| 胎児のことを我々は「あかご(赤子)」と言います。 四角く区切った空間と、その中に出現した天之御中主神を意味する丸、そして胎児(赤子)を意味する赤。 日の丸は、これを図案化しています。 我々は、神々の胎児の細胞のひとつひとつです。 |

画像出所=https://www.gizmodo.jp/2020/03/quasar-huge-energy-wave.html
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古事記の上つ巻の冒頭の文です。
七五読(しちごよ)みしていますので、ぜひ声に出して読んでみてください。
********
天地初発之時 あめつちの はじめのときに
於高天原成神名 たかまのはらに なりませる かみのなは
天之御中主神 あめのみなかの ぬしのかみ
(訓高下天、云阿麻。下効此)
次高御産巣日神 つぎにたかみの むすひかみ
次神産巣日神 つぎにはかみの むすひかみ
此三柱神者 このみはしらの かみがみは
並独神成坐而 ならびてひとり かみなりまして
隠身也 みにおかくされ ましきなり
次国稚 つぎにくにの わかくして
如浮脂而 うくあぶらの ごとくして
久羅下那州多陀用幣流之時 くらげなすの ただよへるとき
(流字以上十字以音)
如葦牙因萌騰之物而 あしかびのごと もへあぐものに
成神名 なりませる かみのなは
宇摩志阿斯訶備比古遅神 うましあしかひ ひこちかみ
(此神名以音)
次天之常立神 つぎにあめの とこたちのかみ
(訓常云登許、訓立云多知)
此二柱神亦 このふたはしら かみもまた
並独神成坐而 ひとりかみ なりまして
隠身也 みにかくし ましきなり
上件五柱神者 かみのくだりの いつはしらかみ
別天神 ことあめの かみなりき
次成神名 つぎになります かみのなは
国之常立神 くにのとこにて たつのかみ
(訓常立亦如上)
次豊雲(上)野神 つぎにはとよの くものかみ
此二柱神亦 このふたはしら かみもまた
独神成坐而 ひとりかみ なりまして
隠身也 みにかくし ましきなり
*******
ここに登場している神様は、順に
1 天之御中主神(あめのみなかの ぬしのかみ)
2 高御産巣日神(たかむすひかみ)
3 神産巣日神(かみむすひかみ)
4 宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかび ひこぢかみ)
5 天之常立神(あめのとこ たちのかみ)
6 国之常立神(くにのとこ たちのかみ)
7 豊雲野神(とよくものかみ)
の7柱です。
1〜5までの5柱の神様のことを、別天神(ことあまつかみ)。
6の国之常立神から、続く男女一組10柱の神々をあわせて「神代七代」と言います。
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さてここで、もう一度上の七五読みの原文のところ(赤い字のところ)を御覧いただきたいのですが、下線を引いた「隠身」という用語が、この短い文の中に三度も出てきています。
古文は、できるだけ言葉を省(はぶ)き、基本的に同じ語を繰り返すことをしません。
ですから二度繰り返してあったら、それはよほどのことで、さらに三度繰り返しているならば、それは極めて重要な語ということになります。
一般に、この「隠身」は、「身を隠しましきなり」と読み下す方が多いようですが、登場された神様が、そのまま身を隠したなら、その神様がいなくなってしまいます。
いない神様なら、最初から書く必要もありません。
ということは、「隠身」は、決して神様が身を隠されたわけではない、ということです。
では、どういう意味なのかというと、まず「隠す」という字は、何重にも手や道具で覆(おお)うことを意味する漢字です。
そして「身」は、実は上の点の部分が人体の頭部で、目のところが胴体と胎児、下の二本線が足部を意味します。
つまり「身」は、もともとは胎児をお腹に入れた女性を意味する字であったものです。
つまり「隠身」とは、たとえば天之御中主神であれば、原初の天地の初めのときに高天原にお成りになられたわけですが、何もないところに、お成りになられたということは、言い換えれば、存在のすべてです。
その存在のすべてを、高次元で結び(高御産巣日神)、神として結び(神産巣日神)、その存在のすべてを、何重にも覆って、神様の胎内に取り入れたのだということを、書いているわけです。
