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20161215 砂漠
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仮にいまから千年後の人たちが、世界史の授業で20世紀という時代を習うとします。
そのとき20世紀を代表する人類史上最大の出来事は、どのように記載されるでしょうか。
ちなみに日本史や世界史の教科書などには、たいてい巻末に歴史年表が掲載されています。
この歴史年表というのは、その年のエポックとなる出来事をひとつだけ掲載することが「きまり」になっています。
また、20世紀とか21世紀という「世紀」は、英語の「century」の訳語です。
西暦ではイエス・キリストが生まれた年を「1年」として、そこから年を数えはじめます。
実際にはキリストは紀元前4年くらいに生まれているのですが、西暦は紀元1年が生まれ年ということにしています。
この西暦がヨーロッパで使われはじめたのが6世紀頃で、普及したのが9世紀です。
人類が「0(ゼロ)」の概念を発見したのは、6世紀のインドです。
ですから同時代のヨーロッパには、「0」の概念がありません。
だから「0年」はありません。
そうなると最初の百年をとるときに、はじめの年が1年になります。
すると西暦を100年までとらないと100年分になりませんから、1901年から2000年までが20世紀、2001年から2100年までが21世紀になります。
西暦2000年は、20世紀であって、21世紀ではないのです。
さて、設問に戻ります。
千年後の歴史教科書が人類史上で20世紀を代表する最大の出来事として、ひとつだけを選んで年表に記載するとしたら、そこにはいったい何が書かれることになるでしょうか。
20161026 倭塾バナー

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20161205 未来予測フォーラム2017-2


20世紀には飛行機が登場し、石油がエネルギーの中心となり、原爆が生まれました。
東西冷戦もありました。
共産主義という悪魔の思想が世界を席巻したのも20世紀です。
様々な国の台頭があり、いがみあいがあり、戦争もありました。
中華人民共和国が誕生した、韓国が誕生したということを、20世紀最大のビックニュースにしたい国もあるかもしれません。
けれどそれを言うなら、世界的な影響力の大きさからして、ソ連の誕生と崩壊の方が、はるかに歴史的に大きな出来事です。
どの国にも、その国が主張する正義があり、戦乱は一般市民を巻き込んだ、おそらく人類史上最大の死傷者を出す戦闘が繰り返されもしました。
けれど、設問は「千年後の歴史教科書」です。
千年という時の経過は、それぞれの国の思惑や利害や言論統制をことごとく風化させてしまいます。
残るのは、人類として記憶に遺すべき最大のエポックです。
20世紀において、それはいったいどのようなものなのでしょうか。
私はその答は、間違いなく「植民地支配の終焉」であろうと思っています。
人が人を差別し支配し収奪する時代、しかもそれが国家ぐるみ、民族ぐるみ、人種ぐるみで行われた植民地時代がはじまったのは16世紀の大航海時代以降のことです。
もちろん古代においても奴隷支配を意味する植民地の原型はありましたが、対等な戦う相手から、勝負の結果支配する者と支配される者に別れ、その支配者と奴隷の地位が度々逆転した中世以前の戦勝国による植民地支配と、大航海時代以降の、民族ぐるみ、国家ぐるみの力による支と収奪の「植民地時代」では、その規模も内容も意味さえも、まるで異なるものです。
アジアやアフリカの有色人種諸国は、白人国が入植する植民地となり、現地の人々は人としてさえ扱われず、どんなにぶっても叩いても、痛みさえ感じない人モドキとして扱われるようになりました。
そして愚民化政策によってただ隷属するだけの無教養で不潔な民族に仕立て上げられていきました。
当時の白人たちにとって、被植民地に住む現地のカラード(有色人種)は、人ではありません。
獣であり道具であり、ロボットでしかないものでした。
ですから、有名な話ですが、植民地支配されている国において、支配者層である白人の邸宅内で、娘さんが部屋で素っ裸になって着替えているところに、有色人種の男性が入ってきても、まったく騒ぎにさえなりません。
これは、奴隷が室内にいるのは、犬や猫がいるのと同じとしてしか認識されていなかったということです。
(もちろん白人女性のそのような状況のところに、白人男性が入ってきたら大騒ぎになります。)
