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20170624 デーリー東北
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『ねずさんと語る古事記・弐』6月15日発売です。
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20170526 古事記弐

【お知らせ】
 7月 2日(日)13:30 黎明教育者連盟講演
 7月15日(土)18:30 第42回 倭塾 公開講座
 7月17日(祝・月)18:30 CGS【ねずさんとふたりごと】公開収録
 7月14日(金)08:00 ABCフォーラム朝食会(テーマ:百人一首)
 7月23日(日)14:00 第 1回 名古屋倭塾 公開講座(テーマ:古事記)
 7月27日(木)18:30 第17回 百人一首塾 公開講座
 8月15日(火)靖国神社昇殿参拝
 9月 2日(土)18:30 第18回 百人一首塾 公開講座
 9月17日(日)13:30 第43回 倭塾 公開講座
10月 1日(日)日心会『ねずさんと古事記』出版記念イベント
 *****
青森県十和田市の新渡戸記念館配管問題については、これまで、
 15/06/06 新渡戸記念館を守れ!
 15/07/27 新渡戸記念館の文化財が霧散の危機に瀕しています
 15/08/21 十和田市の暴挙と新渡戸記念館
 15/09/14 新渡戸記念館問題
 16/08/31 新渡戸記念館問題シンポジウム開催のお知らせ
 16/09/06 十和田市誕生と新渡戸記念館
 16/09/25 安倍昭恵夫人も心配する十和田市政
 17/02/23 特定の会社の上下水道料金が50%もカットされているという奇妙なお話
と、2015年6月以降、都合8回に渡って、その状況をお伝えしてまいりました。
この廃館問題は、現在行政訴訟が進められているのですが、六月二十三日に、仙台高裁の判決が出ました。
判決内容は新渡戸家側の主張に全面的に添うもので、
裁判長は
 青森地裁の判決は間違いだと断言し、
 市の新渡戸記念館に対する契約不履行も問題だ
とまで言ってくれています。
これで形勢は逆転、十和田市は追い詰められることになります。
日本の司法はまだ生きていました。
正義は「貫けば必ず報われる」のです。
判決により、市側が上告しなければ、訴えを却下した地裁判断が見直されることになります。
昨年一月の青森地裁の判決は、
「記念館の設置条例は、設置の目的を一般公益と定めており、特定個人が具体的な権利や法的利益を有する根拠はない」
として、新渡戸記念館側の訴えそのものを不適切と判断していました。
つまり市の行動そのものの行動を一切斟酌(しんしゃく)することなく、いわば門前払いの判決だったわけです。
ところが今回の仙台高裁の判決は、
「市は記念館の設置時に新渡戸家と交わした覚書で、
 史料の文化財としての価値を認め、
 適切な管理、保全を約束していたのだから、
 合理的な理由がない限り、
 条例による一方的な記念館の廃止は許されるものではない。
 したがって新渡戸記念館側の訴えは適法なものである」
と結論付けて、青森地裁に裁判のやり直しを命じたものとなったわけです。
こうなると青森地裁としては、
「十和田市が行った新渡戸記念館の廃館には合理的な理由があったか」
を判断する裁判を行わざるを得なくなります。