現代の最先端物理学では、数学的に第11次元までの存在が確認されていますが、我々の住む世界が「縦横高さの三次元+時間軸」という四次元世界なら、上の7柱の神々を加えると、まさに11次元になります。
その11次元のもっとも高みにおわすのが天之御中主神、10次元の神様が高御産巣日神、9次元の神様が神産巣日神、8次元の神様が宇摩志阿斯訶備比古遅神、7次元の神様が天之常立神、6次元の神様が国之常立神、5次元の神様が豊雲野神となるわけです。
ここまでの5次元から11次元までの7つの次元の神様が神代七代(かみよななよ)です。
我々の住む「縦横高さ+時間軸」の世界では、時間軸は過去から現在、そして未来に向けて一直線に進みますが、これはたとえばA4版の紙を真横から見た状態の直線と同じです。
けれどもA4の用紙は、平面を持ちます。
これが5次元世界、つまり豊雲野神です。
我々の世界では一直線に進んでいるようにしか見えない時間軸が、ここでは時間が平面上(つまり時間の平野の上)に展開されるため、時間は自在に行き来することができることになります。
これを上から(つまり高さをもって)見下ろすことができる世界が6次元世界で、これを古事記は国之常立神と書いています。
つまり国之常立神は、時間の平野の全体を上から見下ろすことができる神ですから、時間の「国」の上に立つ神様と書いているわけです。
そしてそれ以上高次元になると、我々の住む世界ではどのようにイメージしたら良いかわからなくなりますから、これを「別天神(ことあまつかみ)」と呼んでいます。
次元論などを展開すると、なんだかよくわからなくなってしまうかもしれませんが、大切なことは、次元論ではなく、我々の住む世界よりもはるか高次元の神様が、その存在のすべてを7重に胎内に取り入れてくださっている「隠身」の概念です。
これは我々の住む世界を、神々の胎児に例えていることです。
母親の胎内にある胎児は、何兆もの細胞でできあがっています。
その細胞のひとつひとつは、日々生まれたり死んだりを繰り返しながら(つまり新陳代謝を繰り返しながら)、全体としては胎児として成長しています。
つまり我々のひとりひとりは、その胎児の細胞のひとつひとつです。
それぞれの細胞は、皮膚のひとつであったり、内臓のひとつであったり、脳の一部であったりします。
それぞれの細胞が、その役割をしっかりと果たしていけば(それは普通に果たしていくということですが)、胎児は健康です。
けれど細胞の中のひとつが、自分だけが贅沢をしたいからと、周囲の細胞から栄養分を吸い取り、周囲の細胞を殺して行ったり、貧困に落として行ったりしたらどうでしょう。
そういう細胞のことを、我々は何と呼ぶでしょうか。
答えは「癌(ガン)」です。
そして体中に癌ができれば、その胎児は死にます。
そして胎児をお腹に入れている母体の健康も損なわれ、母体も死に至ります。
つまり神々の健康もまた、損なわれてしまうのです。
では、いまの世界はどのようになっているでしょうか。
そういう意味では、新型コロナは、ウイルスという名の白血球、癌を殺すキラー細胞といえるかもしれません。
さて、最初の神の名は「天之御中主神(あめのみなかの ぬしのかみ)」です。
このご神名は「天空のど真ん中」を意味するご神名です。
その天空のど真ん中に、高天原があります。
高天原は、注釈で「訓高下天、云阿麻」と書かれています。
「高という時の下にある天は、アマと読みなさい」と指示しているわけです。
アメとアマの違いは、アメが無限に広がる天空そのものを意味するのに対し、アマは、その中のひとつの「マ」を意味します。
「マ」というのは、四畳半一間とか、八畳間というように、四角く区切った空間のことを言います。
つまり「アメ」の中にあって、その中の四角く区切った空間が「アマ」です。
天之御中主神は、その「アマ」にお成りになっています。
そして天空のど真ん中ということは、点であり、点は丸に置き換えることができます。
そしてそのすべてを胎児とされたと書かれているわけですが、胎児のことを我々は「あかご(赤子)」と言います。
四角く区切った空間と、その中に出現した天之御中主神を意味する丸、そして胎児(赤子)を意味する赤。
これを図案化したのが、下の絵です。

日章旗(日の丸)です。
その日の丸は、我が国の国旗になっています。
我々は、神々の胎児の細胞のひとつひとつです。
