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 4月の倭塾は、4月23日(日)13時半から、場所は富岡八幡宮の婚儀殿です。テーマは「いま世界で起きていること、日本で起きていること、そして日本精神の源流」です。参加自由で、どなたでもご参加いただくことができます。皆様のふるってのご参加をお待ちしています。詳細 → https://www.facebook.com/events/458686826358362
 なお倭塾終了後に、倭塾100回記念懇親会を計画しています。懇親会は、料理の都合上、事前申込みが必要です。参加希望の方は、以下から申請をお願いします。懇親会参加希望の方 → https://bit.ly/3UgErvS
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美しい源平桃は、過去の私たちの先輩たちが「つくって」くださったものです。
そのときを生きた過去の先輩たちは、美しい花を愛でる未来のために、源平桃を開発し、私たち子孫に遺してくれました。
私たちもまた、日本の未来のために、日々を積み上げています。
その未来を、どのような未来にするかは、私たちの「今」次第です。

源平枝垂れ桃
20210412 源平桃
画像出所=https://www.jalan.net/kankou/spt_29385ac2102079391/
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画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


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桜の季節が終わると、ちょっと桜に似ているけれど、紅白の花を付けた木を見かけることがあります。
それが「源平桃」です。
白=源氏、紅(赤)=平家が戦った「源平合戦」になぞらえてこの名が付いています。
この花、咲き方は土壌やその年の気候によって、同じ木でも、白やピンクの花のつきかたが毎年違います。
去年は薄桃色に白の組み合わせだったなあと思っていると、今年は緋色に桃色の組み合わせだったりします。
とてもおもしろい花木です。
この源平桃は、江戸時代に開発改良された花桃です。
残念なことに近年では、桃の木そのものまでもが、あたかもChina原産であるかのように書いているサイトなどをネットで見かけますが、実は桃は、単に「温帯性の植物である」というだけで、桃自体に国境があるわけではありません。
桃は、もともと日本からChinaにかけて広く分布していた植物です。
「桃の木は江戸時代の初め頃に日本に渡来した」などと書いてあるサイトあります。
どこかの大学の先生の意見に依って、そのように書いているとしています。
けれどそれは、不勉強というものです。
古事記を読めばわかります。
古事記の神話に、ちゃんと桃の実が出てきます。
桃は古くから日本にあったのです。
実は桃の木はもともとは、木に虫がつきやすくて、やや育てにくい品種でした。
これを、虫がつきにくくて、観賞や果実栽培などの品種に改良したのが、江戸時代の日本です。
おかげで、いま日本国内で育っている桃の木は、花桃、実桃に限らず、かなり育てやすくなっています。
江戸期の品種改良のおかげです。
トップの写真にある源平桃も、そうして江戸時代に改良された花木です。
花は桜より長持ちし、しかも美しい花が咲き、しかも毎年咲く花の色合いが異なる。
よくもすばらしい品種を造ったものです。
名前も良いです。
単に「紅白桃」としても良いところを、源平合戦になぞらえて「源平桃」と名付けているわけです。
このあたりにも、江戸時代の庶民の教養の高さが伺えます。
源平桃が咲く4月上旬から4月下旬は、壇ノ浦の戦いがあった月です。
壇ノ浦の戦いは、旧暦ですと寿永4年3月24日、西暦ですと1185年4月25日に行われた戦いだからです。
実は、破れた平家一門ですが、平家は水軍重視の一門であっただけに、実はたいへんに海の神様を崇敬していました。
実際、厳島神社を建造しています。
その厳島神社に、「平家納経」といって、一門の主だった人たちが、自らの手で美しく彩色された絵巻物に丁寧に写経して納経しています。
消しゴムのなかった時代です。
美しく絵が描かれた絵巻物に、あとから経文を書き加えるのです。
一文字で誤字脱字や漢字の書き間違いがあったら、すべてがパアです。
