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第115回倭塾 2024年12月7日(土)16:30-20:30 タワーホール船堀2F蓬莱
12月の倭塾は「知っておきたい神武東征」をテーマに、日本建国の壮大な物語を紐解きます!英国のアーサー王伝説のように語り継がれる建国の歴史が、日本ではなぜ共有されていないのか?その背景を探りながら、現代日本人の精神の基盤に迫ります。歴史を知ることで、日本人としての誇りと未来への希望が見えてくるはずです。今回は【タワーホール船堀】にて【16時開始】で開催!日本のルーツを一緒に探求しましょう。ご来場をお待ちしています!
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AIの進化は、多くの仕事を効率化し、人々の生活を大きく変えようとしています。しかし、「生産性と効率性」に偏重した価値観は、仕事を奪い、社会格差や持続可能性の危機を生んでいます。本記事では、江戸時代の「共生の文化」や「持続型社会」の知恵を活かし、新たな社会モデルを提案。環境保全、共感、創造性を重視する価値観を基盤に、幸福で豊かな未来を目指す道筋を具体的に示しています。AI時代に適応した新しい働き方と価値観を探る重要な視点を考えてみました。

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20241201 AIがひらく未来

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先日行った東郷潤先生とのライブ動画(https://www.youtube.com/live/dnJSwz-J9Js?si=ZwbVeNJ8C3EW9cuS)の内容から、思ったことを書いてみます。
東郷潤先生のご著書は↓にあります。
https://www.amazon.co.jp/stores/%E6%9D%B1%E9%83%B7-%E6%BD%A4/author/B004LUPO2E?ref=sr_ntt_srch_lnk_1&qid=1733005948&sr=8-1&isDramIntegrated=true&shoppingPortalEnabled=true
さて、AI(人工知能)の進化は、私たちの生活や社会の形態を大きく変えつつあります。AIは膨大なデータを処理し、高速かつ正確に結果を導き出す能力を持っています。そして、生成型AIの開発が進むことで、これまでコンピューターが不得手としていた創造的な仕事もAIが担う時代が到来しようとしています。
最近では、簡単なテキストを入力するだけでAIが完成度の高いイラストや短編動画を作成できるようになっています。この生成型AIはさらに進化し、作曲や作詞、文章の生成はもちろん、ネットビジネスなど、これまで人間が行ってきた幅広い仕事をこなすことが予測されています。その結果、AIに指示を与えるだけで収益を上げるような新しい働き方も可能になるかもしれません。
しかし、AIの普及は同時に、多くの既存の仕事を失わせる可能性も秘めています。2040年には現在の業種の半数が消えるという予測もあるほどです。これは、AIが人間よりも正確で効率的にタスクを遂行し、「生産性が高い」と評価されるためです。
現代社会における価値観と生産性の追求
日本社会は、明治維新以降、「効率性」と「生産性」を追求する社会構造へと急激に転換してきました。たとえば、江戸時代には、どれだけの人を雇用しているかが商店の価値とされていましたが、現代では利益を上げることが最優先とされています。このように、雇用よりも企業の生産性が重視される価値観が社会を形作ってきたのです。
その結果、現代社会の生産性は江戸時代と比べて約500倍に増加していると言われています。つまり、江戸時代には千人で行っていた仕事が、現代ではわずか二人で済むようになったということです。残る998人は新しい仕事を生み出さなければならず、そのために不要なものが宣伝によって売られたり、戦争で破壊されたインフラを再建したり、病気を広げて薬を売るなどの手法が使われてきました。
AIの普及は、これまで150年かけて積み上げてきた生産性向上を、数年、あるいは数ヶ月単位にまで圧縮する可能性を持っています。つまり、生産性と効率性はさらに向上し、これまで以上に多くの仕事が失われると考えられます。それでも、人々は仕事をしなければ生計を立てることができません。そのため、失われる仕事に代わる新たな職業が創出されることが期待されています。
AIがもたらす仕事の変化
AIの普及は、繰り返しの多い作業やルールが明確な業務を中心に、自動化の波をもたらしています。製造業では、工場の組み立て作業や品質検査、物流のピッキング作業など、すでにAIやロボットが導入され、これらの仕事を担ってきた人々の役割が縮小しつつあります。
事務職でも、データ入力や経理業務のような定型的なタスクがAIに置き換えられ、大量のデータ処理を必要とする分野では、人間の手がほとんど不要になりつつあります。また、サービス業では、小売店のレジ係がセルフレジやキャッシュレス決済に取って代わり、顧客対応の一部もAIチャットボットが担うようになっています。
運輸業では、自動運転技術の進化により、タクシー運転手や配送ドライバーの需要が減少すると予測されています。さらに、医療や法務といった専門職においても、診断補助や契約書の解析といった作業がAIによって効率化されつつあります。
生産性と効率性がもたらす課題
AIの普及がもたらす効率化と生産性の向上は、一見すると社会にとって有益に思えます。しかし、その追求が長期的に見て人々の生活を脅かし、深刻な課題を生み出していることも事実です。