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そもそも十和田市は、鉄筋コンクリートでできた新渡戸記念館の建物の耐震強度が7.2ニュートン、つまり端的にいえば、記念館が段ボールでできているかのような言いがかりをつけて、一篇の通達もなしに、いきなり取り壊すから出て行けと電気まで停めるという暴挙に出ていたわけです。
そうした十和田市の行動が、果たして合法的なものであったのかなかったのか。
裁判は完全に原告側、つまり新渡戸記念館側に有利な状態で進むことになります。
新渡戸記念館側の代理人弁護士は高裁の判決に対し、
「市民感覚に沿った妥当な判決であって、
 記念館の耐震性は十分なはずで、
 再調査するべきだ」
と述べています。
十和田市の新渡戸記念館は、五千円冊にもなっている『武士道』の著者の新渡戸稲造博士と、新渡戸家三代の十和田開墾の歴史を記念して、大正十四年(一九二五年)に現在の地に築かれたのがそもそもの始まりです。
その記念館が昭和四〇年(一九六五年)に貴重な文化財保護のために十和田市が建物を、新渡戸家が土地と所蔵品を提供する形で今の建物として建築されています。
収蔵品は新渡戸稲造の書、新渡戸家伝来の武具甲冑などおよそ八千点、時価評価はありませんが、推定でおよそ八百億円以上にのぼるたいへん貴重な財産が展示収蔵されてきました。
この問題は、簡単にまとめると、5千円札のモデルにもなっている「武士道」を著した新渡戸稲造博士に関する青森県十和田市の新渡戸記念館が、十和田市の在日という噂のある某副市長の一存で、難癖を付けられて廃館を命ぜられ、あろうことか新渡戸家が所蔵する時価800億円は下らないといわれている歴史遺産の数々が、無償でいずこかに持ち去られようとしているという事件です。
ありえないようなことが現実に起こっているのです。
その難癖というのも驚いた話で、記念館は鉄筋コンクリートで出来ているのですが、それが耐震上問題があることがわかったというのです。
それでどのようにわかったかというと、コンクリートの強度が7.2ニュートンしかないというのです。
ということは、モルタルか少し固めの段ボールくらいの硬さしかないということになるのですが、私も実際に現場に言ってみましたけれど、建物は明らかに段ボールよりも硬かった(笑)。
その追い出しに関して、普通なら行政側から廃館に関する通達が記念館側に交付されるのが筋ですが、その通達さえもない。
ないのに十和田市は、一方的に電気を停めて記念館の追い出しにかかったわけです。
歴史遺産というのは、空調がものすごく重要で、外気に触れたらすぐに腐食してボロボロになってしまうようなものもたくさんあるわけです。
これではたまらないと、記念館の館長で、新渡戸稲造博士のお孫さんにあたる現館長が、私費で電気などを維持していると聞いたから、全国からご寄付を求めたらどうかとお話させていただき、下のホームページで寄付ができるようになりました。
もし、ご協力いただける方は、よろしくおねがいします。
◆新渡戸記念館ホームページ
 http://www.nitobe.jp/
さて、こうした十和田市の横暴に、記念館は青森地裁に行政訴訟の裁判を申し立てました。
ところが一審裁判では、敗訴。
なぜかというと青森地裁は、抽象的な法律解釈だけで「訴えそのものが不適法」としたのです。
そこで記念館側では、仙台高裁に上訴し、その判決が6月23日に出ました。
結果は、「新渡戸記念館側の訴えは適法であり、廃止条例制定行為は取消訴訟の対象になる」という、記念館側の訴えを全面的に認める判決となりました。
これにより、裁判は再び青森地裁に差し戻しになります。
そして青森地裁では、今度は「本件は取消訴訟の対象になる」という前提で裁判が行われますから、完全かつ完璧に、十和田市側の主張は退けられ、そもそも記念館廃館決定が適法になされたかどうかが、審議の対象になります。
詳しい内容は、デイリー東北、十和田新報、東奥日報に、それぞれ大きく記事が出ていますので、これを下に添付します。
画像はクリックすると拡大します。
実はいま、全国で、いわゆる歴史的記念館や資料館が、次々と廃館に至っています。
不思議なことに、その廃館に際して、記念館に所蔵された遺物遺品の数々が、その後どのようになったのか、ほとんどの場合、不明なのです。
そして半年から1年の内に、その廃館された記念館の遺品が、ヨーロッパのオークションで、ものすごく高い値段で売買されたりしています。
ある縄文式土器は、出品時の価格が5千万円、最終的なオークション価格が1億5千万円で落札されたそうです。
そのお金は、誰の手に渡っているのでしょうか。
ひとついえることは、閉鎖に追い込まれた記念館や資料館のもともとの関係者の手には、まったく渡っていないという現実です。
このことは、売得金がもともとのオーナーさんの手に入ればそれで済むという問題ではありません。
日本の歴史が消されようとしており、そのことに対して、我が国があまりにもいま無頓着すぎることが、結果として日本の裏社会に流れ、日本の破壊工作に使われているという現実があるのです。
これは明らかな文化テロです。
そしてそのような文化テロが、なんとなりすました日本人によって行政の名のもとでさえも行われるようになっていきたという、これは恐ろしい現実の一端なのです。
皆様には、ぜひ、新渡戸記念館への応援をお願いしたいと思います。
ちなみに、この十和田の新渡戸記念館に関し、新渡戸家三代の歴史を描いた本が出ました。
私も読みましたが、日本の不屈の武士道とはかくあるべし、と思えるたいへんな良書です。
こちらも併せてお薦めします。


私は、いかなる権力をかさに着ようが、正義は必ず勝つと信じています。
ここは日本なのです。
日本はどこかの国と違って、権力者の横暴が許される国ではありません。
日本には天皇があり、その天皇によって、民こそが「おほみたから」とされてきたのが日本です。
そして民を「おほみたから」と思えばこそ、新渡戸家三代も、三本木原という荒れ地に私財を投じてまでして、土地を拓く努力を重ねてきたのです。
その日本を守る。その意味で、新渡戸記念館問題は、神々が与えた日本人への試練であると思っています。
この裁判は、絶対に勝つし、勝つまで止めるべきでない、そういう裁判であると思います。
みなさまの新渡戸記念館への温かいご支援を賜われれば、幸甚に存じます。
新渡戸記念館ホームページ
http://www.nitobe.jp/
<新聞記事>
20170624 東奥日報 20170627 十和田新報

お読みいただき、ありがとうございました。
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