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眞子内親王殿下の御婚約を寿ぎ心からのお祝いを申し上げたいと存じます。
発表の際の記者団の姿勢も、世界から賞賛されるたいへん紳士的なものであったことも、よかったと思います。
ただし、朝日など一部の紙面で、このことを機会に「いまこそ女性天皇を」とタイトルしながら、中身が女系天皇をすすめるような内容であったことは、世間をたばかる不埒な振る舞いであると申し上げざるを得ません。

20170905 眞子さまご婚約
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【お知らせ】
 9月 2日(土)18:30 第18回 百人一首塾 公開講座(百人一首)
 9月17日(日)13:30 第43回 倭塾 公開講座(古事記)
 9月21日(木)13:00 埼玉縣護國神社奉納揮毫
10月 1日(日)11:00 日心会『ねずさんと古事記』出版を祝う会(古事記)
10月15日(日)13:30 古事記に学ぶ25の経営学
10月26日(木)18:30 第19回 百人一首塾 公開講座(百人一首)
11月 3日(金・文化の日)第2回 名古屋倭塾 公開講座(古事記)
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9月3日に、眞子内親王殿下の小室圭さんとの御婚約が発表されました。
心から寿ぎのお祝いを申し上げたいと存じます。
眞子内親王殿下は、東日本大震災のときに身分を隠していち女子大生として被災地のボランティアにご参加されました。
誰よりも一生懸命に立ち働くお姿は、本当に素晴らしいものであったと誰もが賞賛を惜しまないものであったと伝えられます。
まさに我が国の誇りの内親王殿下であられると思います。
さて発表の日、午前に御皇室の伝統に基づいて天皇陛下が結婚を了承され、宮内庁の山本信一郎長官が記者会見をしてお二人が婚約されたことが公式に発表されました。
そして午後3時から赤坂東邸で、お二人の記者会見が行われました。
記者会見で、いまの率直な気持ちを尋ねられた眞子内親王殿下は、
「本日、天皇陛下のお許しを頂き、
 婚約が内定いたしましたことを
 誠にうれしく思っております」とお答えされています。
ご結婚は、来年秋をご予定されておいでとのことです。
眞子内親王殿下の御婚約は、国際的な大きなニュースでもあります。
この記者会見のときの記者団の対応は、伝統ある日本に恥じない立派なものであったと伝え聞いています。
こういうところで民度が出るのです。
しかもそれを世界が注目しているのです。
非礼な態度をとる記者がいなかったことは、本当によかったと思います。
ただ、一部朝日などの特に新聞紙面において、「女性天皇」に触れながら、文意を見れば「女系天皇容認」に誘導するような識者と称する人たちのコメントを含む報道がなされたことは、世界中からの物笑いになる、あまりにも程度の低いものであったことは、仮にもしその新聞社が今後も生き残るとしたら、社史に残る恥ずかしい出来事として記録されるに違いないと思います。
我が国には「女性天皇」は、過去にも事例があります。
しかし「女系天皇」は、まったく例がないというだけでなく、実は我が国皇室を否定する意図を含む、たいへん重大な問題を含む意見なのです。


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20170526 古事記弐


我が国において「女性天皇」は、これまでに登場しています。
いずれも偉大な天皇として歴史に名を刻む天皇です。
聖徳太子の時代の推古天皇がそうですし、大化の改新があった当時の皇極天皇も女性です。
我が国がはじめて対外的に「日本」を名乗ったのが持統天皇です。
元明天皇によって、古事記が世に出されることになりました。
奈良の都に遷都され、日本書紀を世に出されたのが、歴史上、最も美しい天皇と伝えられている元正天皇です。
他に孝謙天皇、称徳天皇、明正天皇、後桜町天皇がおいでになります。
このなかで後桜町天皇は、江戸時代中期の天皇で現時点では最後の女性天皇です。
要するに「女性天皇」は、おいでになるのです。
しかしいずれもその女性天皇は、男性天皇のお血筋にあって、前(さき)の天皇の皇后陛下や皇太子妃というお立場から皇位に就かれる、あるいは元正天皇のように男性天皇直系のお血筋で独身のまま皇位に就かれておいでになります。
つまり「血筋」が維持されているのです。
ではなぜ「血筋」が大切にされたのでしょうか。
理由は2つあります。
伝統と、社会の保持です。
伝統というのは、「天皇のお血筋は我が国最高神である天照大御神からの直系のお血筋である」という神語(かむかたり)に由来します。
