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20160102 スター・ウォーズ/フォースの覚醒

元旦に新春映画で、4Dの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観てきました。
4Dというのは、映像が3Dというだけでなく、座席のシートが動いたり水や風が吹き出したりする新しいアトラクション映画なのですが、いやはや若い人には良いのかもしれないのですが、年寄りには少々答えました(笑)
映画を観て思ったのですが、このスター・ウォーズの人気の秘密は、単に映像の素晴らしさやキャラクターの個性だけでなく、海外で人気の日本アニメに共通すること、それが一番の人気の秘密なのではないかと思いました。
海外で人気の日本アニメの特徴は、
1 主人公が単独ではなく、必ず主人公グループを構成していること。
2 そのグループの中では老若男女が互いに対等な存在として描かれていること。
3 敵対する悪の組織は、必ずウシハク統治がなされていること。
です。
要するにみんなが対等に暮らすシラス国の住民と、上意下達、支配と隷属のウシハク国の住民の果てしない戦いが、共通する設定になっています。
わかりやすいのが『美少女戦士セーラームーン』で、主人公の少女は美少女戦士の中のひとりですけれど、決してその中で一番強い存在ではない。
むしろ弱い方と言ったほうが良いかもしれません。
それがみんなと力を合わせて、理不尽なウシハク者達と戦う。そういう物語です。
こうした設定は『ワンピース』も同じです。
20151208 倭塾・動画配信サービス2


単独の主人公に見える『北斗の拳』にしても、よくみれば、主人公のケンシロウには、いつも一緒に旅する仲間がいます。それが非力な少女であったり少年であったりします。
そんな少女や少年に助けられてケンシロウが旅をするというのが、『北斗の拳』の設定になっています。
『スター・ウォーズ』も同じで、スーパーマンのように強い単独の主人公ではなく、主人公たちはやはり老若男女が互いに対等な仲間たちです。
その仲間たちが力を合わせて、宇宙を支配しようとする闇の軍団と戦う。
その闇の軍団は、完全な支配と隷属の社会構造を持っています。
映画やアニメというのは、その時代ごとに人々が本質的に望んでいるものをカタチにしたものということができます。
日本アニメがヒットするのも、スター・ウォーズがヒットするのも、まさに世界が、支配と隷属というウシハク社会ではなく、誰もが対等なシラス社会を求めているからなのではないかと思います。
ただ、スター・ウォーズの正義の側が単なるレジスタンスでしかなく、悪の帝国の側が超がつくほど強大なのは、正義の側に中心核がないためかな、と思いました。
エントロピーといって、「エネルギーは拡散する」という法則がありますが、人の心も、人々にISSUEが与えられ、ひとりひとりの尊厳が認められることがただ野放しになれば、人々はあっちむいたりこっち向いたりしてしまい、個々がばらばらになります。
フランス革命が良い例です。
ルイ王朝が、贅沢の限りを尽くした一方で、市民は貧困のどん底暮らしとなり、怒った貴族の反抗が始まったのが1787年、バスチーユ監獄襲撃事件が1789年、ナポレオンによる絶対帝政の始まりが1799年です。
結局フランスの市民革命は、まる12年の歳月を経て、ルイ王朝による絶対王政からナポレオンによる絶対王政へと戻っただけでした。
そのたった12年間の死者は200万人にのぼります。
日本風にいうと、シラス国を願ってパリ市民がウシハク、ルイ王朝打倒のために蜂起したのだけれど、結局200万人の市民の犠牲者を出しただけで、またウシハク王朝に戻ってしまった。
スター・ウォーズ風にいえば、悪の帝国妥当のためにレジスタンスが蜂起したのだけれど、12年かけて200万人の死者を出して、また別な悪の帝国を作ってしまった、ということです。
そしてナポレオン失脚後には、再びルイ王朝が復活、その王朝も白色テロによって打倒され、フランス国内はその後も長く尾を引きました。
その間、ずっと殺し合いの連続です。
殺し合いや内乱の連続の時代というのは、武器を持った無法者が跋扈します。
そして市民や農民を襲って、食い物を得ようとします。
修道院が襲われ、60歳過ぎの修道女まで強姦の対象となる事態にいたりました。
フランス革命だけではありません。
フランス革命以降、世界の人々は王政からの自由を手に入れたということになっていますが、結果はそれによってエネルギー拡散の法則みたいなもので、人々があっち向いたりこっち向いたりして、ぶつかり合い、足の引っ張り合いをし、それがもとで深刻な喧嘩が起こり、騒乱となり、内乱となり、関係のない多くの人々の生命が奪われるという経過を辿っています。
こうした事態を防ぐためには、人々の紐帯となる中心核が必要になります。
それが日本では、天皇の存在です。
天皇は、西洋における王や皇帝とは異なります。
天皇は神の血筋であり、不可侵の最高権威です。
ですから天皇は政治には介入しません。
代わりに、民衆をおおみたからとします。
政治権力者は、天皇から、天皇のおおみたからを預かる立場と規定されます。
もちろん政治権力者同志で、たがいが激しい戦いになることもありますが、いかなる場合であっても、「詔を受けては必ず謹しめ(承詔必謹)」というのが、日本の古来の憲法(十七条憲法の第3条)です。
これがないと、人も社会もバラバラの無秩序となり、無秩序は道徳の崩壊をもたらし、道徳の崩壊は結果として人をモノとしてしか扱わないウシハク統治になってしまうのです。
世界の歴史は戦争と殺し合い、奪い合いの歴史です。
日本だけが違った。
その理由は、天皇という存在があったからです。
そして天皇の存在は、理屈上は道徳や価値観の根幹です。
天皇という存在自体が、太古の昔の神々の子孫であり、神々から続く伝統、文化、価値観を護持しています。
こうなることで、国家の中心が、道徳的価値観になります。
根幹に道徳を持つ国の国民は、私は幸せだと思います。
なぜなら、強盗や殺人や強姦や内乱や騒乱などに、自然とブレーキがかかるからです。
近代以降、日本国内で大規模な騒擾が起きたのは、60年安保や70年安保闘争、あるいは成田空港建設反対闘争などですが、これを起こした犯人たちに共通していたのは、天皇という尊厳の存在を否定するという共産主義に染まった人たちであったということです。
共産主義は、世界中のお金持ちを全部殺せば自分たちは贅沢三昧の幸せな暮らしができるという、ほとんどアル中患者の思想です。
根幹がズレているから、みかけだけは、あたかも弱い者の味方を装います。
けれど、はっきりと歴史が証明しているのは、日本の戦後の高度成長を築いたのは、安保闘争でもなければ組合闘争でもない。
戦前の教育で、天皇の存在をありがたいと学び、家族の幸せ願ったまじめなお父さんたちが、一生懸命働いてくれたおかげです。
はるか太古の昔に、シラスという統治概念を考案した日本人はすごいと思います。
私たちは日本人として生まれて幸せです。
日本に生まれて感謝です。
日本は、天皇のシラス国です。
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