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陰謀論は、多くの場合、陰謀をしているとされている人たちではなく、陰謀をしていると「言っている」人たちの側が、陰謀を働いていることが多いものです。
ここでも「悪口は、悪口を言っている人が、はからずも自分のことを吐露している」という原則が働いています。
惑わされないことです。

20210623 世界人口
画像出所=https://empowerment.tsuda.ac.jp/detail/48193
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。
DSの陰謀だとか、ユダヤの陰謀だとか、大量殺戮だとか、ケムトレイルだとか、ネット言論を見ると、そのような話がてんこ盛り状態です。
筆者はへそ曲がりなので、みんながそういうことを言っていると、逆のことを考えたくなります。
だから述べるのですが、すこし冷静になって考えていただきたいのです。
そうやって、西側諸国のトップレベルの人達が、あたかも悪意ある存在であるかのように言い立てることによって、いま、メリットを得られる国や支配者は、いったい誰なのでしょうか。
寅さんが失脚することで、利益を得る国はどこなのでしょうか。
歴史を振り返れば、大東亜戦争が始まる前の昭和13年、米国内に「日本の侵略に加担しないアメリカ委員会」という組織ができあがりました。
そこには全米に影響力のあるVIPや、現職の大統領なども参加していました。
そしてこの組織は、『日本の戦争犯罪に加担しているアメリカ』という80ページのブックレットを発行しました。
そのブックレットが、6万部も印刷されて全米の有力者にバラまかれ、ルーズベルトは、これを世論だとして、日本への経済封鎖に踏み切りました。
こうして、当時の多くの米国人が日本との開戦など望んでいなかったのに、日米は戦争になりました。
いまでは、こうした委員会の作成や、ブックレットの配布などが、当時のチャイナを取り仕切っていた蒋介石によって世間の裏で、まさに陰謀として行われていたことが明らかになっています。
そして、その目的は、米国やヨーロッパ諸国から、チャイナ国民党への援助金を引き出すためでした。
蒋介石は、こうして米英仏露独から、いまで貨幣価値にしたら、数百兆円の資金と軍事物資を得ていました。
要するに当時の蒋介石は、戦争ビジネスによって大儲けをしていたのであり、真面目な日本人や、真面目な米国人が、その大儲けのために殺し合いをさせられてしまったわけです。
ほとんどの日本人が、現代の陰謀云々を知っているということは、それは世界全体が知ることであって、世界中の人たちが知っているなら、それはもう陰謀ではなく、常識化しているということです。
けれど、その陰謀が、どこの誰から生まれているのか、誰がそのようなことを言い出しているのか等を、詳しく見ていくと、その先が霧に包まれているように判然としません。
このことは、「日本の侵略」と言っていたかつての委員会の主張が、日本の行動のどこがどう侵略なのかを詳しく見ていくと、実は、まったく侵略でもなんでもなかったことに気付かされるのと同じです。
逆に、日本が侵略したという前提で、その証拠となるものを調べていくと、それらがすべて捏造であったり、嘘であったりすることがわかる。
そして当時から、嘘の吹聴のために、事態とはまったく関係のない、まったく別な写真が、侵略の証拠写真として出回っていたことにも気付かされます。
いまと、まったく同じ展開です。
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動画でも炎上しましたが、筆者は、いま流行りのDSだの、陰謀論を、まったく信用していません。
いろいろと言われていますが、根拠の不明なものばかり。
証拠とされるものも、曖昧なものばかりです。
もちろん子供を誘拐するビジネスが世の中にあり、そのようなとんでもない連中の毒牙が日本にも流入してきていることは承知しています。
しかしそのビジネスに深く関わって巨利をあげているのは、どこの国のどういう連中なのでしょうか。
ダボス会議における人口削減問題に関しても、これは普通に考えなければならない地球上の人類社会の大問題であることは明白です。
なにしろ先の大戦の頃には、世界の人口は20億人だったのです。
人は、食料の生産量の分しか生き残ることはできません。
いま、世界の人口が80億人になったのは、その食料生産の生産性が向上したこと、冷蔵保存や、食料の腐食を防ぐ技術開発によって、世界の食料が機能的に消費されるようになったことに由来します。
ただし、これ以上人口が増えると、世界は食糧不足に陥ります。
だから問題だ、ではないのです。
