「擁護」発言次々飛び出す 民主党と「マルチ商法」の親密関係
(livedoorニュース)
民主党の前田雄吉衆院議員(48)が、マルチ商法業界から講演料や献金を受け取っていた問題で、民主党離党を正式表明しました。
前田議員が事務局長を務めていた「マルチ商法支援」の議員連盟には、民主党の石井一副代表や山岡賢次国会対策委員長らも参加したことがあるのだそうです。
「ネットワークビジネス推進連盟(NPU)」のホームページには、山岡議員の発言として、
「ネットワークビジネスに正しく真面目に取り組んでいる方々が、世間の誤った『常識』から、あらぬ誤解を受け、肩身の狭い思いをされている現状の社会的環境を、いち早く改善して、この誤った『常識を破壊』し、本当の常識を確立していかなければなりません」
などというコメントも掲載され、
「ネットワークビジネスは、個人に対応する新しいビジネスであり、時代や国民の要請でもあると思う。いろいろな誤解や偏見、あるいは業界として未熟な点が残るのであれば、それは、政治の立場や政治連盟の努力で進めていく」
などと述べています。
これでお金をもらっているなら、まさに受託収賄です。
「ネットワークビジネス」とは、いわゆる「マルチ商法」のこと。
ちなみに、金銭だけを目的としたものが、「ネズミ講」
物品を介在させて一見商取引を装ったものが「マルチ商法」
商品が2万円以下だと、「マルチまがい商法」
これらを総称して、「ネットワークビジネス」と呼ばれています。
個人と個人のつながりによるビジネスという意味から、そう呼ばれています。インターネットビジネスとは違います^^;
ネットワークビジネスが、正当な商行為であるならば、前田議員や山岡議員、石井議員の行動や発言には、なんら問題がないはずです。
では、ネットワークビジネスのなにが問題なのかというと、
ネットワークビジネスが、個人を「儲かりますよ」と勧誘し、実際には、常に全体の80%の人が、『損をする』仕組みとなっていることです。
なぜかというと、ひとつには、その基本構造が、マージャンと同じで、参加者の払ったお金の分捕り(ぶんどり)にあるからです。
A,B,C,Dの4人が、ひとり10万円を持って麻雀をする。
勝ったAさんが、各自の持ち寄った総額40万円をぶんどったら、Aさんの収入は元手10万で、収入30万円。だけど、Bさん、Cさん、Dさんはそれぞれ10万円損します。
もうすこし詳しく述べます。
ネットワークビジネスでは、簡単にいうと、常に2名の顧客を傘下に勧誘します。そうすると、
1段階 1名 1
2段階 2名 11
3段階 4名 1111
4段階 8名 11111111
5段階 16名 1111111111111111
↓
27段階 6710万8864名
となり、この時点で参加者は 1億3421万7728名。
わずか紹介が27段くりかえされるだけで、参加者合計は日本の人口を超えてしまいます。
この構造だと、常に参加者の半数は、最下段にいます。
そして、ネットワークビジネスの場合、自分の払った額以上に利益が生まれるのは、普通4段上くらいからですから、上の絵でいうと、5段階までの参加者合計31名のなかで、黒字になるのは1段階目の人だけ。残りのひとは、自分の持ちだした費用以下の収入(2・3段階)か、まったく無収入(4・5段階)となります。
上の5段階の絵で、参加費用が月10万円なら、総額300万円の資金があつまりますが、簡単にいうと、トップ(1段階目)の人が、このうち150万円を受け取ります。
2段階目の人が各37.5万円。
3段階目の人が各187500円を受け取る計算になります。
これで、配当の残高は0円です。
(150万円+37.5万円×2+18.75万円×4=300万円)
つまり、マルチ商法というのは、数多くの人(上の絵でいったら4段目、5段目の24名)の人からふんだくったお金を、残りの7名で分けるという構造になっているわけです。
簡単にいえば、多くの人の不幸の上によって、一部の人が巨富を得る、という仕組みになっているわけです。
そういう商売(?)が、
「個人に対応する新しいビジネス」
「時代や国民の要請」
であって、国会議員ともあろう人が擁護する、あるいは、政治の立場や政治連盟の努力で合法化していく・・・・」
なんて、ありえませんっ!!
「ネットワークビジネスに取り組んでいる方々が、世間から誤解を受け、肩身の狭い思いを」しているのは、それが、誤解でもなんでもなく、単なる収奪システムであり、数多くの人が明らかに「損をする」仕組みであるからです。
いやいや、自分は違う! ネットワークビジネスで、大儲けしてやろう!!なんて思う方がいるなら、はっきりと申し上げます。
やめたほうがいいです^^;
また、こういう商売を擁護するような政治家は、不勉強のそしりを免れません。政治家というのは、多くの人々を幸せにするのが本来的責務です。
一部の収奪者だけが利得し、多くの人が犠牲になることがはじめからわかっているような商売(?)を擁護している時点で、政治家として失格だと、ボクは思うのですが・・・
←気にいっていただいたらココをクリックよろぴく。ちょっぴりはげみになりますので^^v
ちなみに前田議員って、前田利家の末裔なんですね~^^;
10/16 マルチ商法問題、貸し渋り・貸しはがしについて 大門議員が質問 参院予算委員会
共産党の大門議員が、自民党の野田聖子議員に対し、質問。
自民党の野田聖子議員は、訪問販売法の改正で、むしろマルチを規制する側に結果としてまわっているようですね。

