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| 人と議論をする機会は、常にあると思います。 そういうときには、議論に入る前に、ひとつのルールとして、 「論は本題に限り、相手への人格攻撃はしないこと」 ということを取り決めたら、いかがでしょう。 |

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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。
議論をすることは、本当に幅広く行われていることですし、人は互いの意見を述べて議論をすることによって、自身の知見を深め、またひとりでは考えつかなかったような高みに論を昇華させていくことができます。
ですから、議論するということはとても大切なことです。
日本人は議論が苦手とか、和を以て貴しとする民族だから、議論を拒否しがちだというのは、残念ながら、実は戦後に生まれた悪意ある妄想です。
我が国では十七条憲法の昔から、議論すること、互いに意見を出し合ってよく話し合うことをとても大切にしてきた国です。
議論のことを、古い言葉で「論」と書いて「あげつらふ」と言います。
顔(面・つら)を(あ)げて、互いの目を見て議論するから、「あげ・つら・ふ」です。
その議論の要諦として、十七条憲法が第一条で述べているのが、
和を以(も)って貴(たつと)しとなし、
忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ。
という言葉です。
原文では「以和為貴、無忤為宗」です。
「忤(さから)う」にある「忤」という字は、呪術道具の「杵(きね)」にリッシンベンを付けたもので、人を恨むことを言います。
つまり、十七条憲法は、
徹底的に議論しなさい。
ただしその際、
人を恨んだり呪ったりしてはいけません。
と、このように書いているわけです。
この事は別な言い方をすると、
「議論をする際、議題については
徹底的に議論をして良いが、
その際けっして、
相手への『人格攻撃』をしてはならない」
と述べてることになります。
では「人格攻撃」とはどのようなことをいうのでしょうか。
その答えは、「相手の名誉を奪うこと」です。
どこぞの国の大棟梁潜居(伏せ字です)では、片方の候補者による相手候補への人格攻撃が目立ちました。
しかし、たとえ選挙に勝つためという目的を持った行動であるとしても、そのような人格攻撃は、本来、国のトップともなろう人が行うべきことではありません。
このことについて、ニーチェは「悪とはなにか」について、
「悪とは、人の名誉を奪うことをいう」
と述べています。
つまり「人格攻撃」そして、それによって「相手の名誉を奪う」行為は、議論ではなく、「悪」そのものなのです。
これに激しく同意します。
そして、だからこそ聖徳太子は、十七条憲法の第一条の冒頭で「和を以て貴しとなせ」と述べられたのだと思います。
そんな憲法を、いまから1400年もの昔にいただいた日本人は幸せです。
議論をする機会は、常にあると思います。
そういうときには、議論に入る前に、ひとつのルールとして、
「議論は本題に限り、
相手への人格攻撃はしないこと」
ということを取り決めたら、いかがでしょう。
お読みいただき、ありがとうございました。
歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行でした。

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