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←いつも応援クリックをありがとうございます。本を2冊、ご紹介したいと思います。
ひとつは赤尾由美さんの『民進党(笑)』
もうひとつは、五味太郎さんの『勉強しなければだいじょうぶ』です。
まず、赤尾由美さんの新書です。
タイトルは、
『民進党(笑)。 - さようなら、日本を守る気がない反日政党』
(ワニブックスPLUS新書)です。
はっきり言って、めちゃめちゃ楽しく読める本です。
文章がやさしく、ひじょうに読みやすい文体で書かれています。
ですのでおそらく、
「政治にあまり関心はないけれど何かがおかしい」と感じている
多くの皆様に、「ウン、なるほど!」共感いただける本だと思いますし、
たぶん、あっという間に読み終えてしまうことができると思います。

主婦やサラリーマンといった現職世代の方から、
高校生、大学生でも、おそらく誰もが共感できる文章であり内容です。
タイトルは『民進党(笑)』ですが、
右でも左でもない、自然体の目線で書かれていますので、
政治的な偏向やこだわりがなければ、
というより、
お金でももらって政治活動をしている人以外なら、
おそらくどなたでも「そうだよね」と、
ごく自然に納得し共感できるものと思います。
この本を読んだ最大の感想は、「勉強になる」でした。
ただの民進党批判ではなくて、経営者としての視点、主婦としての視点、子を持つ親としての著者の視点が、ものすごく勉強になるのです。
それは物事の捉え方とか、何が大切なことなのか、あるいは日本人として大切なものは何か、成熟するということはどういうことなのか、日本の国柄とは何かといった、民進党批判の前にある、著者の考え方や物事の捉え方が、ものすごく大きな学びの場になっているのです。
民進党のことなら、もうわかっているから、とお思いの方も、是非いちど、この本はお読みになられることをオススメします。
政治の前に、まず今を生きる人であることの大切さ、子を抱えながら現実に事業を成功させている女性経営者の、じつに、しっかりとした視点が、ほんとうに勉強になるのです。
お値段も1冊830円+税なので、お求めやすいので、
何冊か買って、周囲の人に「これ読んで」と渡せば、
おそらくその方は、あっという間に文章に引き込まれ、
いまの日本の政治が手に取るようにわかる人になってしまうものと思います。
特に、若い方、主婦の方などにお読みいただきたい本です。
そしてこの本の中にもありますが、いわゆる保守の方にも、
この本は、「あまり怒らないで」と書いています。
保守系の活動家の方の中には、人は良いのだけれど、
政治の話になると、途端に熱くなって怒り出す方が結構おいでになります。
気持ちはよくわかるのです。
けれど、おじさんたちがいくら怒っても、
怒りだけでは共感の輪は広がらない。
こうした点についても、著者の赤尾さんは、
実に明るい文体で、問題意識を問いかけます。
優しい文体ですが、内容はとてもためになるものです。
オススメです。
五味太郎さんの『勉強しなければだいじょうぶ』は、
インタビュー形式の本です。
五味太郎さんは、350冊以上の絵本を出され、
世界で20カ国以上にその翻訳本が出されるほどの人気作家です。
本のタイトルの『勉強しなければだいじょうぶ』は、
勉強しないで良いと言っているのではなくて、
「勉強」と「学習」は違うという意味です。
勉強すれば立派なオトナになれるわけではなくて、
人間、死ぬまで勉強だし、
その勉強は、ガリガリと苦しみながらするものではなくて、
むしろ自分から進んで学びを得ようと行動するところに、
ほんとうの意味での学習がある、といった内容です。
この本のどこにも書いてありませんが、読んでみて思ったのは、
ここに書かれていることこそ、
戦前の日本の教育にあって、
戦後の日本にないことなのだな、と思いました。
それは学校教育のことだけではありません。
企業もそうなのです。
いまでも企業内研修は盛んですが、
戦前の企業は自社に講談師を招いたり、
神学者を招いたり、
あるいは、歌人、詩人、スピリチュアル系の研究者を招いたりを
結構していたのです。
そして講堂に全社員を集めて、講演をしてもらう。
その内容は、
自社の製品に関することや、
テクニカルなマネジメントのハウツーとはほど遠い、
むしろ、人はいかに生きるべきかとか、
昔の人が、どのような行動をしてきたかなどでした。
いささか個人的なことをお話しますと、
私の通った中学は、校歌を藤山一郎さんが作曲なさいました。
ある日、学校がその藤山一郎さんを招き、全校生徒が講堂で話を聴きました。
藤山一郎さんは、もちろん国語数学理科社会英語の話なんてしません。
歌の話、音楽の話を、すごく楽しそうに語ってくださいました。
そしてそのときの印象は、
おそらく自分が中学校3年間で習った全部の授業の集大成よりも、
もっと強烈で鮮烈で刺激的で、60歳を越えたいまでも、
自分の中に大きな指針として育っています。
企業研修でも、私がもといた会社は、たいへんな研修好きの会社で、
ある大手に依頼して、新入社員研修から始まって、ロアレベルマネジメント研修、ミドルマネジメント研修、トップレベルマネジメント研修など、各段階ごとに体系化された研修が、実務研修と平行して行われていました。
そのために立派な研修センターが3つも建てられたりしていました。
けれど、振り返ってみて、どの研修よりも役に立ったのは、
ゴビィ博士の『7つの習慣』の研修でした。
この研修の第一期生にさせていただき、アメリカ人のスキナーさんの講義を受けたのですが、とても刺激的で、実際に現場で仕事を進めていく上で、最も役に立ちました。
直接仕事や勉強に関係ないように見えても、結局人は人としての生き方が、そのまま仕事や勉強の成果となって反映するもののようです。
その根幹となる教えを、むしろ積極的に学ぶ。
そのことが、遠回りにみえて、実は成果をあげる一番の近道なのだということを感じます。
子供たちも同様で、生徒たちの成績をあげようと、詰め込み教育と連続テストをしていっても、なかなか学校全体の成績は上がりません。
当然です。
詰め込みについて来れる生徒は成績があがりますが、ついてこれない生徒は逆に脱落して成績が下がるのです。
そして多くの場合、成績が下がって脱落していく子供の方が圧倒的に多い。
ところが、歴史や道徳を通じて、生徒たちに立派な先人たちを教え、また祖国への愛が教えられると、生徒たちは、自分の実力以上のやる気を出して頑張り抜き、成績もめざましく向上していきます。
勉強や学習の成果には頭脳の出来不出来が影響しますが、その前に、やろうとする意欲は、心が決めるものなのです。
心ができていなければ、子供でも大人でも、仕事でも勉強でも、結局は、ただのクイズにしかならず、人生に何の役にも立たないものとなってしまいます。
と、余計なことを書きましたが、この五味太郎さんの『勉強しなければだいじょうぶ』も、赤尾由美さんの本と並んで、とても読みやすい本です。
オススメです。
お読みいただき、ありがとうございました。


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