こうした欧米列強による有色人種への植民地支配は、約500年も続きました。
その間、カラード(有色人種)による大規模な叛乱も起こっています。
北米大陸では、スー族やクレイジー・ホースなどによる勇猛果敢な戦いもありました。
インドでは、1856年にセポイたちが、大規模な反乱を起こしています。
セポイは白人たちの圧倒的火力の前に鎮圧され、首謀者たちは大砲の前に縛り付けられた状態で、大砲を発射され、五体をバラバラに飛ばされて処刑されました。
なぜそのような残虐な振る舞いができたのかといえば、異人種は人間とみなされなかったからです。
ところがそうした植民地時代が、20世紀の終わり頃、突然各地で終焉を迎えたのです。
世界中の被植民地国家は次々と独立を果たし、欧米諸国はその富の源である植民地をことごとく失いました。
それだけではありません。
かつて被植民地として支配されたカラード(有色人種)国家は、経済面でも急激な成長を遂げ、21世紀となったいまでは、世界の経済の牽引役にまで育っています。
この突然の変化の背景には、何があったのでしょうか。
500年続いた絶対的優位の植民地支配が、なぜ、こうも短期間に突然の終息を迎えたのでしょうか。
これをお読みのみなさんなら、もうおわかりと思います。
答えは、日本にあります。
東洋の辺境にあった島国の日本が、世界でただ一国、カラードでありながら自尊独立のために短期間で国をまとめると、積極的に欧米の文物を採り入れ、またたく間に欧米列強と肩を並べる強国になり、たった一国で世界最強と言われたロシア陸軍を、彼らの最も得意とする陸戦で打ち破り、さらに世界最強と言われたバルチック艦隊を壊滅させたのみならず、昭和16年には絶対に負けることがないと信じられた大英帝国の東洋不沈艦隊をも壊滅させてしまったのです。
さらに日本は、植民地支配されていた東亜諸国で白人支配者を追放し、現地の人々に欧米に負けないだけの教育を与え、行政を教え、教育を施し、軍事を磨かせ、彼らの独立自尊を手助けしました。
その結果、日本は満身創痍の焼け野原になりましたが、ついに世界は、500年続いた植民地支配という構図を終わらせたのです。
その象徴となったのが、昭和39(1964)年の東京オリンピックでした。
東京オリンピック参加国は、その時点で史上最多の93カ国でした。
なぜ最多なのか。
新たに独立した世界中の元植民地国が参加してくれたからです。
東京オリンピックのマラソンで優勝したアベベ選手は、イタリアの植民地から独立したばかりのエチオピアから、たった独りでの参加でした。
当時のエチオピアは、まだ独立を果たしたばかりでまだ貧しく、選手団を送るだけの経済力がなかったのです。
それでも日本への感謝の思いから、お金をかき集めてたった独り、アベベ選手だけを日本に送りました。
アベベ選手は祖国の栄光を背負って走りました。
貧しい祖国の人々に、俺達は世界で戦えるのだという夢を与えたい。
その思いで、死ぬ気で走りました。
結果は、アベベ選手の優勝でした。
ちなみに、このように祖国の栄光を背負って戦うということは、選手たちにものすごく大きな力を与えます。
日本体操は、1964年の東亰五輪から1984年のロサンゼルス五輪まで、毎度金メダルを獲得してきましたが、それ以降まる20年、まったく勝てなくなってしまっていました。
その日本体操を復活させたのが、オリンピック強化コーチで元銚子市長でもあった岡野俊郎先生で、彼は、選手たちに国を愛する心を徹底的に仕込んで行きました。
これにより2004年のアテネから、日本体操は見事に復活しています。
先のリオ五輪でも、日本体操選手団が、表彰式で大きな声で君が代を歌う姿が、多くの国民の胸を打ちました。
ちなみに東京オリンピックの前に開催された1960年のローマオリンピックの参加国は83です。
1956年のメルボルンオリンピックでは、参加国は67でした。
1896年に行われたアテネオリンピックでは、参加国はわずか14です。
東京オリンピックの次に開催されたメキシコシティ五輪では参加国は112となり、先般のリオ五輪では、ついに参加国は206となっています。
参加国が増えたということは、植民地支配されていた国々が、それぞれに独立を果たしたということです。
そしてそうなった背景には、間違いなく日本の働きがあります。
21世紀までの世界で、自国の利益を度外視してまで周辺諸国の独立と平和のために戦い、勝利を得、それら諸国に莫大な経費をかけて自立を促したという、まさに神様のような国は、歴史上、日本以外に存在しません。
韓国人で、韓日文化研究所の朴鉄柱は、次のように述べています。
