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靖国神社正式参拝 8/10(日)時間 09:30〜11:30
第123回 倭塾 9/07(日)時間 13:00〜16:30 富岡八幡宮 婚儀殿2F
第124回 倭塾 10/11(土)時間 13:00〜16:30 富岡八幡宮 婚儀殿2F
11月以降は、再び「タワーホール船堀」会場になります。
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| 現代は、つながりが失われ、騒がしさに満ちた時代です。 そんな時代にあって、日本神話は「過去に戻る道」ではなく、「未来へ進む道」を静かに示してくれます。 これらの古代の物語は、単なる文化的遺物ではありません。 それは、「私たちは誰なのか」「どこに属しているのか」「どうすれば世界と調和して生きられるのか」・・・そうした問いに対する、生きた招待状なのです。 |
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最近、英語版のBlogを始めました。
英語版のBlogは↓のURLから飛ぶことができます。
↓
https://bushido.hjrc.jp/blog/
この英語版Blogは、ニューヨーク時間で毎朝7時に公開しているのですが、さきほど以下の記事を日本時間で8月5日午後8時公開設定でアップしました。
もともと英文で書いた記事なのですが、現代日本人にとっては、英語圏の人に向けて書いた文章のほうが、なぜかわかりやすくなっているような気がします。
そこで、日本語訳した文章を、このBlogで以下に公開してみたいと思います。
原文の記事は↓にあります。
https://bushido.hjrc.jp/the-key-to-the-future-memory-and-resonance-in-japanese-mythology/
***
人はなぜ神話を学ぶのでしょうか。
西洋において、ギリシャ神話や旧約聖書が学ばれるように、日本でも古事記や日本書紀といった古書から神話が学ばれています。
かつての武士たちもまた、武士道の原点として日本神話を学んでいました。
そんな日本神話の神様の中に、建磐龍命(たけいわたつのみこと)という神様がおいでになります。
この神様は別名阿蘇大神と言って、日本の九州の真ん中にある巨大な外輪山を持つ阿蘇山の神様として、人々の信仰を集めています。
それがどのような神様かと言うと、かつて阿蘇山は外輪山の内側が湖だったのだそうです。
その湖の水を抜けば、そこに広大な農地を確保することができるとお考えになられた建磐龍命は、ある日、阿蘇山に登っていって、その外輪山の端を足で蹴飛ばして穴を開け、湖の水を抜いたのだそうです。
おかげで人々は、広大な農地を確保することができるようになり、子々孫々まで繁栄を続けることができた・・と、このような活躍をされた男性の神様です。
このことは長い間、ただの神話と思われてきました。
ところが近年の研究で、たしかに阿蘇山の外輪山の内側が、かつて湖であった時代があったことが確認されました。
そして、その湖の水が、あるとき外輪山の一部が崩落することで流れ出し、阿蘇山がいまの形になったということまで、確認されたのです。
その「湖の水が抜けた時期」が、いつ頃のことであったのかと言うと、なんと7万3千年前。
つまり日本では、7万3千年前という途方もない昔の出来事を、神様の行いという神話の形で遺していたということになるのです。
そしてその神様は、日本の神様の中では、比較的新しい神様です。
もっと古い神様となると、おそらくそれは15万年ほど前、日本列島に人が住み始めた時代にまでさかのぼることになると言われています。
日本の歴史が、「まばたき三千年」と言われるゆえんです。
これは、日本の歴史にとっては、三千年という期間が、まるでまばたきをする程度の期間でしかないという意味の言葉です。
そもそも私たちが神話を学ぶ理由とは、どのようなものでしょうか。
それは、「未来をひらく鍵」としてというものとは言えないでしょうか。
神話は、過去→現在→未来を貫く羅針盤です。なぜなら神話は、ただの古い話ではなく、歴史の原点にあって私たちが未来を拓く羅針盤となるものだからです。
そして神話は、万年の知識という普遍的知識を人々が共有することで、AIやグローバル社会に揺れずに普遍的な知恵を手にする根幹となるものです。
また神話は、自分が生きる使命(ミッション)や、生きる意味に気づく力を私たちに与えてくれ、未来に向かってどう生きるかを教えてくれるものでもあります。
その結果、神話は、分断や競争ではなく、響き合いによる新しい文明の土台としての共鳴共震を生む力を与えてくれます。