我が国は天照大御神の孫にあたる迩々芸命(ににぎのみこと)が天孫降臨して初まった国であり、その直系のご子孫である神武天皇を国家創業の祖とする国です。
その125代目の直系のお血筋にあたられるのが、今上陛下です。
なぜ直系でなければならないかは、社会の保持に理由があります。
我が国は、天皇という国家最高権威によって民衆が「おほみたから」とされるという国体を持っています。
これを「シラス統治」といいます。
政治権力者は、天皇の下にあって、民が豊かに安全に安心して暮らせるようにしていくことが使命とされます。
つまり政治権力者は、天皇の配下でしかないのです。
これが我が国社会の根幹です。
ところが世界の国々は、どこの国でもそうですが、王であれ、大統領であれ、書記長であれ、国家最高の存在は、常に政治権力者です。
本来、権力は責任を伴うものです。
ところが権力者が国家最高の存在であれば、その権力者はいっさいの責任を回避することができます。
責任を伴わない権力ほどおそろしいものはありません。
たまたま、その国家最高権力者が、人格も素晴らしく、また素晴らしい政治手腕を発揮する人物であれば、世は平穏に治まるかもしれません。
けれど、そうとは限らないということは、これは世界の歴史が証明していることです。
もしその最高権力者が、何万人、何千万人の自国民を殺しても平然としているような狂人であった場合、その国の人々は、果たして豊かに安全に安心して人生を過ごすことが可能でしょうか。
そこで近代以降の世界では、選挙を用いて国家最高権力者を選任しますが、けれどもひとたび選挙に受かってしまえば、やはり牙を生やすことはあるのです。
強権を発動し、軍とその国の通貨の印刷権にものを言わせて反対派を粛清し、皆殺しにし、それを正当化して、それを認めない者には死を与える。
これは選挙が行われるようになった近代以降に現実に起きていることです。
だからこそ、国家最高権力者に責任を問うことができる立場、つまり国家最高権威の存在が必要になります。
それが我が国では天皇です。
天皇は、政治権力者ではありません。
天照大御神直系のご子孫として、直接天照大御神とつながるお役目を持たれた神官の中の大神官です。
そして天皇は神々と一体となられます。
これを「シラス」といいます。
そして天皇は神々と一体となって民衆を「おほみたから」とします。
政治権力者は、天皇と、天皇の「おほみたから」双方への責任をもって、政治の三権を揮います。
これが「シラス統治」です。
「シラス」というのは、漢字では一文字で「知」と書きます。
この字は、「矢」と「口」で出来ていますが、祭壇に矢を杯を捧げて神々をお招きし、神々のお知恵をいただくという意味で成り立つ字です。
ですからたとえば「知識」というのは、神々の知恵を識(し)ることであり、「知恵」というのは、神々の知識の恵みを得るという語感になります。
要するに神々と一体となって、民衆が豊かに安心して安全に暮らせるようにしていく。
そのために、神々とつながるお役目をもつ人を国家最高権威とし、民衆のために働くべき政治権力者をその下に位置づけたのが、日本の統治スタイルの根幹なのです。
このことは裏返しにいえば、我が国において民衆の「権力からの自由」は、天皇の御存在によって担保されているということになります。
だから日本人は「自由のために戦う」必要なく、豊かに安心して安全に暮らしてくることができたという、世界的にも稀有な歴史を刻むことができたのです。
これがシラス統治です。
権力よりも上位に国家権威を置くということは、力の強さだけでいうならば、当然、権力者の方が力が強いわけですから、その力を凌駕するだけの誰も否定できない事情が国家最高権威の側になければなりません。
その「誰も否定できない事情」を、我が国は上古の昔に、天皇のお血筋においたわけです。
つまり民衆を「おほみたから」とする国家最高権威には、歴史的な血筋が必要なのです。
ところがそのお血筋は、一歩間違うと、お血筋が絶えてしまうことになります。
それが「女系天皇」と呼ばれる仕組みです。
天皇のお子は、男性なら皇子(みこ)、女性なら「皇女(ひめみこ)」と呼ばれます。
皇女の場合、その中でも特に天皇のお血筋の濃い女性は内親王と呼ばれました。
眞子内親王殿下は、小室さんとのご結婚によって小室家に嫁ぎますから、そこで小室家の一員となられます。
つまり秋篠宮眞子内親王殿下というお立場から、ご皇族の地位を離れて、新たに「小室眞子」さまとなられるわけです。
眞子内親王殿下のご成婚の記者会見後、一部の大手メディアは、早速、「女系天皇の道が開けた」と識者と称する馬鹿者たちを次々登場させて報道していますが、それこそ売国奴の名にふさわしい暴行です。
天皇というのは、我が国臣民を代表して、天の神々と繋がるお役目です。
国民を代表して諸外国と繋がるのは、政治権力の府である政府の役割です。
臣民を代表して天と繋がるのは、天皇だけのお役割です。