「大東亜戦争で日本は敗れたというが、
 敗けたのはむしろイギリスをはじめとする
 植民地を持った欧米諸国であった。
 彼らはこの戦争によって植民地をすべて失った」
まさにその通りです。
昨今の韓国は、国を挙げて反日に傾いていますが、その韓国人の歴史家が、ちゃんとこうした事実を認めています。そういうことを韓国人は、日本の仏像や神社の石碑を壊す前にちゃんと学ばなければならないと思います。
そういうわけで、五百年後、千年後の世界の歴史教科書には、20世紀に関する記述として、間違いなく「植民地時代の終焉」という語句がはいるものと思います。
これこそ20世紀最大のエポックであり、人類史に残る偉業といえることだからです。
ちなみに、ちょっと余計なことを書くと、植民地というのは英語で「colony(コロニー)」です。
ですがおもしろいもので、日本語でカタカナ英語のコロニーと書かれる時は、生活共同体の意味に用いられるようです。
英語で「colony」と表記されるものが、日本語では「植民地」、「コロニー」でまったく別な意味に訳されて使われている。
ちょっとおかしな話です。
さて、せっかくここまで書いたので、もうひとつ。
では、21世紀初頭の世界について、千年後の歴史教科書に記載されることは、いったいどのようなことでしょうか。
ひとつは、世界の人口の爆発的な増加です。
国連の発表によると、現在の世界人口は約73億人です。
それが2050年までには、97億人を超えると予測されています。
大東亜戦争が終結した頃、世界の人口は約20億人だったのです。
それがわずか70年足らずで、70億人へと三倍半も増加したのです。
これは人類史上、初の出来事です。
地上にこんなにたくさんの人間が住むようになったのは、人類史上、他にありません。
1798年に、英国のトマス・ロバート・マルサス(Thomas Robert Malthus)という学者が、「人口論」という本を書きました。
この本は、まさに歴史的名著とされた本なのですが、その中で彼は、次のように述べています。
「人口は、幾何級数的に増加する。
 一方、食料の生産能力には限界がある。
 だから人口の増加には一定の限界がある。」
これはとても重要な指摘です。
なぜならここに指摘されている通り、人類は食料の生産能力を超えて生き残ることは不可能だからです。
このときマルサスは、本の中でいろいろな研究調査の結果として、最終的に世界の人口は20億人が限界で、それ以上は食糧生産高が間に合わず、人口は増加しない、と述べています。
そしてマルサスの本から150年後に、世界の人口は、その20億人に達しました。
そこで起きた出来事が、第二次世界大戦です。
第二次世界大戦については、その発生原因にについて、政治的に述べたもの、あるいは地政学的に述べたもの等々、さまざまな研究がなされています。
しかし煎じ詰めれば、結局のところ貧困と飢え、つまり食料供給が限界点に達した世界が、その食料の供給を求めて大戦が起きたということができます。
けれどここに、やはりおかしな国が、世界に一国だけありました。
それもまた日本です。
日本は、満州やChina大陸、東亜諸国や南洋諸島に進出しましたが、そこで何をやっていたかというと、もちろん政治経済軍事的側面もありますが、同時に大変熱心に農業指導をしていました。
世界が、「自分たちが食うため」に他国を侵略し、その国の食い物を横取りするという挙に出ていた時代に、世界でただ一国、そうした暴力集団を追い払い、現地の人々と一緒になって汗を流して食料生産高の向上を図ろうとしていた国が日本だったのです。
けれど事態はそれだけに止まりません。
日本はたいへんな国費をかけて農業生産物の改良をし、なかでも稲塚権次郎博士の開発した小麦は、なんと収量がそれまでの小麦の5倍という凄まじい品種となりました。
その稲塚権次郎博士が直接指導したChinaの華北産業科学研究所では、まさにChina全土にこの新種の小麦の普及促進と農業指導をしてまわっていました。
おかげで華北産業科学研究所の職員は、大東亜戦争終結後もChinaに2年間とどまり、その普及活動を継続せられています。
その結果何が起こったか。
Chinaの人口は、大東亜戦争当時、5億でした。
それがいまや15億です。
人口が3倍に増えました。
3倍の人が「食って生きて」いくことができるようになったのです。
さらに稲塚博士の開発した小麦は、戦後に起こったインドの大飢饉を救っています。
飢饉によって1億人以上が死ぬと思われたこのときに、博士の小麦がインドにもたらされ、結果として、インドも小麦の収量が3倍に増大。
