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20150802 神代文字

昨日の記事で、大和言葉には、一音一音に意味があり、その組み合わせによって単語が生まれ、言葉ができているということを申し上げました。
実は、その意味の元とさせていただいたのがヲシテ文字です。
ヲシテは、いまの歴史学会は「江戸時代に創作された神代文字のひとつにすぎない」とされています。
理由は、日本の古代には母音が8つあったけれど、ヲシテには5母音しかない、あるいは7世紀に書かれた隋書倭国伝に「無文字 唯刻木結繩 敬佛法」とされていることなどを根拠としているようです。
ところが一方には、古代から母音は5つであったと見る向きもあり、また隋書の「無文字」の記述も、単に漢字が使われていなかったことを示しているにすぎないという説もあります。
「唯刻木結繩(ただ木に縄を結んで刻む)」とありますが、だから紐文字(紐の結び目で意味を表す符号)のようなものであったと読む方もおいでになりますが、「木に縄を結んだような文字を用いている」と読み取ることもできるわけです。
縄文式土器には、縄目のような模様がありますが、その模様は数列をなしているという発見もあり、もしかするといま私達が縄文土器のただの模様と考えているものは、実は文字なのかもしれない。
「日本に独自の文字が存在したならば、数百年かけて漢字を輸入し仮名を創作する必要はなかった」という説もあるようですが、私はそうは思いません。
なぜなら漢字に訓読みがあり、ひらがなやカタカナを日本人は用いているからです。
すくなくとも、漢字に訓読みがあるということは、漢字輸入以前に日本語がちゃんと成立していたからであるし、それを表記するための五十音のカナ(神代文字)があったからと考えたほうが、どうみても合理的です。
それに、そもそも日本には西暦57年、つまり1世紀に金印が贈られているわけです。
印は、古今東西、文書に押すものです。
古墳などの大規模な構造物を建設する(大規模な土地の開墾をする)に際しても、その計画や実施の示達には文書は必携で、漢字渡来とされる6世紀よりもはるかに古い時代に、文書に押す金印が送られているという事実からして、漢字伝来以前に日本にオリジナルの文字文化があったと考えるのが自然なことです。
百歩譲って、ヲシテなどの神代文字が仮に6世紀以降の成立であったとしても、記紀の研究と並んでむしろヲシテなどの神代文字から学ぶことができる太古の日本の思想等を謙虚に研究してみることは、とても大切なことであると思います。
むしろ一方的に「なかった」と決め付けて思考停止に陥ることのほうこそ、学問的な態度とはいえないといえるのではないかと思います。
すくなくとも、大昔の日本人が、一音一音の大和言葉に込めた思いを学ぶことで、私達はそこから大切な何かを学ぶことができると思えるのです。
谷村新司はかつてロンドン交響楽団をバックに歌った時、日本語の美しさをものすごく感じたそうです。
そういえば「アナと雪の女王」の主題歌を世界の各国語で歌われたもの(下に貼ります)でも、日本語がダントツで美しいと世界中で評判になりました。
私達は、もっと日本語を大切にしなければならないのではと思うのです。
そこで、誰にでもわかるヲシテ文字として、ものすごく簡単にわかるヲシテの解説を、ねずさん流でやってみたいと思います。
これだけでも、ものすごく勉強になります。
ヲシテの研究者の方から見ると、「そんな単純なものじゃない」とお叱りを受けるかもしれませんが、まずは、わかりやすさを優先する、ということでご勘弁いただければと思います。


ヲシテ文字は、いまの「ひらがな」と同じ構造です。
アイウエオの母音と、「カサタナハマヤラワ」行それぞれの子音の組み合わせでできています。
そして、その母音と子音の組み合わせそのものが文字になっています。
まず面白いのは、アイウエオの母音です。
この母音のひとつひとつに、意味があります。
ここが基本になります。
」は「◯」で表されますが、◯には必ず中心点があります。つまりここが万物の中心です。
」は「Ω」みたいな図柄になっていますが、お天道さまが東から登って西に沈むみたいなもので、時の経過や時間の推移のようなものをあらわします。
」は「△」ですが、これは高いところから低いところへ流れ、それがまた天に昇るみたいな壮大な循環をあらわします。 
」は「己」のようなカタチですが、これは川が蛇行して流れているようなさまです。つまり水の流れとか、天から地への流れ、街道や道筋をあらわします。
」は「口」のようなカタチです。囲われて止まっているさまです。
この5音が母音となって、子音との組み合わせでか行からワ行までのそれぞれの文字ができています。
たとえば「か行」は「|」です。
「|」は、上から下への真っ直ぐな力です。
