20191123 万葉集表紙1200 ◆ニュース◆
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「勇気とやさしさと責任感」
それこそが、私達が取り戻さなけばならない、本来の日本の形です。


上村松篁「花の中」
20191216 上村松篁
画像出所=https://motokawa.com/han/h-449.html
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)

新刊の『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』にも書いたことですが、額田王の有名な歌、
 熟田津に
 船乗りせむと
 月待てば
 潮もかなひぬ
 今は漕ぎ出でな
の歌は、一般に額田王がこれから朝鮮半島に百済救援軍として出発する兵たちのことを書いた歌であると説明されています。
いわば古代版の「出征兵士を送る歌」というわけです。
つまり「勇壮な歌」というわけです。
ところが万葉集において、この歌は「哀傷歌」とされています。
つまり「哀しみ、傷ついた気持ちを表した歌だ」と書かれているのです。
しかもこの歌は「額田王の歌ではなくて、本当は斉明天皇の御製である」と補記されています。
どういうことかというと、斉明天皇というのは女性の天皇です。
その斉明天皇の夫の舒明天皇がまだご存命のとき、つまりこの歌を読むことになったときよりも、何年か前、斉明天皇は夫の舒明天皇とともに、おそらく道後温泉でしょう。そこに湯治にやってきているのです。

20191006 ねずラジ
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そのときは、まことに幸せな旅であり、とても楽しい旅だった。
けれど、いまはその同じ場所で、日頃は農作業に従事している若者たちを、こうして兵として外地に送り出さなければならない。
そのことに哀しみ、傷ついたお気持ちを哀傷歌として、この歌にしたというのです。
けれども国家最高権威である天皇が、そのような歌を詠んだのでは、これから出征する兵たちの士気に関わります。
だから日頃から信頼している額田王に、
「額田、この歌は、お前が詠んだことにしておくれ」
と、この歌を額田王の歌ということにして発表した、と書かれているのです。
そうした斉明天皇の、民を愛(おも)うおやさしい御心、額田王との強い信頼の絆、そして国家最高権威としての責任の自覚、それを額田王に託する勇気。
こうしたものが、この一首の歌に込められているわけです。
神語によれば、我が国に稲作をもたらされたのが迩々芸命(ににぎのみこと)。
その曾孫の神武天皇は、我が国が未曾有の災害に襲われて人口が3分の1に減ったとき、備蓄米を被災地に全国規模で融通し合うために、日本全国がひとつ屋根の下で暮らす家族となろうと、日本を建国しました。
これこそが我が国の建国の原点です。
16代仁徳天皇は、その稲作による民のかまどの煙を視て税の減免処置を図り、民衆の幸せこそが皇国の幸せと明言され、
21代雄略天皇は仁徳天皇を手本に民衆が豊かに安全に安心して暮らせる国作りを進められました。
さらに33代推古天皇の時代には、聖徳太子があらわれて外圧に対する我が国の自立自存を明確に打ち立てられ、
34代舒明天皇は、民衆が素直な心で何事にも感動できる心根の良い国作りを提唱され、
38代天智天皇は、我が国に公地公民制を敷かれて民衆が天皇の「おほみたから(公民)」であることを示されました。
40代天武天皇は、お伊勢様を我が国の祖神とされ、記紀の編纂を命じられ、
41代持統天皇は、わが国初の「日本」の国号を顕わし、また征服や征圧ではなく、教育と文化によって国をひとつにまとめる方向を示されました。
こうして126代、我が国はずっと天皇の慈愛のもとに、民衆の幸せこそが国の幸せという国柄を形成してきました。
そこにあるのは、
「災害対策国家」としての国の形であり、
天皇みずからが
「勇気とやさしさと責任感」
をお示しになられることで、国民の誰もが「勇気とやさしさと責任感」を共有する社会の姿です。
そしてこれこそが、私達が取り戻さなけばならない、本来の日本の形です。
お読みいただき、ありがとうございました。

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