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それこそが、天下万民のために正しい道を生きるという保守そのものです。

堅いタイトルですみません。
また決して批判をするものでもありません。
そうではなく、我々は日本人として、祖霊から繋がるこの大切な日本を、そして日本の文化を大切にしていかなければならないということを申し上げようとしています。
そしてそのことは、多くの普通の日本人にとって、あたりまえの「良いこと」であり、お互いが「幸せになっていくための道」であると思うのです。
上にお示ししているのは正規分布の図ですが、テストの偏差値と同じく、思想面においてもこれが普通の日本の姿であろうと思います。
図の左側の極にあるのが共産主義者であり、反日家であり、日本解体を目論む外国勢力です。
比率からしたら0.13%とありますが、考えてみると生徒数千人の中学高校であれば、たいていそのなかにかような極端な人がひとりくらいはいたものです。
「-2a」以下であれば、ひとクラス40人の中にひとりくらい。
なるほど考えてみれば、そうした極端な思想に染まるような子がいたものです。
いわゆる保守層というのが、こうした極端な左側の人たちと対極の位置、つまり極端な右側に至ってはいけないと思うのです。
なぜなら、極に至るということは、それだけ支持層を減らすということだからです。
この層の中では、左も右も、どちらがどれだけ真正左翼(右翼)であるかが競われることになり、狭い社会の中でセクト争いのようなものが繰り広げられることになります。
そしてそのような争いの渦中に入れば入るほど、世間一般からは乖離していくことになります。
日本を取り戻すということは、そういう極に入ることではないと思うのです。
そうではなくて、中央のまんまん中に旗を立てること。
それは政治であれば、どの政党よりも国民が豊かに安全に安心して暮らせる日本を目指すということだし、思想であれば、人類史上万古不易の正しい道である、誰もが幸せに人生をまっとうすることができる楽土を築くことです。
そしてそれが私達の祖霊の願いであり、歴代天皇の願いでもあります。
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日本書紀は、その冒頭のイザナキとイザナミの章で、二神が何のためにこの地上世界を築いたかという目的を明確にしています。
それが「豈国(あにくに)」です。
「豈」という漢字は、下の図にある神社などで使われる楽太鼓(がくたいこ)の象形です。
この太鼓は、古来、よろこびの時、うれしい時に鳴らすと決められた太鼓です。
だから名前を「楽太鼓」と言います。

つまり「豈国(あにくに)」というのは、「楽太鼓を打ち鳴らすようなよろこびあふれる楽しい国」という意味です。
その「楽太鼓を打ち鳴らすようなよろこびあふれる楽しい国」を造ろうと、イザナキとイザナミの二神は、この世界を作った、そこが原点なのだと日本書紀は書いているのです。
もちろん毎日がよろこびばかり、たのしみばかりというわけにはいきません。
苦しいこと、つらいこと、たいへんなことが、私達には毎日のように押し寄せてきます。
そしてその様々な苦しさを乗り越えた先に、本当のよろこびがあり、楽しさがあると昔の人は考えたのです。
苦しいことは「苦(く)」と言います。
「九(く)」の次は「十(じゅう)」です。
「じゅう」は「充(じゅう)」であり、満ちることです。
「十九」と書いて「とく(徳)」と読みますが、徳(とく)のある生き方とは、苦しみを乗り越える生き方を言うのです。
ですから日本書紀には、人々や神々を困らせるような様々な事件が次々と出てきます。
そうした苦難を、知恵を絞り、行動し、失敗を重ねながら、ひとつひとつ乗り越えて来た。
そんな私達の祖先の物語が綴られています。
昔、NHKで「ひょっこりひょうたん島」という人形劇をやっていました。
そのテーマソングに次のような歌詞がありました。
♪だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう
進め〜 ひょっこりひょうたん島
父祖伝来の、これがイザナキ、イザナミの時代から続く私達日本人の生き方の根本です。
いまここに自分が生きているためには、必ず父と母の存在があります。
その父母が生まれるためには、4人の祖父母が必要です。
4人の祖父母が生まれるためには8人のひ祖父母が必要です。
こうして計算していくと、自分ひとりがこの世に生まれてくるためには、たった26代前までに合計1億人のご祖先が必要になります。
大切なことは、その1億人のご先祖の、誰かひとりでも欠けていたら、いまの私達はこの世に生まれていないということです。
26代というと、百年で4世代ですから、およそ650年前です。
元がモンゴル高原に去り、足利義満が大三代将軍になった頃の時代です。
長い日本の歴史からみたら、ほんの最近のことにすぎません。
室町時代初期からみたら1億分の1の確率、もっと古い時代からみたら、何兆分の1の確率でいただいた私達の命なのです。
その命を、上の図の極のことだけに使うのは馬鹿げています。
中央の、もっとも多くの人々がいるところのためにこそ使う。
それこそが、天下万民のために正しい道を生きるという保守そのものです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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