
「あゝ戦友」という歌があります。
軍歌として分類されているようですが、世に出たのは昭和50(1975)年のことです。
作詞は柴田よしかず、作曲は豊田あつし、歌は鶴田浩二でした。
曲も良いが、歌詞もとても良いものです。
鶴田浩二は、19歳のとき、学徒出陣で徴兵を受け、海軍航空隊に所属しました。
そして、多くの戦友の死を、目の当たりにしてきた。
戦後、多くの人々がGHQの洗脳で、旧軍隊を否定したり、目をそむけたりする中で、彼は旧軍人の心を最後まで失わなかったといいます。
彼は、昭和60(1985)年に、62歳で他界しました。
葬儀のときには、海軍時代の多くの戦友が駆けつけた。
亡骸には旧海軍の第二種軍装(白い夏服)が着せられたそうです。
そして棺は旭日旗(いわゆる海軍旗)で包まれ、多くの戦友達が歌う軍歌と葬送ラッパに送られて、この世を去りました。
「ああ戦友」が流れた昭和50年は、終戦から30年目の年でした。
20歳で終戦を迎えた旧学徒兵なら、50歳になっている。
もはや中高年の仲間入りをし、頭にも白いものがまじりはじめた昔の戦友が再会する。
生きて、ふたたび会うことができた。
戦陣に捨てた命が、まだここにある。
俺たちが一筋に国を愛した純粋は、決してむなしいことなんかじゃなかった。
俺たちの胸の底には、いまもあの頃の栄光が輝いている。
その栄光が、俺たちの道しるべだ。
そういう内容の歌詞です。
ボクはとてもこの歌が好きです。
「ああ戦友」の歌詞です。
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1.肩を抱きたい奴が在り
共に泣きたい奴も在る
嗚呼(あゝ)戰友よ幾星霜
生きて見(まみ)えた喜びを
此の杯(さかづき)に受け給へ
2.戰(いくさ)破れて山河在り
捨てた命が此處(こゝ)に有る
嗚呼戰友よ一筋に
國を愛した純潔を
虚しと誰か云ふや有る
3.彼は草生す土と爲り
彼は水漬(みづゝ)く鳥と爲る
嗚呼戰友よ亡き友の
夢を願ひを眞心(まごゝろ)を
子々孫々に語り繼げ
4.年は行けども若さ有り
務め違へど誇り有り
嗚呼戰友よ此の胸の
底に輝く榮光は
我等同期の道標(みちしるべ)
我等同期の道標
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鶴田浩二のこの歌は、昭和50(1975)年に世に出た歌です。
この歌をはじめとして、多くの戦中派の方々が、先の大戦の真実を、さまざまな形で訴え、語り続けてきてくださったのです。
それをいま、あらためて、語り継ぐ。
なぜなら、それは、失ってはならない日本の心だからです。
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