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フィギアスケートの羽生結弦選手が、スペイン・バルセロナで行われたグランプリのファイナルで世界最高点更新して優勝しました。
このときに羽生選手が使った音楽が、安倍晴明を描いた映画「陰陽師」で使われた楽曲で、平安時代の日本の雅楽をモチーフにした、笛と鼓による楽曲でした。
羽生選手の演技の素晴らしさ、技術の素晴らしさもさりながら、純日本的な楽曲が羽生選手の演技に栄え、それはそれは素晴らしい演技となったというだけでなく、世界に向けて「衝撃を与える」演技となりました。
それもそのはずです。
そのときの動画は下に貼りますが、平安時代というのは、世界史上においても、また日本史上においても、最も進んだ、ある意味、世界最高の文化が築かれた時代です。
飛鳥、奈良の都から京の都まで、あしかけ500年に及ぶ平和と安定の時代、そして世界の黄金の3分の1を算出した日本は、人が人を殺すこともなく、まさに黄金の文化を築き上げたのです。
そして羽生選手は、日本人のそうした文化性を背景にして、演技をしたわけです。
フィギアスケートそのものは、西洋の文化ですが、演技は西洋、音楽は日本と、洋の東西を見事に融合させ、さらに日本人らしい楽曲によって、演技は日本の文化性をもアピールしたわけです。
そして世界中の観客を魅了しました。

その羽生選手は、試合前、今年の7月ですけれど、おそらく試合に安倍晴明の映画の楽曲を使おうと決めたあとのことでしょう。
京都にある晴明神社にお参りし、絵馬を奉納しています。
おかげで、清明神社では、以後の参拝客が3割増になったそうです。
神社といえば「お祓い」を思い浮かべる人が多いかと思います。
実は、この「お祓い(おはらい)」の「はらう」は、「払う」と同じ、大和言葉です。
「払う」は、お金を払う、といったときに使いますが、お金を払うというのは、なんらかの物品やサービスを得る対価として、払うわけです。
服に付いたホコリは「掃う(はらう)」といいます。
これもまた「はらう」です。
文語調で書いたら「はらう」は「はらふ」ですが、つまり大和言葉でいう「はらふ」は、元の状態に戻すことを言います。
ホコリをはらふのもそうですし、対価としてお金を払うのも物品等を得たことに対して、貸し借りのない元の状態に戻すことです。
ですから神社における「祓う」も、穢れをはらって、元の清明な状態に戻すことをいいます。
羽生選手は、支那人選手と練習中に衝突して頭を7針縫うという大怪我をしました。
こうした身に降り掛かった厄災というのは、魂が次のステージに移るためのお知らせなのだそうです。
目に見える節目は誰にでもわかりますが、目に見えない節目は、わかりません。
だから、災難というカタチで、その節目が現れるのだそうです。
羽生選手の場合、大怪我をし、そこから日本的な何かに目覚め、そして平安雅楽を取り入れた演技へとシフトし、そのことが今回の押しも押されもせぬ、世界最高の演技と世界最高得点という偉業に至っています。
まさに、災難が、何かの節目になっていたといえるようにも思えます。
私達の人生には、様々な災難が襲いかかります。
身に降りかかる大怪我や、病気の場合もあります。
いわれない中傷や、大規模なスランプなどの場合もあろうかと思います。
けれどそれは、多くの場合、魂が変化しようとしているときに現れる「支払い」なのかもしれません。
その支払を済ませることで、魂が次のレベルに昇格していく。
災難に負ければ、昇格はしません。
むしろ落第して留年したり、あるいは下のレベルに堕ちてしまうかもしれません。
けれど、きちんと支払いを済ませれば、明らかに次のレベルに昇格します。
人は生きているのではなくて、何かの大きな力によって「生かされている」というのが、古くからの日本人の思想であり、行動原理です。
そして生かされながら、様々な難事と向き合い、その難事への対価を支払い、それを乗り越えて、次のレベルへと成長し、魂を磨いていきます。
それが日本人の、日本人らしい生き方なのではないかと思います。
羽生選手の採用した音楽は、映画に使われた陰陽師の楽曲ですが、安倍晴明の時代というのは、10世紀の終わりから11世紀の初頭の時代です。
同じ時代に活躍したのが、和泉式部であり、紫式部であり、清少納言です。
この時代、奥州も日本のうちとなり、日本は奥州の金(GOLD)を手に入れて、まさに黄金文化が花開いた時期でもありました。
一方で遣唐使は、少し前の時代に廃止され、日本は鎖国となって、日本国内でまさに文化の爛熟を迎えた時期でもありました。
千年前の、そういう時代を築いた日本という国の文化性を、今回、羽生選手は演技に取り入れ、晴明神社にお参りも済ませて、祓い浄め、世界最高得点を出しています。
日本は、日本人としての文化性を取り戻すことによって、いまよりももっともっとはるかに大きな役割を世界に向けて果たせるようになる。
私は、強く、そのように確信しています。

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