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靖国神社と桜
靖国神社と桜並木

昨日の土日、靖国は満開の桜でした。
多くの人とともに、英霊の皆様方もお集りだったのではないかと思います。
父祖が築いてくれた日本を守るために、私たちも頑張らねばと思いました。


下の写真は、近所にある用水沿いの桜並木です。
吹きっさらしの風にあたるせいか、桜はまだ二分咲きです。
こちらは満開が早くて来週の土日くらいかと思いますが、いまから待ち遠しく思います。

近所の桜並木(2012/4/8)
近所の桜並木

一方、同じく近所にある江戸川沿いの河川敷の堤防にある菜の花は、見事に咲き並びました。
江戸川沿いの菜の花(2012/4/8)
江戸川沿いの菜の花

ボクは、子供の頃から菜の花が好きで、文部省唱歌の「朧(おぼろ)月夜」は、大好きな歌です。
この曲は、大正3(1914)年に六年生の尋常小学唱歌に採用された曲で、作詞高野辰之、作曲岡野貞一で、詞も曲もたいへん素晴らしいものです。
おもしろいことにこの曲、世界中に紹介されていて、なんとあのマライヤ・キャリーも、「Misty Moon」という英題で歌っています。
Mariah Carey - Misty Moon

日本語の歌詞は、4、4、3、3音で構成されているもので、二番では「も」で韻を踏むという珍しい手法がとられたものになっています。
たいへん視覚的な歌詞で、風にそよぐ菜の花、連なる山々、夕日、おぼろ月が実に見事に配置され、まるで情景が目に浮かぶようです。
【朧月夜(おぼろづきよ)】
1 菜の花畠に 入日薄れ
  見わたす山の端(は) 霞ふかし
  春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて にほひ淡し
2 里わの火影(ほかげ)も 森の色も
  田中の小路をたどる人も
  蛙(かはづ)のなくねも かねの音も
  さながら霞める 朧月夜
「おぼろ月」というのは、春先によく見られる、ちょっと霞(かすみ)のかかったお月様で、別名が「菜種月」ともいいます。
菜種(ナタネ)は、菜の花の別称です。
菜種から採れる油が、菜種油(ナタネアブラ)で、江戸時代には行燈(あんどん)によく使われたり、食用に使われたりしています。
実は今の日本でも、サラダ油の6割は、菜の花から採れる菜種油が原料なのだそうです。
菜の花は、芽茎が食用になり、この時期菜の花の胡麻あえなんて、実においしい。
それだけでなく、荒れた土地でも繁殖できるため、堤防や土手などの修景用にも、用いられます。
上の写真の江戸川の河川敷のものなどは、まさにそれです。
日本人は、こうして四季折々の美しい自然と、まさに共存して生きて来た。
春山の さきの ををりに 春菜採(つむ)
妹が白紐(しらひも) 見らく しよしも
と読んだのは、万葉集の尾張連(おわりのむらじ)ですが、他にも
菜の花や 月は東に日は西に(与謝蕪村)
菜の花の遙かに黄なり筑後川(夏目漱石)
なんていう俳句もあります。
日本には四季があります。
そして四季折々の美しさがある。
そういう美しさを大切にし、共存し、調和して生きて来たのが日本人だと思うのです。
戦後の日本は、そうした自然との共存を、ある意味否定し、都会化することを「開発すること」、「良いこと」としてきました。
四季は、いまでは、単に衣類の着あわせの中だけのものとなっているかのようです。
けれど忘れてはならないのは、
日本にもともとある四季折々の美しさと、
それに感動する、人の心 なのではないかと思います。
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