
産経ニュースで、3月19日、以下のニュースが報道されました。
日本人は、なにひとつ変わっていない。
戦後変わったのは、左寄りに変更した政治でありマスコミに他ならない。
是非、ご一読ください。
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「史上最高の駐在さん」自らを犠牲…市民の命守る
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110319/dst11031920030074-n1.htm
東日本大震災で殉職した警察官は宮城県で6人、岩手県で4人、福島県でも1人いる。市民の命を守るために自らの危険を顧みずに飛び出し、犠牲となった。津波にのみこまれた2人の警察官の軌跡を追った。
「大谷駐在所史上、最高の駐在さん」。宮城県警気仙沼署大谷駐在所の千田浩二巡査部長(30)の地域での評判はそうしたものだった。
昨年11月、神社の行事で警備に就いていたとき、お清めとして海に入る住民に交じって自らも海に入った。地域の人たちにとっても予期せぬ行動だった。
駐在所近くに住む岩下勝重さん(66)は「いきなり服を脱ぎだしたのでびっくりした。積極的に住民に入ってきてくれる人でした」と話す。
大谷に来て始めた釣りに没頭し、「老後は大谷に家を買って住みたい」と話していたという。
地震発生直後、海岸近くに人がいるのを千田さんが発見。ためらうことなくパトカーを走らせた。「海岸へ行く」。窓越しに同僚にジェスチャーで伝えたのが最後の姿になった。
千田さんの同僚はパトロールの途中、海から巨大な津波が押し寄せてくるのに気付き、高台の方向に逃げたが、目の端に千田さんのパトカーがのまれ、海に流されていくのが映った。
昨年4月、一緒に駐在所に赴任した妻(30)と長女(4)、長男(3)は無事だったが、津波で駐在所の半分がえぐりとられるように損壊した。
がれきの中からヘルメットが見つかった。毎日のように町内をバイクで回り、「困ったことはないですか」と話しかけていたその声は、今は聞こえない。
宮城県警岩沼署生活安全課の早坂秀文警部補(55)も地震の日、同僚数人と一時約1200人が孤立した仙台空港近くの沿岸部に避難誘導に向かい音信不通になった。
遺体が発見されたのは、3日後の14日午後4時ごろ。海岸から1キロほど離れた民家の敷地内に倒れていた。ほかの同僚と、乗っていた車両はまだ見つかっていない。
2人の孫のおじいちゃんでもあった。仙台市の一戸建ての家の隣に30平方メートルくらいの土地を買い、白い柵で囲われた小さな公園を造った。その芝生で小学生の孫とキャッチボールに興じるのを近所の人はよく見ていた。
3人兄弟の末っ子。「家族ぐるみでつきあっていた近所の交番のお巡りさんに『就職難なら警官になれば』と誘われたのがきっかけ」と母の桂子さん(85)は語る。兄の秀明さん(60)も「あまりにおとなしいので、務まるのか不安だった」と苦笑する。
非番の日も地域の講習会に顔を出し、お年寄りらに振り込め詐欺の被害防止策を熱心に説いた。秀明さんは「弟を誇りに思う気持ち、悔しい気持ちが半々です」とうつむいた。
(中村翔樹、奥田翔子)
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この文を読んでボクなりに感じたことを3つ書きます。
ひとつは、こうした職務に忠であらんとする姿勢は、古くからの日本人のもつ、まさにDNAのようなものであろうと思うということです。
明治時代、コレラが大流行したときに、コレラ患者を背負って自らも感染して亡くなった増田敬太郎巡査、
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-603.html
二千人の命を守って自らの命を絶った廣枝音右衛門警部。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-747.html
たぶんこれをお読みの多くの方が、たとえばもし海水浴場の警備員のような仕事をしていて、目の前で溺れる人を発見したら、矢も楯もたまらず何とかしようと海に飛び込む。
日本人というのは、そういう民族なのだろうと思います。
ふたつめには「駐在さん」のことです。
明治以降始まった駐在さん制度ですが、多くの駐在さんが、江戸時代の名残を残した働きをしました。
それはどういうものかというと、日本の社会では、「駐在さん」と「庶民」は、じつは、もともとは、とっても仲良しだった、ということです。
多くの日本人は、隣の家で派手な喧嘩騒動があったり、不審な人を見かけたり、落し物を拾ったりしたら、「駐在さん」を頼りにする。
けれどもそれでは何故、多くの日本人が「駐在さん」を頼りにするかといえば、駐在さんは、起こった犯罪を捜査する人ではなく、犯罪そのものが起こらないように予防(抑止)する人として、日ごろから庶民と親しんでいるからです。
テレビを観れば、警察=起こった犯罪を捜査するところ、という印象操作(もはや「操作)と呼んでいい)が行なわれていますが、たとえば火事で言ったらわかりやすいのだけれど、起きた火災を消化するのは、当然のことだけれど、消防署の最大の役割は、火災そのものが起こらないようにすること、また起こったとしても、早期に鎮火できるように、また人命被害を最小に止めるために、日ごろから消火栓や、避難経路等について近隣を指導することにあります。
警察も同じで、起こった犯罪に対処するのではなく、犯罪そのものを未然に防ぐ、仮に犯罪が起こったとしても、日ごろから近隣との人間関係の中で、いつ、誰が、という情報がすんなりと入ってくるように交流を持つこと、さらには、犯罪そのものが起こらないように、地域の人々と協力しあうこと等々。
こうした事柄は、特にいまでも地方の「駐在さん」の中に濃厚にムードとして残っているけれど、そうしたことがなぜ起こるかと言えば、実は、地方の「駐在さん」は、江戸時代の自身番や、番屋といった村や長屋の世話役といった雰囲気を濃厚に残していることに由来します。
日本に巣食う反日左翼や在日コリアンたちにとっては、警察も軍隊も敵ですが、日本人にとっては、警察も軍隊も強い味方なのです。
世界に誇る日本の交番
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-646.html
みっつめに、この報道が「顕名記事」である、ということです。
もともとサンケイは、偏向の少ない新聞社なのだけれど、他の新聞社も含め、多くの記事は「匿名」です。
単なる事実の報道なら、匿名でも支障がない、といってしまえばそれきりなのだけれど、そうした匿名記事の多くに、妙な情報操作が含まれていたりする。
逆に言えば、この記事のような「顕名記事」では、非常に内容の良い報道がされることが多いように思います。
ボクは、現代マスコミの最大の問題点は、記事が「匿名」であることに由来する、と思っています。
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