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| 私達日本人は、どうして信号機の「緑」を「あお(青)」と呼ぶのでしょうか。このことをすこし掘り下げてみると、ちょっぴりおもしろいことがわかります。 |

画像出所=https://www.pinterest.jp/pin/314970567673999574/
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)
8月5日といえば、世界で初めて電気式の信号機が設置された日です。
1914(大正3)年のことで、場所はオハイオ州クリーブランドでした。
信号機といえば、青黄赤の三色です。
ところが不思議なことに、青(あお)と呼ばれている信号機の色は緑色です。
ですから信号機発祥の地である米国では、信号機の色(Traffic light color)は、
Green(緑)、Amber(黄)、Red(赤)です。
実際、トップの絵をご覧いただいても、信号機の色はどう見ても「緑」であって、青色ではありません。
そういえば、山の緑が強烈だったりすると、これまた「青々とした」などと形容します。
ではどうして日本では、緑のことを「あお」と呼ぶのでしょうか。
実はそこに、日本人ならではの独特な言語感覚があります。
日本語は一字一音一義といって、五十音の一字ごとに意味があることが特徴です。
いまでは戦後教育の成果(?)で、そうした日本語独特の意味が失われてしまっているため、この意味を取り戻すのはちょっと大変です。
もちろんホツマ文字やカタカムナ文字などの神代文字の研究が昨今ではずいぶんと行われていますので、そうした方面から一字一音一義の意味を探るという方法もあります。
けれどありがたいことに、昔の人は、象形文字である漢字に、大和言葉の訓読みを与えてくれていますので、そこから一音ごとの意味を探るということもできるわけです。
この方法なら、漢和辞典を使うことで誰でも簡単に訓読みを調べることができます。
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そこで「あ・お」の訓読みを持つ漢字を調べてみると、
「あ」には「会合逢遇有」などがあり、どうやら出会いとか物事のはじまりを意味していそうです。
「お」には「御尾御雄緒終」などがあり、どうやら末尾やものごとの終わりを意味しているようです。
つまりもともとの大和言葉による「あお」の意味は、どうやらはじまりとおわりをイメージしているようです。
視界いっぱいに広がる山の緑、草原の広がり、あるいは目の前に広がる青い海(海はマリンブルーの海もありますが、緑にも見えるし、深い紺色にも見えます)など、どこからがはじまりで、どこまでがおわりかわからないような広がりを持つもの。
それを古代の人々は「あお」と呼んだのではないでしょうか。
信号機の「緑」は、出発を意味する「GO」の合図です。
だから実際の色が緑でも、日本人はこれを「あお(青)」というのかもしれません。
ちなみに「みどり」ですと、
「み」は身巳実深箕で、主にからだを意味し、
「と」は戸外門問説解などで、区分するものを意味するようです。
「ど」ならば土奴努度などで、主に土での暮らしなど。
「り」は訓読みで単独の「り」と読む漢字はなく、音読みで「リ」と読む漢字には里利莉理梨璃有李麗吏織俐浬哩裡厘亥鯉莱離などがありますが、主に距離を表していそうです。
すると「みどり」は、土(土)から分かれた(り)果実全般を指し、植物の緑は土から生まれるので、そのように呼ばれるようになったようなイメージかと思われます。
つまり「みどり」は「土から生まれるもの」であるがゆえに、信号機の「進め」が「みどり」ですと、どうにも日本人にはわかりにくい、というか頭が混乱してしまう。
そこで実際の信号機は緑色なのに、日本人は広がりや進むことを意味する「あお」と呼んでいるのかもしれません。
言葉は、その民族の上に固有に育つものです。
そして人の持つ知識や知恵には、後天的に学習によって得られる大脳皮質上の記憶だけでなく、長い歳月の間にDNAの中に、膨大な知恵や知識が刻まれます。
仏教では、その意識下にある膨大な知識空間のことを阿頼耶識(あらやしき)と呼んだし、神道ではそれを神々(神道では神は人々の共通のご先祖)の知恵と呼びました。
そして現実にそのような無意識下の知恵の存在を示しているのが、私達がごく自然に、信号機の緑を、「あお」と呼んでしまっているところにも出ているのかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。

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