日の丸の赤は、太陽だと言われていますが、太陽を赤く描くのは、不思議なことに日本人だけの特徴なのだそうです。
他所の国の人は、黄色やオレンジ色、肌色などで太陽を描きます。
赤い丸が太陽なのは、太陽=天照大御神だからとも言われます。
神世七代の神々のことを創生の神々と言います。
創生の神々の位置におわすのが我が国の最高神であられる天照大御神です。
だから日の丸=天照大御神だという説です。
そうかもしれません。
けれど古事記の記述から見る限りは、天之御中主神と隠身、すなわち胎児(赤子)を意味しているという考え方のほうが、よりしっくりくるように思います。
ちなみに左の人は、日の丸の旗を戦争のための旗だと言い、日の丸の赤を血の色だと言いますが、意図的な不勉強であり、バカ丸出しの不勉強にすぎません。
我が国の日章旗は、現存する最古のものが1056年に後冷泉天皇が源頼義に下賜されたものがあり、源平合戦では、日の丸が紅白は逆だとはいえ、源平両軍の旗となっていました。これはつまり日の丸が「われこそは日本の代表なり」を意味していたことを示します。
さらにいえば、神武天皇の東征の際、その神武天皇の御発言として「日に向かって戦うのはよくない」というお言葉が記録に残されています。
そしてそれ以前の皇子もまた「日の御子」とされていました。
つまりその親(天照大御神からの直径の霊(ひ)を持つ者、後の天皇)が、「日」であるという認識です。
その日の本にある国が日本です。
だから日本の国旗は日の丸です。
日本は、日の皇子である天皇のもとにある国だからです。
こういうことは、子供時代にしっかりと国民に教えるべきことです。
そして日章旗を掲げるときに限らず、どこの国の国旗であっても、国旗掲揚のときには直立不動の姿勢をとる。
これは国際儀礼です。
できれば、ただ立って不動の姿勢をとるだけでなく、右手を心臓の上に置くと、より国際作法に近づきます。
国旗を大切にすることは、本来、国家をなす国では、あたりまえに行わなければならないことであり、決して、軽んじてはいけないことだからです。
左の人たちは、その国旗を否定しますが、そのように思い込んでいる(刷り込まれている)こと自体、自分が洗脳されているということにはやく気付くべきです。
誰に洗脳されているのかというと、「反日カルト教」です。
かつては、そのスポンサーはGHQでしたが、現在はチャイナがスポンサーです。
GHQ当時は、日本の占領と日本人の洗脳が目的でした。
GHQが去ったあとは、GHQ時代に生まれた反日利権者が、これを継承しました。
そしてその利権者たちに巧妙に近づいて、反日を煽ったのがチャイナです。
チャイナの戦略は、常に遠交近攻です。
北を抑え込むために、南を手懐ける。
その南を手懐けるために、南の向こう側にある日本との関係を悪化させる。
そしてさらに大きな展開としては、経済のために米国と結び(遠交)、近くにある日本を攻める(近攻)。
コリアの反日には、裏にスポンサーが付いているし、日本国内の反日にもスポンサーがあるわけです。
スポンサーがあるから、反日デモには、日当2万円が支給されている。
*
なお、余計なことかもしれませんが、日章旗は江戸時代から昭和の戦前戦中まで、日の丸の位置が51:49(現在は50:50で中心)と左側に少し寄った形、また日章旗の縦横比も、現在のものよりもすこし横幅の短いものになっていました。(下図)
これは、旗を竿に付けたとき、その方が風にたなびく国旗が美しく見えるからです。
現在は、赤丸は中心点にあります。

さて、最後にひとつ。
以上の文面の中で、「我が国」という書き方をしています。
近年ではこれを「この国」という言い方をすることが多いようです。
この「この国」という表現は、司馬遼太郎の「この国のかたち」から広がった言い方で、この国、あの国というように並べて我が国を客観視しようではないかという、ひとつの流行から広がりました。
けれど、語法としても間違っていると思います。
私達の命を育んでくれている日の本の国は、「この国」ではなく、我々の心の内にある「我が国」です。
ですから、当ブログや拙著、あるいは講義に際しては、常に「我が国」と表現させていただいています。
これもまた、とても大切なことであると思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。

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