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| 古事記は、物語部分を漢文で記しながら、和歌になると必ず万葉仮名を用いています。意味を重ねる漢字と、響きをそのまま伝える当て字──この対照には、日本の国づくりに秘められた深い思想が込められていました。大国主神と沼河比売の婚姻、建御名方神の運命をたどるとき、私たちは「力の支配」から「響き合いによる調和」へと至る文明の道筋を見出すことができるのです。 |
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古事記や日本書紀は、物語部分を漢文で書きながら、和歌の箇所は必ず万葉仮名を用いています。
たとえば、須佐之男命が詠んだとされる我が国最初の和歌は、現代語にすれば次のようになります。
八雲立つ
出雲八重垣
妻籠みに
八重垣作る
その八重垣を
ところが古事記では、これをわざわざ当て字で、
夜久毛多都
伊豆毛夜幣賀岐
都麻碁微尓
夜幣賀岐都久流
曾能夜幣賀岐袁
と記録しています。
どうして物語は漢字で意味を明確に記しながら、和歌は意味を離れ、音をそのまま写した当て字で記されたのでしょうか。
▼ 漢字で「意味」を、万葉仮名で「響き」を残す
叙事部分は、神々の系譜や地名・事跡など、後世に正確に伝える必要がありました。そのため意味の明確な漢字が用いられ、多義性を持たせながらも確かな記録として残されました。
一方で和歌は、もともと声に出して詠まれるものであり、そこに宿るのは意味以上に 音の響き、リズム、心の感動 です。だからこそ古事記は、和歌を万葉仮名で音写し、言霊としての響き をそのまま伝えようとしたのです。
つまり、
● 物語=意味の重層化
● 歌=響きの純化
という二つの表現方法を使い分けることで、古事記は「事実」と「心」を同時に後世へ伝えたのです。
▼ 八千矛神の求婚と和歌
この特徴がよく表れているのが、大国主神(八千矛神)の神話です。
八十神を退け、八千人の軍を率いる大王となった大国主は、高志国(現在の新潟県西部)の沼河比売に求婚しました。古事記は、このときの心を次のような長歌に託しています。
夜知富許能 迦微能美許登波 夜斯麻久尓
やちほこの かみのみことは やしまくに
都麻麻岐迦泥弖 登富登富斯 故志能久迩迩
つままきかねて とほとほし こしのくにに
佐加志売遠 阿理登岐加志弖 久波志売遠
さかしめを ありときかして くはしめを
阿理登伎許志弖 佐用婆比尓 阿理多多斯
ありときこして さよばひに ありたたし
用婆比迩 阿理加用婆勢 多知賀遠母
よばひに ありかよはせ たちがをも
(以下略)
ここで注目すべきは、八千矛神と呼ばれる武力の象徴たる大国主が、力ではなく歌によって心を伝えた という点です。
古事記は、武力による制圧ではなく、婚姻による統合、そして心の響き合いによる合意を描こうとしたのです。
▼ 愛の結晶としての建御名方神
新潟県糸魚川市の伝承によれば、大国主と沼河比売の間に生まれたのが建御名方神であり、姫川をさかのぼって諏訪へ入り、諏訪大社の祭神となったとされます。『先代旧事本紀』も同様に記しています。
やがて建御名方神は、建御雷神との闘いに敗れて諏訪へ退きますが、これは単なる敗北ではありません。
武力から共生へと進む文明の転換を告げる布石 だったと読めるのです。
つまり、
● 大国主:婚姻で国を結ぶ
● 建御名方:敗北を通じて武力を手放し、地域に根付く
● そして国譲り:武ではなく合意による大調和
という流れの中で、日本の国づくりは「力の支配」から「共生の調和」へと歩みを進めていったのです。
▼ 文明の道筋と現代への示唆
古事記の和歌は、単なる恋歌や装飾ではありません。
そこには、我が国の文明が歩んだ大きな道筋が示されています。
● 武力による制圧
● 婚姻による統合
● 共生による調和
この三段階を経て日本は国を形作りました。
そしてその理念を、古事記は「和歌」という言霊の響きによって後世に伝えようとしたのです。
そしてこの「力ではなく響き合いで結ぶ社会」へのシフトこそ、先の大戦で「力による植民地支配」を終わらせた英霊たちが積み残した、現代に生きる私たちが開くべき日本の扉であり、ミロクの世を実現する鍵となるものです。
最近の言い方をするなら、「五次元社会へのアセンション」なるものの正体は、力ではなく、共震共鳴響き合い──つまり「心の響き合いで世界を結ぶ、新たな文明の実現」にほかなりません。
戦後八十年を経たいま、私たちは過去の後始末に囚われるのではなく、世界最古の文明を持つ日本人として、堂々と、そして粛々と未来を啓く扉を押し開けていくことが大切なのです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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