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「やまとの国」は、すべての人が互いの霊性を神聖として認め合う、大いなる和の国なのだ、というのが、古代における日本という国への理解です。
日本語はおそろしいほどの深みを持った言語です。
古代の日本人はすごいことを考えたものです。

20151218 紙芝居古事記
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。
記紀では、神代において、自分のことは「吾(あ)」と呼びます。
相手のことは「汝(な)」です。
「あ」は、上を向いて「あ」と発声したらわかりますが、内側から出て広大な宇宙とつながるものです。
そこから「あ(自分)」は、自分のなかにある広大な神聖としての霊(ひ)を意味します。
「な」は、核となる重要なもので、たとえば「なら(奈良)」といえば、「神聖な(な)、場所(ら)」だから、「なら」が「みやこ」になりました。
ちなみに「み」は敬いを表す接頭語で、「や」は「屋根のある建物」、「こ」は「米蔵」を意味します。
つまり災害対策のために、全国から集めた大切なお米を貯蔵し管理し、いざ災害というときには、被災地の人たちが飢えに苦しむことがないように、しっかりと面倒を見るたいせつな場所だから「み・や・こ」です。
そしてそうして誕生した「みやこ」を、さらに大型化して、国家としての神聖な場所にしようとしたから、付いた名前が「な・ら」の「みやこ」になったわけです。
その「あ」が、相手に向かって、
「汝(な)は誰(たれ)そ」と問います。
つまり「あなたは誰ですか?」と聞いているわけです。
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この場合、「あ」つまり神聖で広大な霊(ひ)を持つ存在である自分が、相手を核となる超重要な存在として認めているから、「なはたれそ」と問うているわけです。
相手のことを「な」と呼びかけるということは、自分だけでなく、相手もまた「広大な神聖としての霊(ひ)」を持つ者と認識しているわけです。
その「あ(自分)」と「な(相手)」が一緒になる、つまり結ばれると、「わ(和・輪)」となります。
簡単に図式化したら、
 「あ」+「な」=「わ」
です。
「わ」は、たくさんあって、ひとつになるものを意味します。
ですから、海の波は「わ」です。
だから海の大神の名は「わたつみ(和多都美)の大神」です。
また日本書紀ですと、イザナギの別名が「あわなぎ(阿和那伎)」です。
いまあるたくさんの神聖な「あ」たちのおおもとだから、「あわ」です。
一点から生じて、無限のあわとなるわけです。
最新の物理学の世界では、並行宇宙(パラレルワールド)なるものが、まるで泡立つように無限にこの世界に存在し、素粒子はその泡のひとつから、別の泡へと移動することができる、と説明されているのだそうです。
そうした最新の物理学の理論と同じことを、古事記も日本書紀も、「あわ」という一字一音一義の大和言葉で表現していたのかもしれません。
そして「あわな」は、「あ」と「な」がつながって「わ」となっているさまです。
「き(ぎ)」は、神聖なエネルギーです。
つまりイザナギの別名である「あわなぎ」は、
「神聖(あ)と神聖(な)との和(わ)を結ぶ神聖なエネルギー(き)体」
を意味した御名だということになります。
ちなみにこれが「イザナギ」ですと、
「イ」 伝える
「サ」 おだやか
「ナ」 神聖な
「キ」 エネルギー
となり、神々の神聖でおだやかなエネルギーを伝える存在といった意味になります。
イザナミですと、「み」が「身」ですから、神々から授かった神聖でおだやかな身を、後世に伝える存在という意味になります。
いろいろと脱線しましたが、まとめると、
『広大な神聖を持つ「あ(自分)」』
『広大な神聖を持ち、かつ重要な存在としての「な(相手)」』
『「あ」と「な」が織りなす無限に広がる神聖としての「わ」』
という概念となるということです。
ですから、神聖な「あ(自分)」が、相手を大切な存在「な」と認めることで、自分の中にある神聖な霊性と、相手の中にある神聖な霊性が溶け合い、「わ(和・輪)」が生まれる。
そして「やまとの国」は、すべての人が互いの霊性を神聖として認め合う、大いなる和の国なのだ、というのが、古代における日本という国への理解です。
日本語はおそろしいほどの深みを持った言語です。
古代の日本人はすごいことを考えたものです。
お読みいただき、ありがとうございました。
日本をかっこよく!! むすび大学。

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