくれ」
と、思っておいでのことと思います。
ましてや、どこかの国のように、ありもしない過去を利用して他所の国から金を強請るような下劣な日本人になど、絶対になってほしくないということが、お亡くなりになられた方々全員の一致したご意見であるものと確信します。
私たちに必要なことは、私たちの子供のたちのより良い未来の為に、私たちにできることをしていくことだと思います。

20151208 倭塾・動画配信サービス2

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