
「大艦巨砲主義」という言葉があります。
戦後左翼が、旧日本海軍を批判するときに、よく「日本海軍は大艦巨砲主義に固執したために空母時代に対応できなかった」などというときに、よく使われる言葉です。
けれど、大艦巨砲主義は当時の世界の大勢です。
なにも日本だけに限った問題ではない。
たとえば、終戦時に日本の降伏文書調印式場となった米戦艦ミズーリは、当時トルーマン大統領がミズーリ州の出身だったことから、この戦艦が選ばれたのだけれど、40センチ砲を9門も搭載し、排水量5万3000トン、乗員3000人の、まさに超ド級の巨大戦艦です。
浸水は昭和19年1月であり、まさに大東亜戦争のまっただ中に建造されています。
なぜ建造されたかといえば、日本の大和や武蔵といった大型戦艦に対抗するためで、このとき建造された同型の戦艦として、他にアイオワ、ニュージャージー、ウィスコンシンなどがあります。
けれどこれらの船は、ミズーリが日本の降伏調印式場となったことくらいで、あとはまるで活躍していません。戦後は早々と退役となり、一番最後まで練習艦として生き残ったミズーリでさえ、昭和30年には早々と退役し、いまはハワイの真珠湾で博物館となって浮かんでいます。
要するに、どれも何の役にもたたかなかった。
英国も、大東亜戦争に先駆けて、超ド級戦艦を建造しています。
「プリンス・オブ・ウェールズ」は、満載時の排水量4万3786トン、全長227メートルの超大型戦艦で、昭和16年1月に就役したばかりだったけれど、日米開戦の二日後、日本海軍の雷撃によってまたたくまに沈没しています。
動いている戦艦が飛行機にやられたのは、これが世界初の出来事だった。
英国の大鑑巨砲型戦艦は、「プリンス・オブ・ウェールズ」とともに建造された「キング・ジョージ5世 」、「デューク・オブ・ヨーク」、「アンソン」、「ハウ」も、ろくに活躍する間もなく退役しています。
大東亜戦争開戦当時、世界の認識は、超大型戦艦こそ最大の武力であり、この時点ではまだ航空機は、墜落の危険の方が大きい危険極まりないシロモノでしかなかったのです。
そうした世界の常識を覆したのが、日本が行った空爆による「プリンス・オブ・ウェールズ」の撃沈だったし、飛行機から魚雷を発射するという先方も、日本の真珠湾攻撃が世界初だった。
要するに、航空機が戦艦に勝る戦力となるという事実は、日本が世界に先駆けて証明してみせたものだったわけです。
なるほど日本は、武蔵、大和といった超大型戦艦を建造しているけれど、その大和の建艦計画は、大東亜戦争開戦より6年も前のことです。
むしろ開戦前の日本は、世界が大艦巨砲主義に陥る中で、八八艦隊の半数を巡洋戦艦にあてるなど、巨大戦艦よりも、小型巡洋艦中心の配備を進めています。
ちなみ戦後左翼は、実にアホだと思うのだけれど、この八八艦隊構想自体を、侵略的野心を目的とした誇大計画などと嘘八百を並べています。
これもとんでもない話です。
なるほど日本は、やむにやまれず大東亜戦争に突入したけれど、日本が米国本国や、オーストラリア、あるいは英国などを直接攻撃し、占領する意図を持った作戦など、いちども考案されていません。
日本はあくまで自衛と、東亜の独立のためにだけ戦ったのです。
それにしても、よくもまあ、戦後左翼というものは、日本について嘘八百を並べ立て続けて来たものだと、ほとほと感心するとともに、あきれかえります。
左翼思想の持ち主は、公職を追放すべし。
断固とした処分が、いづれ近い将来必要になるものと、ボクは思っています。
それにしても、たしかに大艦巨砲主義は、いろいろと批判もあるとはいえ、そうは言っても、あの戦艦大和の勇姿は、日本男児の心を揺さぶるものがある。
実にかっこいい。
ほれぼれします。
よろしかったらクリックを。
↓ ↓

【メルマガ会員募集中】
ねずブロのメルマガを購読し、ご一緒に日本の良い話を拡散しませんか?
購読のお申込は↓コチラ↓から。
http://www.mag2.com/m/0001335031.html