結果、いまや人口まで3倍に増えたのです。
そして、こうしたことの積み重ねによって、世界の人口は爆発的に増大しているわけです。
つまり、20世紀の後半から21世紀初頭にかけて、人類が爆発的にその人口を増した原因にも、やはりそこに、日本という国の働きがあるわけです。
誰しも、人が死ぬのは悲しいことです。
まして飢えて死ぬなどということは、もっと悲しいことです。
飢えによって我が子を死なせることになったら、それが人の親なら、悔いても悔いても悔やみきれない悲しみが残ります。
そうした飢えから多くの人々を救い、子孫を増やすことができるようにしたのだとすれば、それはまさに神の行いといっても過言ではないかもしれません。
そしてそれを行ったのは、間違いなくかつての日本でした。
くりかえしますが、そのことを私達が「誇る」必要はありません。
世界にそうした小麦が普及拡大した背景には、日本以外の多くの国の良心と協力と努力がそこにあったからです。
それに、そうした偉業を成し遂げたのは、私達自身ではない。
私達はそうした先人達の努力に学び、見倣って未来を担う役割が課せられているだけです。
しかし、千年後の歴史教科書を考えた時、私には、もっと別なことが記述されるのではないかと思えます。
それは、「世界の人類にシラスという、これまでの世界とはまったく異なった新しい価値観が急速に普及し、世界に民衆の時代が到来した」と記載されるのではないかということです。
これまでの世界は、王政であれ、議会制民主主義であれ、究極のところ、一部の支配層が、他の多くの民衆を支配するという体制しか持っていませんでした。
これが日本の古い言葉でいうと、ウシハク統治です。
ところが、21世紀の初頭に、シラスという、日本の古くからの統治が再発見され、そのことが世界に波及するわけです。
そして、それまで権力しかなかった世界の統治に、まったく新たな、権力よりも上位の権威によって民衆を「たから」とするという、統治システムが紹介され、これが瞬く間に世界に波及します。
そしてこのことが、これまでとはまったく異なる新たな人類社会を築く契機となった、そのことが千年後の歴史教科書に書かれるのではないかと思うのです。
上に「植民地支配の終焉」と書きましたが、一部の資本家が武力を持った人を雇って多くの人々を支配し収奪するという体制は、なるほど、地域的な結合体としての国家をまるごと支配するという外形上のものは終焉を向かえています。
けれども、21世紀となった今日においても、世界の趨勢は、やはり一部の資本家が、その富を最大化するために国家国民や地域、社会制度を越えて支配するという社会体制そのものは、実はもっとおおがかりなものに変形しているだけで、まったく終わってはいません。
このことは、わかりやすくいうならば、ごく一握りのセレブたちの豪遊のために、世界中の人々が支配され、収奪されるという社会システムであり、その本質は、いまも植民地時代も、実はまったく変わっていないのです。
これは言い換えれば、一部の大金持ちの幸せのために、他の圧倒的多数の人々が事実上奴隷化されるということです。
ところがシラスは、そうではなくて、民衆こそが神々のたからとする社会システムです。
主役はセレブではなく、民になります。
そういう社会的な大きな変革が、21世紀の初頭であるいま、まさに世界的な大きなシステム変動という形で起ころうとしています。
そしておもしろいことには、現在の世界の支配層である人達自身が、その新たな社会システムを待ち望み、求めているということです。
世界の趨勢、潮目が変わったのです。
これからの時代、日本の果たすべき役割は、ますます強く大きなものとなっていきます。
ところが残念なことに、現時点では、多くの日本人には、そのことへの自覚も知識も教育もありません。
けれど、見ていていただきたいのです。
この先20年のうちに、このシラスは、日本国内のみならず、世界に大きな影響力をもたらす、あらたな社会用語になります。
おそらく英語でもフランス語でも、あるいはドイツ語やロシア語でも、「Thunami」同様、「Shirasu」として、世界に波及していくことになります。
世界はシラスという価値観を得て、これから大きく変わるのです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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※この記事は2012年12月の記事のリニューアルです。

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