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4月の倭塾は、4月23日(日)13時半から、場所は富岡八幡宮の婚儀殿です。テーマは「いま世界で起きていること、日本で起きていること、そして日本精神の源流」です。参加自由で、どなたでもご参加いただくことができます。皆様のふるってのご参加をお待ちしています。詳細 → https://www.facebook.com/events/458686826358362
なお倭塾終了後に、倭塾100回記念懇親会を計画しています。懇親会は、料理の都合上、事前申込みが必要です。参加希望の方は、以下から申請をお願いします。懇親会参加希望の方 → https://bit.ly/3UgErvS
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| 世界では、騙す人と騙される人がいたら、騙される方がバカだというのが常識です。しかし、そうした常識は、世界の人々の、そして私たちの生活を良くすることは絶対にありません。 GMもフォードもクライスラーも、マイクロソフトも、もともとは多くの人々にとっての喜びあふれる未来のために起業され、成長しています。そして日本人は、もともと「豈国(あにくに)」、つまり「よろこびあふれる楽しい国」を目指して国を築いてきたという歴史を持ちます。 そうした歴史認識をしっかりと取り戻し、本来の日本の姿をもって、新しい日本の、そして新しい世界を築く。 それが本来ある日本人の道であろうと思います。 |

画像出所=https://edo-g.com/blog/2016/01/fire.html/bunka_no_taika_m
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日本をかっこよく!
火事と喧嘩は江戸の華と言われるくらいで、江戸時代260年の間に大火災は、なんと100回以上発生しています。
なかでも三大火災と呼ばれるのが、
明暦の大火(1657年・明暦3年)
目黒行人坂の大火(1772年・明和9年)
丙寅の大火(1806年・文化3年)
の3つです。
これらの大火は、いずれも江戸の街のおよそ半分を焼き尽くして甚大な被害をもたらしました。
では江戸の人たちは、そんな大火のあと、どのように街を復興したのでしょうか。
火災によって何もかもが焼失するのは、とても悲しいことです。
そして多くの避難民や死者が出ます。
避難者には、屋根のある仮設避難施設を、死者には弔いを、そして災害現場は片付けが必要になります。
それらを行いながら、実は、江戸の街は、火災の都度、より火災に強い街へと生まれ変わっていったのです。
たとえば、延焼の拡大を防ぐために、それまで住宅地であったところを広い道路にし、再建する建物の向きを一定方向に揃えました。
建物は高さ制限が設けられ、屋根はすべて道路の方に向けられました。
これは、いざ火災が発生したときに、家屋を道路に向けて倒せるようにし、同時に倒れた家が向かえの家にぶつからないようにするためでした。
さらに辻ごとに用心桶を置き、火災発生時のボヤをすぐに消火できるようにし、特に空気が乾燥する冬場には、町内でかわりばんこに「火の用心」のための見張り巡回が実施されました。
日本のすぐ近くにあるどこぞの国や、日本にいるその国の人々の住む区画などは、民間ベースで好きなように建物が建てられた結果、住宅地の道路がまるで迷路のように入り組み、建物が密集しています。
これですと、火災発生時に対策の施しようがないことが、すぐにおわかりいただけようかと思います。
ですからそうならないように、火災後、幕府は強権を発動しています。
「ここにオイラの家があったんです!」
「ならぬ!ここは道路にするのじゃ!」
「ウチは使用人が多いから3階建てにしたいのです」
「ならぬ。建物の高さは一定に制限されておる」
さらに火災前まで長屋があったところに、大きなお寺を建てもしました。
そこは広い敷地があり、万一の火災発生時の人々の避難場所になったのです。
幕府は火災の都度、街そのものを生まれ変わらせて行ったのです。
延焼が拡大し、火災が大火に至ったのは、延焼を防ぎきれなかったからです。
そうであれば、火災以前とまったく同じ街を復元させたのなら、ふたたび同じことが起き、ふたたび多くの人の命が失われてしまうおそれがある。
それならば、火災によってすべてが燃えてしまったこのときにこそ、新たに火災に強い街づくりを行なうチャンスであると考えられたのです。
未来志向なのです。
近年の政治は、現代の日本の民度を反映して「いまだけ、金だけ、自分だけ」が良ければ良いという風潮になっています。
大阪も東京も、日々発生する生活ゴミや粗大ごみ、産業廃棄物やビル解体時の廃材などは、まるごと港湾の埋め立てに用いられています。
このままいけば、何百年、何千年のうちには東京湾がゴミで埋まってしまうかもしれない。
海洋に投棄して港湾の埋め立てに用いるのなら、それはそれで良しとするにしても、その土地を次にどのように利用するのか、そうした未来への布石をきちんと考えて投棄するのならいざしらず、そうではなくてゴミ利権と、埋立地の使用利権、港湾開発利権などによって、政治が動いていく。
果たしてそれで良いのか。
あるいは教育の無償化というけれど、今は良くても、そのツケは未来の子どもたちが負担しなければならない。
それが本当に子どもたちの未来にとって良いことなのか。
あるいは、戦後、猫も杓子も大学進学という時代になったけれど、そのために大学を出た子どもたちの半数が奨学金の借金の返済のために、社会人となっての20年を犠牲にし、結婚もできなくなる。