まず、生産性と効率性の増大は、結果として多くの人々の仕事を奪います。明治以降、私たちの社会は効率性や生産性を最優先とする価値観を形成し、その中で人々はより少ない労働力でより多くの成果を得てきたといえます。ところがこの結果、不要不急な仕事を新たに創出しなければならない状況を招いています。例えば、消費を促進するための過剰な広告宣伝や、実際には必要性の低い商品やサービスの大量販売が行われていたりもしています。また、人々の健康を損ねる要因を意図的に生み出し、それに対する医療や薬品が提供されるといった矛盾も生じています。
さらに、こうした効率性の追求がもたらした社会では、人々が安定した生涯所得を得る機会さえも奪われています。一時的な利益や短期的な効率性を重視するあまり、安定雇用が崩れ、非正規労働やフリーランスといった形態が拡大し、多くの人が将来への不安を抱えるようになっています。これは、企業が利益率を優先する構造そのものに起因する問題です。
また、効率性を維持するために、社会的に害を及ぼす行動や仕組みも生まれています。たとえば、戦争や破壊によって人工的に需要を創出し、再建プロセスを通じて経済を循環させる手法は、長期的には人命や環境への多大な損失を引き起こします。同様に、不必要な医療やサービスが提供され、個人や社会全体に負担を与えることも少なくありません。
こうした問題の背景には、現代人が当然のように受け入れている「生産性と効率性を追求することが善である」という価値観があります。しかし、この価値観の延長線上にあるのは、働く機会の喪失、社会格差の拡大、そして持続可能性を損なう経済活動です。この状況を放置すれば、人々の幸福度はますます低下し、豊かさを求めるはずの社会がかえって不安定なものへと転じていくことになります。
つまり、生産性重視、効率性重視の価値観だけのもとでAI普及が促進されることで、社会はますます不安定になっていくことになるといえるのです。
AI時代に求められる新たな価値観
AI時代において、これまでの「生産性と効率性」を中心とした価値観から、新たな価値観への転換が必要とされています。その方向性として、「持続可能性」「共生」「幸福の追求」「創造性の重視」といった要素が挙げられます。こうした価値観に基づき、今後どのような仕事が求められるのかを考えることが重要です。
まず、持続可能性の観点では、環境と調和した経済活動や社会構築に関わる仕事が求められます。たとえば、再生可能エネルギーの開発、環境修復技術の研究、資源の循環型利用を推進する仕組みの設計などです。これらの仕事は、AIを活用しながらも、地球環境を守り、持続可能な生活基盤を作る役割を担います。
次に、共生の価値観に基づく仕事です。高齢化社会や多様化する価値観に対応し、人々が互いに支え合いながら生きる仕組みを作る職種が重要になります。たとえば、介護や福祉分野の専門家は、AIによる効率化を活用しつつ、感情や共感に基づいたケアを提供する役割を果たします。また、地域コミュニティを再生し、人と人をつなぐ「コミュニティマネージャー」のような職種も今後の社会で重要になるでしょう。
さらに、幸福の追求に関連した仕事も増えると考えられます。心と体の健康を支える職種、たとえばメンタルヘルスカウンセラーやウェルネスコーチは、人々の幸福感を高める仕事として注目されるでしょう。また、個人の価値観に寄り添ったライフプラン設計や、余暇の活用を支援する職種も期待されます。
創造性の重視という視点では、AIが得意としない分野、すなわち人間の感性や想像力が必要とされる職種が重要になります。芸術や文化、デザイン分野の仕事がその一例です。特に、AIが補助的役割を果たす中で、創造性を持って新たな価値を生み出す仕事が求められます。また、ストーリーテリングを通じて人々に感動を与える仕事、たとえば小説家やシナリオライター、映像クリエイターなども引き続き価値を持つでしょう。
最後に、社会全体の方向性を導くための仕事も必要です。たとえば、AI時代における倫理やルールを設計し、社会のバランスを保つ「AI倫理学者」や、技術と人間の共存を実現するための政策立案に関わる仕事が挙げられます。これらの職種は、AIの進化が社会に与える影響を正しく理解し、人間中心の価値観を社会に反映させる役割を果たします。
おわりに
AIの普及は、私たちの社会に新たな可能性をもたらす一方で、既存の価値観や社会構造の限界を浮き彫りにしています。これからの時代には、「生産性と効率性」を中心とした社会から脱却し、万人が幸福を実現できる社会への転換が求められます。そのためには、かつて日本社会が持っていた「共生の文化」や「持続型社会」の価値観を再評価し、現代に適応させることが重要です。
江戸時代の日本は、生産性や効率性を追求するのではなく、人々が共存し、穏やかに暮らせる社会を目指していました。たとえば、武士道に代表される道徳的規範は、単に秩序を維持するだけでなく、人々が互いに支え合う倫理的基盤を築いていました。また、茶人や俳人、絵描きや版画師、講談師、落語家、棋士といった職種は、日常生活において必須ではないものの、人々に知的で感性豊かな楽しみを提供する役割を果たしていました。これらの職業は、社会全体における心の豊かさや精神的充足感を支える存在だったのです。
AI時代において、こうした「不要不急」とも言える仕事の価値を再考し、人々の人生に彩りを添える文化的・知的活動を社会の中核に据えることが必要です。同時に、日本の成り立ちや歴史、文化を改めて掘り下げ、現代の技術や知識と融合させながら、新たな社会モデルを構築する必要があります。
私たちが目指すべき未来は、ただ効率的であるだけの社会ではなく、持続可能であり、共生が実現され、人々が幸福を追求できる社会です。AIという強力なツールを活用しつつ、その基盤となる価値観を「いかに生きるか」「何のために生きるか」という問いに立脚させることが、これからの人類に求められる使命ではないでしょうか。日本の歴史と文化に培われた知恵をもとに、私たちは新しい価値観を創造し、未来を切り拓いていく必要があります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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