どれだけ真剣に納経の絵巻物にお経を書いたか、ということです。
その厳島神社の御祭神は、海神の宗像三女神です。
ところがよく考えてみますと、それだけ真剣に、かつまじめに宗像三女神を信仰した平家が、まさにその宗像三女神の祀られているすぐ近くの壇ノ浦で、滅んでいるわけです。
これだけ見たら「神も仏もないものか」と思ってしまいます。(ご不敬ご容赦)
ところが、その壇ノ浦に沈んだ平家の一門は、宗像三神のもとで海の守り軍となり、元寇の際には、元の大軍が下関海峡を越えて、若狭湾の方にまで押し寄せることを、断固防いでくれたのかもしれないのです。
このことは、日本時地図を見たら、アホでもわかることです。
仮にも元の軍隊を指揮する立場であるのなら、兵力に余裕があり、しかも水軍となっている元軍は、博多湾に攻めかかると見せかけて、その本体を若狭湾に送って、そこから一気に日本の都を攻め落とす、
あるいは、本隊に壇ノ浦を通過させ、そのまま瀬戸内を上って大阪に上陸すれば、京の都は目と鼻の先です。
戦い方としては、その方がはるかに有利です。素人だってわかることです。
ところがなぜか元の大軍は、二度とも博多湾だけを日本上陸のターゲットとし、それよりも東には進出していません。
これはもしかすると、壇ノ浦で沈んだ平家の武者たちが、宗像三女神とともに、元の大軍に対して、
「ここは通さん!」
と、断固彼らの侵入を阻止してくれていたためであったのかもしれません。
このように考えますと、大東亜戦争で護国のために激しく戦い、散っていかれた247万の英霊もまた、ご皇室を尊崇され、また神仏への崇敬の深い方々でした。
思うに、戦後77年、日本が先進諸国のなかで唯一、戦争をしない平和な国でやってくることができたことも、そしてまた、誰がどう見ても「腰抜け、腑抜け」になってしまった日本でありながら、それでも日本がいまだに直接的な他国からの侵略に遭わずに済んでいるのも、(もちろん自衛隊の皆様のご活躍もあるし、米軍の協力もあるのだけれど)、もしかすると、英霊の方々が、断固我が国を護るために、我が子や孫たちを護るためにと、両手を張って、頑張ってくださっているおかげなのだと、素直に自然に思えてきます。
あるいは、源平合戦から元寇までの流れと同様、もしかすると、これから日本には、再び外寇(外国からの侵略)があるのかもしれないけれど、
そのとき、太平洋の島々で散華された英霊たち、そして日本から台湾、フィリピン、インドネシア、ベトナムからマレー、シンガポールまでのASEAN諸国が再び自称超大国からの侵略に立ち上がるとき、おおいなる太平洋の壁となって、自称超大国の侵略を断固防ぐ魂魄となって日本を護ってくださっているのかもしれません。
ただし、それには条件があります。
生きている日本人が、戦うべきときには断固戦うという姿勢を持たなければならない、ということです。
そしてそのことは、ASEAN諸国や台湾、フィリピンなどの国々が、最も日本に期待していることでもあります。
戦争をしたいとか、そういうことではありません。
軍事力というのは、用いないことが最良です。
けれど同時に、軍事力はなくてはならないものです。
我々日本人は、もともと、大海洋民族です。
万年の昔もそうであったし、鎖国していた江戸時代を除けば、日本は一貫して太平洋最強の国家です。
そしてそのことは、過去形にしてはいけないことです。
美しい源平桃は、過去の私たちの先輩たちが「つくって」くださったものです。
そのときを生きた過去の先輩たちは、美しい花を愛でる未来のために、源平桃を開発し、私たち子孫に遺してくれました。
私たちもまた、日本の未来のために、日々を積み上げています。
その未来を、どのような未来にするかは、私たちの「今」次第です。
我欲に走る国や人々もいます。
けれど日本は、みんなの笑顔を日々大切にしようと考える、つまり、みんなの幸せが我が幸せと考えてきた国です。
未来は、「未(いま)だ来(き)たらず」と書いて「未来」です。
まだ来ていない未来は、今を生きる我々の行動によって、良くも悪くもなります。
どのような未来にするのかは、我々自身の選択にかかっているのです。
一部の人の富のために、世界中の庶民が犠牲にされる。
それが、西洋社会が歴史を通じて築いてきた世界の形です。
けれど日本は、国中の庶民のために、一部の人たちが身を犠牲にして働いてきた国柄を持ちます。
日本はいま、復活のときを迎えています。
日本をかっこよく!
お読みいただき、ありがとうございました。
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