
日心会のMLでSさんにご投稿いただいたものです。
素晴らしいお話ですのでご紹介します。
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【日本のここが世界一!【お札の話】】
日本には、普段身の回りにあるもので、あまり知られていないけれど、実は世界一高品質であるとか、世界中から注目されている製品なんてものが少なからず存在します。
そのひとつに、「日本銀行券」いわゆる「お札」があります。
日本のお札の何が世界一かと言うと「偽造券」、つまり偽札の少なさです。
お札を印刷している独立行政法人 国立印刷局の資料によれば、日本円紙幣の偽札発生率を1とすると、ユーロ券がその137倍、米ドル券が275倍、英ポンドになると500倍の発生率です。
それほど日本円紙幣は偽札が少ない。
では何故、これほどまでに偽札は少ないのか?
その秘密は、日本円紙幣に施された偽札防止対策です。
世界でも抜きんでて高度な技術を投入して印刷される日本円紙幣は、いくら性能が向上したカラーコピーやパソコンで真似しようとも、簡単には出来ません。
ここで簡単に、どんな偽札防止対策がされているのか紹介します。
(1)版の作成
まず、紙幣の図案を描く専門の「工芸官」と呼ばれる人が筆と絵の具で、紙幣のデザインを手書きします。
CGではないんですね、肖像画や数字、草花、風景などの図案を全て卓越した画力で描写していきます。
(2)版の彫刻
次に描かれた図案を基に、今度は彫刻専門の「工芸官」が原版を彫刻で作ります。
お札を虫眼鏡でよ~く見ると、非常に細かい線一本一本まで丁寧に印刷されていますが、これは、この工芸官が精度100分の1ミリの精密な技で、完璧な原盤を彫りだした賜物です。
(3)印刷
紙幣印刷に特化した、特殊な印刷機でお札を大量に印刷していくのですが、ここで様々な偽造防止対策が施されます。
イ)すかし
元は越前の和紙作り「黒すかし」という技法らしいのですが、その詳細は秘密です。
なお、昭和22年制定の「すき入れ紙製造取締法」により政府以外で「すかし」を作ることは出来ません。
ロ) 超精密画線
肖像画の髪や髭、目に至るまで、非常に細い線で印刷されます。
黒ベタで塗りつぶされてしまったりせず、工芸官が作り出した原盤どおりに再現出来ています。
ハ)凹版印刷
原盤の溝に圧力をかけて印刷する特殊工程により、お札表面にある「壱萬円」の部分を触ると少し盛り上がって印刷されています。
二)マイクロ文字
表裏両面に極小さな文字で「NIPPON GINKO」と連なって印刷されています。
パッと見ただけでは、単なる線にしか見えませんが虫眼鏡でよく見ると文字であることがわかります。
ホ)特殊発光インキ
暗い場所で紫外線を当てると、表面の印章(日銀総裁印)がオレンジ色に光り、地紋の一部が黄緑色に光ります。
ヘ)ホログラム
表面左下にある、光るシールのようなもの。
見る角度によって3種類の模様が現れます。
ト)すき入れパターン
一万円札を光に透かすと、肖像の右に3本の縦棒が現れます。
これは従来の「すかし」よりもPCやカラーコピーで再現しにくいものです。
チ)潜像模様
一万円札を水平に傾けると、表面左下に「10000」の文字が、また裏面右上に「NIPPON」の文字が浮かび上がります。
リ)パールインキ
一万円札を中央で谷折りすると、お札左右両端の余白にピンク色のパール光沢模様が浮かび上がります。
ヌ)識別マーク
目の不自由な方にも、お札の額面が判別出来るように表面右下に「深凹版印刷」という技法で印刷されたマークが施されています。
以上の特殊印刷技術のほか、お札に使われる用紙も特別なものです。
我が国の独自性を強調するため、主原料には日本特産の「三椏(みつまた」の樹皮繊維を使用し、「アバカ(マニラ麻)」の葉脈繊維を補助原料にしています。
もちろん、詳細な原料や、その配合、製法は極秘となっています。
これほどまでに偽造防止の工夫がなされた紙幣を印刷する特殊な印刷機を製造しているのはどこの国のメーカーでしょうか?
実は、その印刷機も日本のメーカーが製造しています。
(株)小森コーポレーションという会社が一括して印刷機の製造を行っているのです。
このメーカーで製造された紙幣印刷機は、その性能が認められて日本のみならず海外でも活躍しており、ユーロ紙幣をはじめ、ロシア、インド、ナイジェリア、フィリピン、韓国の紙幣印刷を一手に担っています。
お手元の財布にお札が入っていたら、
「これは日本の手仕事と、世界一の最先端技術で作られた世界で最も偽造されにくい紙幣だ」と思って
手にとってみて下さい。
きっと、ごくありふれた日常の中に、日本の誇りと信頼が今まで気づかなかったところにまで浸透している事を感じるでしょう。
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いやあ、日本て、ほんとうに素晴らしいですね!
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