
The Voice of Russiaからの転載です。
http://japanese.ruvr.ru/2011/05/01/49702325.html
~~~~~~~~~~~~
世界フィギュア選手権2011モスクワ大会で4年ぶりに銀盤の女王の座についた安藤美姫選手は、競技終了後の記者会見で新聞「スポーツ・エクスプレス・インターネット」記者の質問に答えた。
Q;2007年の東京大会での勝利と比べてどうですか?
この4年間で何が変わりましたか?
A;比較はむずかしいです。
2007年、私には十分な準備の時間がありませんでした。
怪我をしていて、大会二週間前までトレーニングができませんでした。
それに当時私には、何も具体的な目的がありませんでした。
今回は、この大会に向けて懸命に準備しました。
今シーズン、粘り強く頑張って前より強くなり、私には、メダル争いの現実的チャンスがありました。
私のスケーティングが完璧だったとは言えません。
小さな何かミスや失敗がありました。スピードが足りませんでした。
でも、メダルを取ろうとは考えませんでした。
私は、日本のために滑りました。
自分の演技で、自分の国に喜びをもたらしたいと願いました。
Q;滑走順についてはどうでしたか?
A.実際、グループの最初に滑るのは好きではありません。
去年、悲しい経験をしたからです。
とはいえ実際、スケート選手の前に出されているのはシンプルな課題です。
それは、できるすべての事を見せ、100%全力を出しきるということです。
その意味では、滑走順にはそれほど大きな意味はないのです。
でもやっぱり、私は最初にすべるのは好きではありません。
Q;「日本のために滑った」とおっしゃいましたが、その事は、あなたにとって、追加的な刺激でしたか?
A;日本では、フィギュアスケートは大変人気があります。
多くの人達が、テレビで私達の演技を見てくれています。
私だけでなく、すべての日本選手達は、自分達の国に喜びをもたらしたいと望んでいました。
ここで重要だったのは、
結果というよりむしろ滑ることであり、どんな気持ちで私達が氷上に出たのか、お互いどのように元気づけ合ったか、という事でした。
~~~~~~~~~~~~
「日本のために滑る」
最近のスポーツ選手からは、たえて聞くことがなかった言葉です。
必ずしも調子は万全ではなかったとも報じられていました。
滑りきれば、どんなミスをしても高得点が出る不思議な選手も出ていた中での優勝です。
真の世界チャンピオンに相応しい素晴らしいアスリートだと思います。
いつも思うことですが、人間というのは、そんなに強い生き物ではありません。
「自分のために」などと言いだしたら、かならず弱い心が起きてくる。
学生は勉強することが本分です。
けれどそれが「自分のために勉強するんだ」となれば、たとえば部活でくたくたに疲れて帰宅したら、とりあえず、今日は疲れているから予習も復習も、まあ、明日にしようと、寝てしまう。
だって疲れているし、明日もまた練習があります。
けれど、家族のために、お国のためになど、人は「誰かのために」、「なにかのために」と思うとき、強くなることができる。
自分を抑え、律し、励むことができる。
そして人に対してもやさしくなることができる。
いま自分はここでしっかりと勉強しなくちゃと思えば、たとえ疲れていても、眠くても、よしっ、頑張ろうとなる。そういものです。
「しっかり」という言葉は、最近では漢字では「確(しっか)り」と書くけれど、昔は「聢」という字を充てました。
「聢(しっか)り」です。
「聢」は、国字で、耳(みみ)篇に定(さだ)かと書きます。
耳で聞くというのは、人から教わるということです。
教わったことで、自らを「定める」。
だから、「「聢(しっか)り」です。
人から教わるということは、自分ひとりではない、ということです。
教えてくれた人がいて、それを支えてくれる人、応援してくれる人がいる。
そういう人たちに感謝の気持ちをもって、自分自身をしっかりと定める。
そこに負けない心が生まれる。
「日本のために滑る」という言葉には、もちろん東日本大震災の被災者たちに喜びをもたらしたい、元気づけたいという意味もあることでしょう。
日本の応援者たちへの感謝の思いもあることでしょう。
けれどあえて、被災者といわず、応援者やファンといわず、「日本のために」と言ったことに、ボクは大きな意味があると思う。
「日本のために」
日本人にとって、その言葉の中には、横軸としての今を生きる日本人だけでなく、父祖代々、そして子子孫孫に至る時間の縦軸の中にある「今」という意味も含まれます。
日本はいま、おおきく変わろうとしている。
失った日本の心を、ようやく取り戻そうとしている。
そういう時期に、時代に逆行する売国奴を、いつまでも国家の運営者としてのさばらせてはいけないと、強く思います。
それともう一つ。
日心会のMLで、この安藤美姫選手のトピックがたったとき、Nさんから、次ノコメントをいただきました。
まったく、同感です。
~~~~~~~~~~~
ロシアは、日本での開催が震災により1か月遅れでロシアになったことを日本人が残念に思っているだろうと開催時間を日本のゴールデンの時間に合わせて開催して下さいました。
にもかかわらず・・・日本のメディアは安藤選手のこのコメントを流しませんでした。
アモディオ選手は減点対象の曲をあえて使用し日本へのメッセージを送ってくれました。
フィナーレでは日本人選手を中心に日の丸を描いて日本を励ますパフォーマンス・・・
ロシアのフィギュアスケート連盟から最後に詩が贈られました。
「日本に捧げる詩」
地球が痛みでうめき声を発した
自然の強さに全世界がショックを受け
あらゆるものを水は深海に流した
しかし 何があっても太陽は東から昇る
地震と津波は光には勝てない
我々の神様が地球の皆の命を保ってくれる事を祈る
桜が咲く公園は沢山ある事を
白樺が咲く公園は沢山ある事を
鳥が春の歌を歌える事を
旗が勝利の祝いで挙げられる事を祈る
子供たちが大人たちへと願う
友の皆さん 手を繋いで
我々がこの地球において
ひとつの家族になっている事を忘れないでほしい
フジは放送しませんでした
VTRとキムヨナ特集には時間を割いたのに・・・
スタジオの感想を流すなら各国の選手の応援メッセージを流して欲しかった。
今は地上波だけではありませんから世界中の好意を踏みにじったTV局を最低だと感じる国民は多いのではないかと思います。
~~~~~~~~~~~
まったく同感です。
↓クリックを↓


