
元旦の記事で、干支60年の時代の巡り合わせの中で、今年は新時代の幕開けの4年目であり、子供でいったら2歳児にあたる年であると申し上げました。
要するに60年サイクルである干支は、そのまま世間の集合意識のサイクルでもあるというお話です。
まだまだ一巡りした還暦を超えた60代の戦後日本(前の日本)的価値観が世間の主流です。
けれど新たに始まった日本を取り戻そうとする集合意識は、、まだ2歳児とはいえ、確実に成長を始めています。
間違いなく日本は変わる。
とくに今年はその変化がメディア等においても形となって現れてくる年になろうかと思います。
2日の記事は、今上陛下の新年のお言葉と、年頭の御製を拝し、そこから読み取るべきメッセージをご紹介させていただきました。
明らかに陛下は、新しい時代の到来を予見しておいでになりますし、それを望んでおいでになるのだと思います。
時代は大きく変わりつつあるのです。
敗戦利得という既得権益にしがみつく人たちには、この変化が見えない。
つまり彼らは、完全に時代に乗り遅れいるということです。
そして今日3日は、すこし個人的はお話となりますが、私なりの今年の新年の抱負を申し上げたいと思います。

そもそもねずブロや講演活動、著書等、それらすべては、「世界最古の歴史と文化と伝統を持つ日本が、その日本的精神文化を取り戻し、いまを生き、新しい日本を築いていくために必要な日本の古くからの知識の集大成を、私なりに勉強し、拡散していこう」という活動です。
これが私個人のミッションステートメントでもあります。
実は昨年末に残念なお話を聞きました。
なんと私の書いた百人一首の本の解説が「文法的に間違っている」と、しつこく出版社に電話をしてくる者がいるのだそうです。
そのことを出版社からお聞きしたとき、たいへんにショックでした。
「そこまでするか?!」という思いです。
本を書いたのは私です。
ならば百人一首の歌の解釈に文法上の誤りがあるというのなら、それは著者の私に言うべきことであって、出版社に言うべきことではありません。
なぜ出版社に言うのかといえば、出版社は法人ですから電話に出ないわけにはいかない。
それをわかって、ネチネチといつまでも電話を切らず、他の作業をさせない。
電話を切れば、またかかってくる。
なんと取次の出版社にまで、無言電話があるのだそうです。
これは露骨な営業妨害です。
おそらくは、ねずさんの本を出すと、このような嫌がらせがあるからと、出版社がねずさんの本を出版しなくなることを狙っているのでしょう。
まさに卑劣漢の仕業です。
主義主張やご意見は、いろいろあって良いことです。
それこそ言論は自由です。
けれど犯罪は、してはいけないことです。
そもそも和歌というのは、文法的に正しいように詠むものではありません。
31文字という限られた枠の中で意図したいことを伝えるために、意図的に文法を無視することは、普通に行われることです。
このことは、話し言葉を考えたらわかります。
文法的には「私は新宿に行きたい」という配列が正しいでしょうが、話し言葉なら、「行きたぁい。新宿、私もぉ〜」となったりします。
日本語文法としてはめちゃくちゃです。
けれど、そういう語順になることによって、「行きたい」という感情が強く表現されます。
ですから和歌を、過度に文法にこだわって解釈しようとすること自体に、そもそも無理があります。
少し考えたら誰にでもわかることです。
けれどそれを、どこぞの権威ある教授はこのように書いているから、ねず説は間違いだと、自分たちだけのコミュニティの中で盛り上がり、挙句、出版社に嫌がらせをする。
ついでに私個人への人格攻撃を行う。
人として、まことに恥ずかしい行いだと思います。
本人は、自分は保守だと自称しているらしいですが、やっていることは保守でもなんでもなくて、ただの犯罪です。
いつも話すことですが、正月早々ではありますが、私の家系は長男は全員70歳で他界しています。
そういう血筋なのだと思います。
つまるところ、私の人生もあと10年です。
歳をとると、年ごとに1年が早く感じられますが、去年も、正月が明けたと思ったら、もう大晦日です。
年々短くなる1年を、あと10回数えたら、私もあちらの世界におじゃまさせていただきます。
暗い話をと思われるかもしれませんが、人間、死を意識して生きるということは、とても大切なことだと思います。
限られた時間を大切に使おうという気持ちを、自然に起こさせるものだからです。
私も、残りの人生の時間を、すこしでも良いことに役立てたいと思っています。
