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| 数日前、X(旧Twitter)で私の名前がちょっとした話題になっていたそうです。どうやら「君が代」の“きみ”は「男と女」だという私の説が、また取り上げられたようで……。けれど、私としてはこれ、まさに思惑どおり。なぜそう言えるのか?今回はその裏話を、ちょっと明るく、笑いを交えてお届けします。 |
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学びを楽しく
実は本人もまったく知らなかったのですが、何日か前に、私・小名木善行の名前がX(旧Twitter)でちょっと“バズって”いたそうです。
話題の発端は、今回の参院選で当選された参政党の「さや」さんが、街頭演説で
「『君が代』の“きみ”は、男と女のことなんです」
と語ったことだったとか。
それに対してネット上では、
「そんなトンデモ説を言ったのは小名木善行だ!」
「そんな奴の話は信用するな!」
と、なかなか賑やかな論争が繰り広げられていたそうなのです。
それを聞いた私は、思わず内心ニンマリ。
「ふふふ……まさに、してやったり!」と、です(笑)
というのも、この「きみ=男と女」説、実は2012年8月に私自身が「ねずブロ」で初めて発表したものだからです。
■なぜ「男と女」説を唱えたのか?
そもそも「君が代」の“君”は、初出である『古今和歌集』において、
「我が君は 千代に八千代に…」という歌い出しで詠まれています。
つまり、「君」は間違いなく“天皇”を意味しています。
ですが、ここに大きな問題が生じていました。
戦後、「天皇=戦争犯罪者だ」という考え方が広がった結果、
「そんな天皇を称える歌が国歌であるべきではない!」という主張が台頭。
そのため、今なお多くの学校では「君が代」が子どもたちに教えられないという、
とても不自然な状態が続いているのです。
一方、これに対抗する保守派の論陣は、
「君が代は天皇をお祝いする立派な歌だ!」というものでした。
つまり構図としては、
・ 左翼 君が代は天皇礼賛の歌だからけしからん
・ 右翼 君が代は天皇礼賛の歌で何が悪い!
と、両者が正面衝突。
結果として「論争のある国歌は、学校では教えられない」という、なんとも奇妙なねじれ国家ができあがってしまっていたのです。
■ねずの“ねらい”は、ど真ん中の第三の道
そんな状況を見て、「これはもう、新しい切り口が必要だ」と考えました。
私のハンドルネームは「ねず」。
ねずみ色、つまり左右どちらでもない“中間色”です(笑)
そこで、大和言葉が「一字一音一義」であることに注目し、
「君(きみ)」という言葉を、
“キ(男)”と“ミ(女)”の対となる表現ではないか
と読み解いてみたのです。
つまり、「君が代」は――
男と女が結ばれて、新しい命と幸せの時代が永遠に続いていくことを願う歌。
なあ〜んて、とっても素敵じゃないですか!✨
この説をブログで発表したところ、想像以上の反響があり、
YouTube動画をつくってくださる方も現れ、あっという間に広がっていきました。
■論争の“土俵”が変わった!
で、先輩から叱られました!(笑)
ある政党のパーティーで、尊敬する先輩に呼び止められ、
「小名木くん! 君が代の“君”は男と女とか言ってる不届き者がいるぞ! 誰だと思う?」
と厳しい口調で聞かれて、冷や汗ものでした(笑)、
それでもやっぱり――
この「君=男と女」説には、それなりの意味と意義があるのです。
というのも、
男と女の始まりはイザナキ・イザナミの神々です。
そこから天照大神が生まれ、
万世一系の天皇へとつながっていくのが、日本の神話の本筋です。
つまり、「君=男と女」は、
単なるジェンダー論争ではなく、日本の神話と国家の成り立ちに直結するテーマなのです。
■「君が代」が国歌になっても…
とはいえ、2000年代に入って「君が代」が法律で正式に国歌として定められたあとも、
その状況がすぐに好転したわけではありません。
むしろ逆に、「それが気に入らない!」という、びっくりするようなすごい反動も起きました。
なんと、「君が代」が国歌になったことへの“対抗”としてでしょうか、
まったく異なる歌詞、まったく異なる曲調の、別の「君が代」という歌が作られ、
童謡集の中の一曲としてCDで発売されるという、ちょっと驚きの事態まで起きたのです。
🎵【参考】まったく別な「君が代」(ぜひ聴いてみてください)
https://music.apple.com/jp/song/%E5%90%9B%E3%81%8C%E4%BB%A3/1332972645
この出来事には、思わず苦笑いしてしまいましたが、
それだけ「君が代」という歌が、日本の“精神の芯”に触れている証拠なのかもしれません。
■戦後の論争から“未来への歌”へ
ありがたいことに、この説が広がったことで、
左派からの「天皇礼賛だからダメだ!」という論調はすっかり影をひそめました。
代わりに昨今では、
「君が代の君は男と女だ!」
「いや、天皇だろ!」
「そんな説を広めたのは小名木善行って奴だ」
「あいつは信用ならん!」
……とまあ、なんとも“平和”な(?)論争に変わっていったのです。
でもそれでいいんです^^
論争の“土俵”が変わった。
これこそが狙いだったのですから。
そもそも天皇のありがたさを批判されることには、まったくもって耐えられませんし、怒り心頭ですけれど、自分のことなんて、いくら悪口言われても、もう17年、悪口言われ続けているのです。いい加減、もう慣れたものです(笑)
■明るい声で「君が代」を
そんなことよりも、もっとずっと大事なことは、
日本が、子どもたちが学校で、明るい声で「君が代」を斉唱できる、普通の国になること。
いつまでも戦後を引きずる必要はないのです。
「きみ」が男と女なら、それが結ばれて、
千年も八千年も、幸せが続いていく――
その根幹に天皇がおわす。
そんな素敵な国歌があって、
それを胸を張って歌える日本でありたい。
そう願っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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