神に繋がる御存在ですから、天皇は国家最高権威なのです。
その天の神々と繋がる国家最高権威の天皇が、臣民を「おほみたから」とする、というのが、我が国の上古の昔からの形です。
そしてこの形のことを、古い日本語で「シラス」と言いました。
ですから日本は「天皇のシラス国」です。
天皇がなぜ国家最高権威として神々と繋がるのかといえば、神々の中の最高の御存在が天照大御神です。
その天照大御神からの直系のお血筋にあられるのが、天皇です。
血筋は、常にその時代において、誰もが知ることですから、これは誰にも否定できない事実です。
その事実のもとに、国家最高権威となられているのが天皇です。
天皇には、子があります。
子は、男子もあれば、女子もあります。
女子の場合、これを内親王と呼びます。
内親王は、いまでは一般に「ないしんのう」と読みますが、もともとはこのように書いて「うちのひめみこ」です。
現在の皇室典範では、天皇からみて直系二親等以内、つまりお孫さんまでの方に与えられる称号とされていますが、古くは「親王宣下を受けられた皇族女子」に与えられた呼称です。
内親王殿下がご結婚によって、たとえば藤原家に嫁げば、皇族を離れて藤原家の一員になります。
これは当然のこととご理解いただけると思います。
では、仮にもし、内親王殿下がChinese国籍の「王(ワン)さん」や、Korean国籍の「朴(パク)」さんに嫁いだからどうなるのでしょうか。
当然、王さん、朴さん家の一員になります。
生まれた子も、もちろんChina国籍の「王○」やKorea国籍の「朴○○」となります。
その子は、もちろん天皇家のお血筋をひかれるお子ではありますが、けれど皇族ではありません。
その皇族ではない「王○」君や、「朴○○」君が、日本の皇位継承者となり、果ては天皇となったら、日本はどうなるのでしょうか。
あるいは、元の大帝国があった時代に、仮に内親王殿下が、フビライ・ハンに嫁いだとします。
そしてその子の、「○○・ハン」が、日本の皇位を継いだとします。
すると日本はどうなるのでしょうか。
上の答えは、日本にChinese王朝や、Korean王朝が誕生することを意味します。
下の答えは、日本が元の一部となることを意味します。
つまり、日本が独立した国家ではなくなるということです。
そしてChina王朝にしても、元王朝にしても、国家最高権力者は、国家最高権威と国家最高権力を併せ持つ絶対者です。
つまりその瞬間に日本の民衆は「天皇のおほみたから」という地位を失い、権力によって支配される隷民となります。
これが、いわゆる「女系天皇」という言葉が持つ意味と危険です。
要するに内親王は、ご結婚されれば、別な家に嫁ぎますから、その子は天皇にはなりえません。
なぜなら天照大御神から代々続く家系が途切れてしまうからです。
このことが意味することは、実はただひとつです。
それは、日本から権力者を超える国家最高権威が失われ、日本人が権力の奴隷となるということです。
これが「女系天皇」の持つ意味と危険です。
日本人は、日本を「権力者に支配してもらい、自分たちが隷民となる」ことなど、おそらく誰一人望んでなどいないと思います。
日本共産党ですら、すくなくとも表面上は「民衆のために」を謳っているほどです。
しかし日本を支配し、日本人を隷民化したい人は世の中にいるかもしれません。
すくなくとも、「女系天皇」を容認したいなどと言っている人たちは、その意味を知ると知らざるとを問わず、結果として、日本人を隷民化することに協力し、一役買っていることになります。
彼らが馬鹿者だと断じるのは、それを自覚さえしないで、女系女系と馬鹿の一つ覚えのように唱えているからです。
日本人が教育からシラスを失い、72年も経過してなお、政治は民のためにあると信じているのは、日本の歴史がシラスにあるからです。
そして「たみこそがおほみたから」という、日本の統治は、天皇の御存在なくしては語ることができないものです。
その天皇の権威は、血筋によって保たれてきたのです。
女系天皇容認説というのは、日本からその血筋を奪い、天皇の国家最高権威を奪おうとする動き以外の何物でもありません。
そして日本から、国家最高権威としての天皇の存在がなくなれば、日本は単純に権力者が民衆を支配する国になります。
ということは、女系天皇容認論者というのは、日本を権力で支配したい人たちの説であるということがわかります。
実にとんでもないことです。
ともあれ眞子内親王殿下のご婚約は、皇民として、たいへんおめでたく、うれしいことです。
だからこそ、日本人はあらためて「天皇のシラス国」を再認識していかなければならないと思うのです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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