人は生まれてくるときに、「良いこと通帳」という預金通帳を持って生まれてくるのだそうです。
銀行の預金通帳ではありません。
銀行の預金通帳は、お金が残高になりますが、「良いこと通帳」は、良いことの積み重ねが残高になります。
けれど人間誰しも、生きていればたくさんの過ちをします。
人に言えないような情けないことも、たくさんあります。
ですからほとんどの人の「良いこと通帳」は、残高がなかなかたまりません。
少し貯まっても、すぐに何か失敗して、残高を引き出してしまうからです。
私など、残高は借越しで真っ赤です。
だからこそ、死ぬまでに、なんとかして通帳残高を、せめてトントンにしたいと思っています。
残高を伸ばすために、すこしでも良いことを積み重ねていきたいと思っています。
そして古来、日本における良いことは、私に背き公に向うことです。
これを「背私向公」といいます。聖徳太子の十七条憲法の第15条の言葉です。
「背私向公」によって、自分にできる精一杯の良いことをして、残りの人生を過ごしたいというのが私の思いであり、志です。
そして志というものは、一度立てたら、誰になんと言われようと貫徹する。
貫徹するから志なのです。
人からなにか言われて、すごすごと引き下がるようなものは、志とは言いません。
私を非難する人たちは、あわれな人たちだと思います。
その人たちは、大切な自分の人生を、ねずという個人を叩いたり、悪口を言いふらすことだけに使うのでしょうか。
それは浪費です。
その人の人生というのは、そんなちっぽけでつまらないものなのでしょうか。
もっと他に貴重な人生の時間の使い方があるのではないでしょうか。
元旦の記事に、次のように書きました。
壬辰の年(2012)妊娠
癸巳の年(2013)お腹の赤ちゃんが成長
甲午の年(2014)赤ちゃん誕生
乙未の年(2015)1歳児 ハイハイ、つかまり立ち。おむつがとれる。
丙申の年(2016)2歳児 自分で歩き、言葉を話す。
甲午の年に『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』を出させていただきました。
この本では、日本人の対等感とシラス国日本について書かせていただきました。
乙未の年に『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』を出させていただきました。
百人一首では、明察功過と日本の察する文化について書かせていただきました。
そして今年の丙申の年には、『古事記』の解説本が出ます。
古事記の本では、「天下の政」、天下における正しいこととは何かについて、長い歴史の中で日本人がどのようにこれを考えてきたのかを書かせていただいています。
対等感、シラス・ウシハク、察する文化、天下の政。
これらは、これからの新たな60年の日本を築く、大切なキーワードとなるものであろうと思っています。
「三歳児(みつご)の魂、百までも」といいますが、その「みつご」というのは、数え年ですから、いまなら二歳児です。
一昨年(0歳児)、昨年(一歳児)、今年(二歳児)の三年間は、そういう意味で、次の60年間を担う、とても大切な時期であるものと思います。
そしてこの三年間の間に、持てる力の全てを使って、公に奉ずる。
今年は、その最後の1年です。
戦後のGHQは、毎日1000人、日本人のマインドを壊してきました。
それに加担する者が、敗戦利得者となりました。
けれど今は、新しい時代が始まっています。
これから必要なことは、一日1500の産屋を建てる努力だと思います。
個人でできることはしれています。
私にできることは、せいぜい産屋を建てるための土方仕事を仲間たちとすることくらいです。
けれど、そういう土方がいなければ、1500の産屋は決して建たないのです。
だから土方をします。たとえ泥にまみれようが、馬鹿にされようが、穢い、臭いと言われようがツルハシを揮います。
そうすると自分で決めたからです。
そういうことで、今年もまた新たな戦いをしていこうと思っています。
和歌の解釈にせよ、古事記の解釈にせよ、自分の能力をはるかに超えた、何か大きな力によって、書かせていただいたという感じがしています。
たいへんに名誉であり、ありがたいことです。
そして書くだけではなく、それを拡散していく。
自分だけの知恵にせず、みんなの知恵にしていく。
それが自分の残りの10年の人生に与えられた使命だと思っています。
まあそんなわけで、みなさま今年もよろしくお願いします。

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