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この本は、赤尾さんのナマの体験から曇りのない目で日本を綴った本といえます。
そしてそれは企業経営者として現実に成功をおさめた人の目であり、ものの見方でもあります。

20180416 愛の右翼 赤尾 敏
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。)

【お知らせ】
4月15日(日)13:30 チャンネルAJER「古事記に学ぶ日本型経営学」
4月22日(日)13:30 第50回記念 倭塾公開講座
5月5日(土)18:30〜 第26回百人一首塾(公開講座)
5月19日(土)18:30 第51回倭塾(公開講座)
6月9日(土)18:30〜 第27回 百人一首塾 公開講座
6月30日(土)13:30〜 第52回 倭塾 公開講座

ものすごく不思議なことなのですが、昨日のねずブロは「日本で最初に愛国という言葉が使われたのは」というタイトルで、大伴部博麻(おおともべのはかま)や第41代持統天皇のことを引きながら、「日本人にとっての愛とは何か」を書いたものでした。
実はいま他の原稿書きに追われていて、今日のねずブロもそうですが、先日付のいわゆる「書き溜め」ができません。
ですから昨日の記事も今日のこの記事も、早朝の書きおろしです。
そういう次第で、昨日は「愛」について書かせていただき、そのあと、午後からチャンネルAJER主催の「古事記に学ぶ日本型経営学」の講演がありましたので、九段下に向かいました。
講演では、なんとありがたいことに、赤尾由美さんが来てくださいました。
赤尾さんは、企業経営者として大成功をおさめてこられた過去を持ちます。
そのような成功者の前で、私ごときが経営学など、とてもじゃないですが、恥ずかしくて話せたものではありません。
ただ、古事記の研究については、これは私自身の領域だからと、そこはひらきなおって講義をさせていただいた次第なのですが、講義が終わったとき、赤尾さんが近くに来られて、
「今度出す本が、ようやく印刷があがってきたので、1冊持ってきました」
とありがたいお言葉。
見ればその本のタイトルは、
「愛の右翼赤尾敏」
発売日は明後日の17日です。
パラパラとめくってみたら、まず飛び込んできたのが「はじめに」の最初の2行です。
******
「日本の心は愛と調和と感謝です。日本の心を残しましょう」
「日本の国柄は『天皇のしらす国』です。天皇陛下は日本と世界の平和を祈っていらっしゃいます」
おなじくはじめにから。
「伯父は戦時中、衆議院議員でしたが、戦争に負けてGHQの占領政策が進むなか、昭和20年12月に、ある委員会で、次のように発言しました。『日本の国体とは愛なり、慈悲なり。イエスに通じ、釈迦の道と一つのものである』。この発言の半年後、伯父は公職追放になりました。」
******

ねずブロに愛のことを書いたら、偶然、その日に赤尾さんから愛について書いたご著書をいただいた。
偶然と言ってしまえばそれまでですが、古事記を読んでいると、そういうことは偶然ではなくて、神々の御意志が働いているものだと学ばせていただきます。
日本的な「愛」とは「めでるような気持ちでいとしく思ふこと」です。
「愛」という漢字の訓読みを繋がたらそういう意味になるし、実際日本書紀はそのような「愛」という字の使い方をしています。
そして赤尾さんが書いておいでのように、
「日本の国体は愛」
なのです。
昨日、いただいたばかりで、昨夜から今朝にかけて、まだ半分しか読んでいませんが、読んでいて思わず「うんそうだ。その通りだ」と思うことばかりです。
こんな話が載っています。
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 赤尾敏のように明治32年に生まれた人は、20代で(関東大)震災を経験し、40代で空襲を経験します。生き残った人たちは、嘆くヒマもなく前に進むしかないのです。
 私は、あるとき、たまたま目にした動画がいまも忘れられません。
 空襲で文字通り焼け野原になった野外で、男の人がおいしそうにうどんを食べているのです。ちょっと笑みさえありました」
 私は、そこに日本人の雄々しさとしなやかさを感じたのです。それが本来の日本人の姿だと思います。
(p.52)
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この本は、赤尾さんのナマの体験から曇りのない目で日本を綴った本といえます。
そしてそれは企業経営者として現実に成功をおさめた人の目であり、ものの見方でもあります。
赤尾敏の国会での言葉です。
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 日本の国家主義というのは連合国が誤解しているような軍国主義や、帝国主義や、侵略主義ではない道義主義だ。宗教的な深さを持っているということをよくお説きになって、日本の純真なる、まじめなる国家主義を護っていくというご態度を一つおとり願いたい。
(p.189)
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是非、ご一読を。
日本人として、一度は読んでおくべき本だと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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