世界の人口は、特に先進諸国を中心に、いま人口が減少しつつあります。
第二次世界大戦後のベビーブームによって、当時戦争をしていた諸国は、その後人口が爆発的に増加しました。
さらに現下の喫緊の課題は、アフリカ諸国の人口増加問題です。(トップの図)
このままいくと、世界の人口は2100年には120億人に達してしまう。
そしてアジア(チャイナ)の人口がアフリカ並に増え続けると、世界の人口は2100年には160億人となり、世界の食糧生産は間に合わず、世界の諸国は食料を求めて戦争をせざるを得ない状況に至ります。
これを防ぐために、何が必要なのか。
一方、日本をはじめとした先進諸国は、これから人口の大幅減少期を迎えます。
早い話日本では、2050年頃まで人口が毎年90万人ほどずつ減っていきます。
これは毎年和歌山県ひとつが失くなっていくようなものです。
次の50年になると、毎年岩手県や青森県がひとつなくなり(人口が120万人ずつ減少する)、西暦2100年頃には、人口が5000万人を下回る。
今年生まれた赤ちゃんが80歳になる頃には、日本の人口はいまの半分以下、100歳になる頃には、日本の人口は4000万人以下になると予測されています。
別にケムトレイルをバラまかなくても、ワクチンで殺さなくても、人口は減少傾向にあるのです。
したがって、人口減少と同時に、国土の高機能開発によって、農業の活性化を長期的に図っていくことにより、早ければ2060年頃には、国内の良質な作物だけで、日本は食料自給率が100%を超えることができるようになっていきます。
食料は、自給自足が第一です。
一方、こんな予測も可能です。
アフリカで爆買をする。
アフリカに富ができる。
子が生まれてアフリカの人口がますます増える。
ところが、アフリカで生産される食料が、爆買している国に買われていく。
この延長線上に起きる出来事は、どのような事態でしょうか。
こうした世界が直面するであろう事態に、いかに備えていくか、世界の有力者が集まって、将来に起きる最悪の時代に備えていく・・・これがダボス会議です。
けれど、けれどです。
そうしたことを行う会議は、本来、どこの機関が担うべきでしょうか。
その機関は、いまではすっかりどこかの国に汚染され、賄賂ばかりが飛び交って、まともに機能していなくなっているといわれています。
しかし、その「どこかの国」から見たら、世界の先進諸国が、そんな国際機関にアイソをつかして、ダボス会議などを新たにはじめたら、それこそ、大警戒するのではないでしょうか。
その場合、彼らが歴史的に行ってきた常套手段は、毎度、おなじみの、それらのまっとうな議論をつくそうとする人々への中傷であり、金銭や女性を利用した籠絡であり、世間への陰謀情報の撒き散らしではないでしょうか。
それはまったく、かつての日本が「日本こそがチャイナを侵略しているのだ」と、真っ赤な偽りを流されたのと同じ展開ではないでしょうか。
陰謀説は蜜の味といわれます。
なんでもかんでも陰謀に仕立ててしまえば、一般の人たちは、ただの被害者になるのです。
そして傷の舐め合いしかできなくなる。
怒る人は、陰謀説という噂話を撒き散らしてくれます。
そして噂話というのは、恐怖という要素が交じると、ものすごい拡散効果を発揮します。
そう。口裂け女の噂のように、です。
陰謀論は、多くの場合、陰謀をしているとされている人たちではなく、陰謀をしていると「言っている」人たちの側が、陰謀を働いていることが多いものです。
ここでも「悪口は、悪口を言っている人が、はからずも自分のことを吐露している」という原則が働いています。
惑わされないことです。
我々日本人は、どんなときにも、噂話などにフンドウされず、まじめにコツコツと、いまできる最善を尽くして生きることです。
そうすればちゃんと生き残ることができるように、神様は、日本という素晴らしい国土を与えてくださっているのです。
重ねて吉田松陰が水戸藩郷士、堀江克之助に送った書を再掲します。
「天照の神勅に、
 『日嗣之隆興 天壞無窮』と有之候所、
 神勅相違なければ日本は未だ亡びず。
 日本未だ亡びざれば、
 正気重て発生の時は必ずある也。
 只今の時勢に頓着するは
 神勅を疑の罪軽からざる也」

《現代語訳》
天照大御神のご神勅(しんちょく)に、「日嗣(ひつぎ)の隆興(さかえ)まさむこと、天壞(あめつち)とともに無窮(きはまりなかる)べし」とあります。そしてご神勅の通り、日本はいまだ滅んでいません。
日本がいまだ滅んでいないなら、日本が正気を取り戻すときが必ずやってきます。
ただいまの時事問題に頓着(とんちゃく)して、簡単に日本が滅びると言うのは、ご神勅を疑うというたいへん重い罪です。

お読みいただき、ありがとうございました。
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