神話の主人公はいつも悩み、迷い、苦しみながら、最後には困難を乗り越えて輝きます。その姿は、今の時代を生きる私たちに「道はあるのだ」というメッセージをくれるもといえます。
では日本の神話にどのようなことが書かれているのか。
今回は「古事記」の冒頭の文から、その内容の一部を見てみたいと思います。
****
はるか昔──
まだ天地(あめつち)が分かれておらず、何もかもが混ざり合っていたとき、
はじめて高天原(たかあまのはら)が姿をあらわしました。
そのとき、最初に現れた神さまの名は
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)といいます。
「天の中心を司る神さま」です。
つづいて現れたのは、
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
そして
神産巣日神(かみむすひのかみ)
このおふたりは、「命を生み出し、結びあわせる働き」の神さまです。
この三柱の神々は、それぞれ単独で現れ、
そのお姿を、その身の中に隠されました。
そのあと、まだ国が若く、海の上には
あぶらのようにとろりと浮かぶクラゲのようなものが、
ただよっていました。
そのとき、ひとつの若芽──
「葦(あし)」の芽のようなものが、ぐんぐんと芽吹いていきました。
それが神さまとなり、名を
**宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)**と申します。
意味は「美しく、葦の芽のように力強く生まれ出た、若々しい神」。
つづいて現れたのが
天之常立神(あめのとこたちのかみ)。
「天に永遠に立つ存在」という意味です。
この二柱の神々もまた、単独で現れて、
そのお姿を、その身の中に隠されました。
ここまでに現れた神々は、あわせて五柱の神となり、
これらの神々を「別天神(ことあまつかみ)」といいます。
すなわち、天上界において、特別な神々として記されています。
その後に現れたのが、
**国之常立神(くにのとこたちのかみ)**──
「地に永遠に立つ神さま」。
そしてさらに、
**豊雲野神(とよくもののかみ)**──
「豊かな雲の野を司る神さま」。
このおふたりも、やはり単独で現れて、
そのお姿を、その身の中に隠されました。
***
ここで「そのお姿を、その身の中に隠されました」とあるのは、日本語の原文では「隠身」と書きますが、それは「胎内に取り入れた」という意味です。
最初の神様である「天之御中主神」が、何も無いところに現れたということは、天之御中主神が「存在」のすべてです。
その存在のすべてが、その「存在」を自らの胎内に、まるで赤ちゃんのようにお腹(胎内)に入れたと書いているわけです。
そして、ここに描かれた7柱の神々は、いずれも性別のない神様でありながら、それぞれの神様が存在のすべてを胎内に入れられたのです。
つまり日本神話では、我々の住む世界は、七重に神々によって胎児とされているのだと、古事記はこのように書いているわけです。
お腹の赤ちゃんの体は、何兆個もの細胞によってできています。
その細胞は、新陳代謝によって、日々生まれ、死んでいきます。
つまりそれが私たちです。
細胞にはそれぞれに役割がありますが、そんな細胞のひとつが
「役割なんてやってらんねえ」
とばかり、仕事をしないで周囲の細胞から栄養分を吸い取るようになったら、私たちはその細胞のことを何と呼ぶでしょうか。
そうです。「がん細胞」です。
そんな「がん細胞」が赤ちゃんのからだの中のあちこちにできてしまったら、お腹の赤ちゃんは無事にはすみません。
それどころか、赤ちゃんが胎児なら、母体にまで危険な影響を及ぼしてしまいます。
つまり古事記は、その冒頭からいきなり、個人がわがままに生きることは、それは神さをも殺しかねないたいへんなことなのだ、ということを「お姿をその身の中に隠されました」という言葉で表しているのです。
私たち日本人は、こうした神話に基づいて、何千年もの昔から、互いにわがままを言わず、お互いを大切にしながら、自分にできる役割を責任をもってまっとうする、という文化を築き上げてきたのです。
後年に登場した武士が、圧倒的な武力を持ちながらも、民衆の幸せこそが武士の幸せと考え行動してきた原点も、ここにあるのです。
ちなみに、ここで登場した神様は7柱です。
私たちの住む世界は、縦横高さに、時間軸がプラスされた4次元です。
そして4次元に、古事記の創生の神々の7柱を加えると、11次元になります。
これは現代物理学が解析したこの世界の次元数と、不思議な一致を見せています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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