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今回は、7月31日の「今日は何の日」で取り上げた話題──富士山の名前の由来と、記録に残る最古の噴火について、ブログ用にまとめてみました。富士山の不思議、そして日本人の歴史観について、ぜひご一緒に考えてみていただければと思います。

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20250731 富士山


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富士山といえば、日本人の心の象徴ともいえる存在ですが、その「名前の由来」には、実にさまざまな説があります。
まず有名なのは、『竹取物語』に出てくる「不死山」説。かぐや姫が天に帰るとき、帝が形見の不老不死の薬を山の上で焼いたことから「不死の山=富士山」となったという、ロマンチックな物語です。
また、漢字で「不尽」と書いて「尽きることがない」──つまり、雪が年中消えずに積もっていることから「不尽山(ふじんさん)」と呼ばれたという説もあります。
さらにアイヌ語で「火の神」を意味する「フチ(huci)」に由来するという説や、「ふ=秀でる」「じ=士・山」から「偉大な山」を意味する大和言葉説もあり、それぞれがとても興味深く、日本語の奥深さと自然への感謝が感じられます。
実際に文献に残っている富士山の噴火記録で最も古いものは、781年(天応元年)に編纂された『続日本紀』に登場します。
このとき、富士山が噴火し、多量の火山灰が降ったことが記されています。
この他にも「三大富士噴火」として知られているのが、
・ 延暦の噴火(800〜802年)
・ 貞観の噴火(864〜866年)
・ 宝永の噴火(1707年)
とくに宝永の噴火では、大量の火山灰が上空を覆い、冷夏と飢饉を引き起こすなど、広範囲に影響を及ぼしました。
地質学的には、富士山の原型は10万年以上前に形成され、現在の美しい円錐型の姿は1万年前、縄文時代の頃に大噴火によって完成したとされています。つまり、今私たちが見ている「富士山」は、意外にも“新しい山”なのです。
ここで少し、大切な「歴史の見方」についてお話ししたいと思います。
歴史において「事実」は証拠に基づくべきですが、「ストーリー」は人それぞれ異なって構わないのだと思います。
ただし、そのストーリーの立て方には、その人の人柄や価値観がはっきりと現れます。
たとえば「戦い」「征服」「支配された民族」という対立構造を中心に日本史を語る人がいます。
でも私は、そうした見方には疑問を感じています。
私たちの祖先が築いてきたのは、征服と支配ではなく、“ひとつらなり”の血縁関係に基づく共生の社会ではなかったか。
実際、かつての各国(駿河、甲斐、出雲、琉球、蝦夷など)の王族や国造たちは、「◯◯天皇の子孫」であることを誇りにしていました。
それは、“自分たちは大家族の一員だ”という意識の表れだったと思うのです。
歴史を対立と闘争で視る見方も、もちろん「あり」だとは思いますが、そもそも何のために歴史を学ぶのかといえば、私たちの祖先の記憶をよりよい未来の構築のために活かすためです。
そうであれば、歴史の闘争面ばかりをおもしろおかしく語るのではなく、もっと真摯で誠実な祖先の心をこそ、しっかりと学ぶべきことと思います。
我が国には、祖代における大戦争は、記録もないし、物証もありませんし、元寇から生じた踊り念仏のような行事もありません。
それどころか、そもそも我が国は天然の災害の宝庫です。
人同士が争うことよりも、どうやって災害に生き残るか。
そのことのほうが、はるかに重要性が高いとされてきた、そういう国柄を持っているのです。
阪神・淡路大震災や東日本大震災のような大災害を経由してさえも、いまだに食料備蓄ひとつの検討もできない今の政治は、はっきりいって、バカの政治です。
今回の放送では、富士山の名前や噴火の話をきっかけに、「日本とはどんな国なのか」「私たちはどう歴史を語り継ぐべきか」についても深く考えることができました。
そして大切なことは、「争うことではなく支え合うことにある」という視点です。
それは、日本人の美しさとか、そういう情緒的な話ではなくて、現実に我々日本人が、この災害列島で生き残る知恵であり、共鳴しあう魂の記憶です。
富士山は、ただの火山ではありません。
私たち日本人の精神の象徴であり、「清らかな流れをとどめる力(するが)」の中にある、祈りと畏敬の心を思い出させてくれる存在です。
そしてその名前に込められた物語の数々は、今日も私たちの心を静かに照らしてくれるのです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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