果たしてそれが子どもたちの未来にとって、幸せなことといえるのか。
用地の問題も同じです。
有名なところでは成田闘争がそうでしたが、全国をめぐる高速道路も、用地の買収が進まず頓挫しているところが多々あります。
東京の外環もそうですし、ところどころが片側一車線の対面通行になっているような道路もまた同じです。
戦後、憲法上で私権が尊重されるようになりましたが、それはあくまで占領統治下の日本人に対してのみのことでした。
GHQは、広大な敷地をまるごと摂取し、そこを米軍基地にしています。
そして米軍基地が作られた場所で私権が通用したという話はまったくありません。
ちなみに戦前は、たとえば鉄道を敷設するという場合、その線路予定地について、民間が反対運動を展開するということはありませんでした。
昔の庄屋さんだった家などに聞いたらわかりますが、昔の日本人は、そこに公的な鉄道を築くとか、道路を作るということになると、むしろ積極的に土地を提供し、それどころか近隣の農家が総出で線路敷設のための盛土などに協力していきました。
どこまでも公を優先する。
その公というのは、より多くの人々の生活の向上のことを言いました。
自分の利益よりも、公の利益を優先することで、結果としてみんなが豊かになり、自分たちもまたその豊かさを享受できるようになることを、誰もが常識としていたのです。
そしてそうした「おかみ」と「たみ」との間の信頼関係は、我が国では何も江戸時代に始まったことではなく、古代大和朝廷の時代から綿々と続き、築かれてきたものです。
個人の幸せは大事です。
そのための個人の財産も、もちろん大事です。
けれど、そうして個人が自分の利権だけを主張することで、結果として国のインフラが整わなくなれば、結果として、日本という船が沈没し、誰もが経済を失うことになるのです。
現代に残る鉄道網は、その計画は明治のはじめにさかのぼります。
まだ東京品川と川崎を結ぶ、人の足より遅い鉄道が始めて敷設された頃に、当時の人は、鉄道を用いて日本列島を北から南まで結び、さらにその鉄道を大陸にまで伸ばし、朝鮮半島から満洲、満洲から樺太、樺太から北海道と、壮大な環状線構想を描き、さらにその環状線をシベリア鉄道に接続して西欧との鉄道乗り入れを可能とし、また一方では北京、上海からベトナム、マレーシア、シンガポール、そしてインドから中東にかけての巨大鉄道網を計画していました。
現在ある、日本の鉄道の東北線、東海道線、山陽山陰線などの鉄道路線や、東海道新幹線の線路などは、そうした大計画の一部として先行して築かれたものです。
国家百年の大計といいます。
本来、政治の役割は、いまの利権の調整だけにあるものではありません。
未来を見据え、未来を生きる子どもたちや孫たちのために、よりよい未来を残していく。
そのためにあるのが本来の政治です。
戦後は私権が認められているといいますが、これは実は錯誤です。
世界を見たらわかります。
一部の大金持ちが国際政治を操っていることは明らかになってきていますが、それら大金持ちにとって、個人の私権などは、ただの利用べき材料にすぎません。
欲をかかせ、争わせ、カネを出させて、吸い上げる。
たとえば沖縄には、左の活動家たちが各種反対運動のための座り込みなどをしています。
彼らだって人間ですから、沖縄で暮らすためにはカネが要ります。
つまりカネを渡して彼らに活動をさせている人たちがいる、ということです。
そしてあたかも深刻な地元の反対運動があるかのように偽装して、その調整のために日本政府に多額のカネを出させる。
そしてそのカネを一部の人たちだけで分配する。
そのための政治であって、そのために利用できる人が政治家に出馬し、選ばれる。
国民の利益、県民の利益などは、まったく考えられていない。
同じことは、実は全国で起きていることです。
これを陰謀論という人がいます。
それは違います。
陰謀ではなく、いまだけ、カネだけ、自分だけの人たちが、多額のカネを得ようとして計画して行っていることです。
陰謀ではなく、企画なのです。
私たちは、千円を稼ごうとする場合でも、それなりに一生懸命考え行動します。
1兆円稼ごうとする人たち、100兆円を得ようとする人たちもまた、同じように一生懸命考え、仕掛けを作って大儲けをしています。
世界では、騙す人と騙される人がいたら、騙される方がバカだというのが常識です。
しかし、そうした常識は、世界の人々の、そして私たちの生活を良くすることは絶対にありません。
GMもフォードもクライスラーも、マイクロソフトも、もともとは多くの人々にとっての喜びあふれる未来のために起業され、成長しています。
そして日本人は、もともと「豈国(あにくに)」、つまり「よろこびあふれる楽しい国」を目指して国を築いてきたという歴史を持ちます。
そうした歴史認識をしっかりと取り戻し、本来の日本の姿をもって、新しい日本の、そして新しい世界を築く。
それが本来ある日本人の道であろうと思います。
日本をまもろう!
お読みいただき、ありがとうございました。
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【次回以降の倭塾】
第100回倭塾 2023/4/23(日)13:30〜16:30 富岡八幡宮 婚儀殿2F
第101回倭塾 2023/5/14(日)13:30〜16:30 富岡八幡宮 婚儀殿2F
第102回倭塾 2023/6/25(日)13:30〜16:30 富岡八幡宮 婚儀殿2F
第103回倭塾 2023/7/22(土)13:30〜16:30 富岡八幡宮 婚儀殿2F

