よその国の悪口をいくら言ってもはじまらないし、自国の悪口をいくら言っても、日本が良くなることはありません。
我々は日本人です。日本人なら、日本を信じることです。そして信じられる日本に、日本をしていくことができるのは、日本人だけです。そんなあたりまえのことに気付けば、いますべきことが見えてきます。

20230118 考える人々


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笑ってしまうほかないことですが、日本国憲法の前文に「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」とあります。
戦後日本がその日本国憲法の前文に「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」た結果、戦後の日本産業の中核を担った造船、繊維、家電、半導体、金融などの諸産業は、ことごとく外国にそのシェアを売り渡し、もはや日本産業は自動車を除いては、ほぼほぼ青息吐息。
国民が爪に火をともすようにして貯めた巨額の郵貯残高は、いまでは空っぽ。
老後のためにと毎月給料から多額のお金を引かれていた年金も、いまではその財源が空っぽ。
気がつけば、すべて「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、ぜんぶ奪い取られてしまっています。
結果、30年間日本人の初任給は上がらず、毎年のベースアップも止まり、国民一人あたりの年収は、やはり30年前と比べて平均で2割以上ダウンしています。
メディアでは相変わらず、国の借金が1千兆円あると騒ぎ立てていますが、その国が誰から借金しているのかというと、国民です。
つまり国の借金というのは、国民から見たら国民の財産であるのですが、どういうわけか、どこぞの国の工作に洗脳されたメディアは、その大事な国民の財産を減らせという。
国民もまた、自分たちの財産が「大きすぎるから減らせ」という、風変わりな論調に、なぜか「そうだ、そうだ」と首肯しています。
あきらかな民度の低下ですが、そういえばテレビは頭のおかしなお笑い番組のオンパレードとなり、まともな時代劇を作る予算さえも失ってしまっています。
さらには国の国債発行残高の1千兆円、なんと日本国政府は、これと同額の海外での不良債権を持ちます。
要するに簡単に図式かすれば、実は国は、国民から預かった国民の財産1千兆円を、そのまま外国に垂れ流して、それが全部不良債権になっている、というわけです。
財務省がこのことを問題にしたら、どういうわけか政治は、
「財務官僚が景気対策に反対している」と。
こういうのを「論点ずらし」と言います。
日本人は古来、情緒的であると同時に、大事なことは論理的に物事を考える習慣があったはずなのですが、「論点ずらし」というのは、そうした論理的思考からしたら、およそ卑怯な手段であって、江戸の昔なら、そのような卑怯な発言をしただけで、御家断絶の憂き目に遭う。それほどまでに忌まれたやり方なのです。
どうしてそのような論点ずらしがまかり通っているのかと思ったら、論点ずらしが得意芸の歴史を持つ国の人達が、いつのまにか日本人になりすまして、なんと国会議員になっている!(笑)
彼らには、日本人が豊かになることなど、いっこうに眼中になく、要するに「いまだけ金だけ自分だけ」儲かれば良いのであって、そのような人たちが700人以上いる政治家の一定以上を占めるとなれば、日本の政治が国民のための政治にならないのは、火を見るよりも明らかです。
しかも日本国憲法が「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」と規定している。
もう笑うしかないような日本の現状ですが、けれど、誰かが立ち上がらなければ、日本は変わりません。
ところがその立ち上がりをリードすべき有識者は、左も右も口をそろえて、
「日本はもうおしまいだ」とおっしゃる。
それで話をよく聞くと、日本がおしまいなだけでなく、アメリカもおしまい、チャイナもおしまい、コリアもおしまいだと、これまたこの20年、ずっとそんなお話が続いています。
ところがそのような識者の意に反して、アメリカはいまや世界を事実上裏から支配するようになり、チャイナ経済は日本の5倍(2022年のGDP比)、日本の5分の1だった韓国の1人当たりの国民所得は、いまでは日本と同じです。
日本の状況がよろしくないのは事実ですが、そんな日本をATM代わりに使うことで、それら三国は、むしろ強大な国へと育っています。
要するに、よその国の悪口をいくら言ってもはじまらないし、自国の悪口をいくら言っても、日本が良くなることは決してないのです。
我々は日本人です。
日本人なら、日本を信じることです。
そして信じられる日本に、日本をしていくことができるのは、日本人だけです。
そんなあたりまえのことに気付けば、いますべきことが見えてきます。
日本人として、日本が豊かに安全に安心して暮らせる国になるようにという、志を広げ、拡散し、
その志を共有する者が集い、日本の底力となることです。
かつて信長は、戦国の世を、自前でしかも日本初となる専業武士団を抱えることで、終わらせて行きました。
これを信長の功績のように語る人は多いですが、日本の歴史は、チャイナや西洋のような英雄豪傑の歴史ではありません。
そもそも信長がいくら有能な人物であったとしても、信長ひとりでは何もできない。あたりまえのことです。
その信長のもとに、日本全国から「戦国の世を終わらせたい」という志を持った人材が集まりました。
それは織田弾正という、世の不正を正す役割の人物が、桶狭間で今川を破ったことを好感し、信長のもとで戦国の世を終わらせ、天下に泰平を取り戻すのだ、という若者たちでした。
当時の武士は、戦で戦功があれば、土地を与えられました。
けれど信長の軍団は、戦いに勝利しても、土地は与えられません。
恩賞もたいして与えられるわけではない。
それでも彼らは、まさに命をかけて、信長とともに戦国の大大名たちと果敢に戦いました。
そういう志を持った若者たち(中には年寄りもいた!)こそが、信長を担ぎ上げて、まさに戦国を終わらせて行ったのです。
日本の歴史は、庶民の歴史です。
庶民が変われば、日本が変わる。
日がまた昇るのです。
相手じゃない。自分です。
※この記事は2023年1月のねずブロ記事の再掲です。
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