ですから、これが「◯(ア)」と組み合わさると、万物の中心から降りてくる力となります。
万物の中心から降りてくる力ですから、まさに「カミ」の力です。
その「カミ」の「ミ」は、ま行の「T」の字と組み合わさってできています。
ミは「mi」で、子音の「m」を表す「T」みたいな音符は、力を「ー」で受け止めて「|」で下に流します。
そして「イ」は「Ω」で、時の経過を表します。
ということは、「ミ」は、時を超えた力を受け止めて民衆に作用する力となります。
そこで「カ」と「ミ」を組み合わせると、「万物の中心から降りてくる力を受け止めて、人々に作用する力」となり、これが「カミ」の、大和言葉もしくはヲシテにおける意味、となります。
なんだか、すごいです。
民衆は「タミ」です。
「タ」は「Y」みたいな符号が子音で、上から降りてきた力を受け止めるさまを表します。
タの母音は「ア」で、アは天の中心点です。
つまり、天の中心点から降りてきた力を受け止めるのが「タ」です。
そして「ミ」は、時を超えて力を受け止める人々のことですから、そうなると「タミ」は、神々の力(恵み)を受け止めながら、時を超えて暮らす人々、となります。
全員が、神々のタミですから、そこから人類みな兄弟とか、同胞相助けあうといった思想が生まれてきます。
実によくできていると思います。
そんなわけで、下に簡単なまとめを記しておきたいと思います。
いろいろ組み合わせながら、そこから単語の意味を考えると楽しです。
たとえば「シアワセ」なら、
「シ」全てを覆う力を受け止め
「ア」その中心点から
「ワ」四方八方に
「セ」飛び散るような喜び
を意味しているとわかります。
ただ、両手の四本の指と、手のひらのシワとシワを合わせるから「シアワセ」ではないのですね。
そんなおとなしいものではなくて、なんだかすごく嬉しいことがあって、心の底から、まるでドカンと飛び散るような心の晴れやかな喜びを得ることが「シアワセ」。
この方が、おおらかだし、まさにハッピーな感じで良い感じです。
お伊勢様の「イセ」なら、時を超えた力(イ)を受け止める(セ)となります。
天照大御神様のお恵みを、時を超えて受け止め続けるところだから「イセ」となるわけです。
「出雲大社」の「イスモ」は、時を超えた力(イ)を、そこに封じ(ス)固定化した(モ)ところ、となります。
なんだか意味深です。
こうなると、先般、高円宮妃久子さまの次女、典子さまと、出雲大社(島根県出雲市)権宮司、千家国麿さんがご結婚されましたけれど、時空を越えて封印した力(イスモ)と、時を超えた力(天皇)が、何千年かの時を超えて、ここに相互に結びついたわけです。
最強です。
これは、なんだかとてつもなくすごいことだと感じ取ることができます。
日本の花といえば「サクラ」ですが、サクラも、下の一覧から、太陽の恵みを受け止め(サ)て、それを循環させ(ク)、広がる(ラ)という意味とわかります。
一年のはじめ、田植えの始まりの季節に咲く花に、古代の日本人は豊作を願って「サクラ」と命名したわけです。
すっごくわかる気がします。
というわけで、以下に「ねず式まとめ」を掲載します。
ご参考にしてください。
*******
【ヲシテ文字の(ねず式)まとめ】
ア ◯ 中心点
イ Ω 時の経過
ウ △ 循環 
エ 己 川の流れ、上から下への流れ
オ 口 静止
(か行=| 上から下への流れ)
カ 中心から降りてくる光や力、カミ。
キ 時の流れの力
ク 循環の恵み
ケ 天からの命令
コ 流れの静止
(さ行=一 受け止める)
サ 太陽の恵みを受け止める
シ すべてを覆う光を受け止める
ス 動きを受け止めバランスをとる。住む。
セ 流れを受け止めて、バランスをとる。
ソ 全て受け止めて、もう変化しない
(た行=Y 集まる)
タ 各方面から中心に集まる。集まるからタス(足す)
チ 中心に集まり繰り返す。血。
ツ 各方面から集まって動く。月は太陽の光を集めて動く。
テ 流れを集めて押し出す
ト 流れを固定化して動かさない。立てわける。
(な行=十 受け止めて繰り返す)
ナ 光を受け止めて成就する、ナル。
二 循環を受け止めて繰り返す。
ヌ 動きを受け止めて繰り返す
ネ 流れを受け止めて繰り返す
ノ 受け止め繰り返し変化させない。
(は行=‖ 異なるものを合わせる)
ハ 天上に対する地上、新たに生える。
ヒ 動きが異なるものの力を流す
フ 新たに生まれるエネルギー 踏む。
へ 流れが重なる。歳をヘル。
ホ 異なるものが固定化する
(ま行=T  受け止めて下に流す)
マ 太陽の恵みを受け止めて下に流す(増える)
ミ 循環を受け止めて聞き取る。見えないけど聞き取る。
ム 調和をとりつつ動く(向く)
メ 流れのなかに芽が生まれる
モ 流れてきたものを受け止め固定化する。まもる。
(や行=山 受け止めて上に返す)
ヤ 恵みを受け止め調和させる
ヰ ゐ 恵みを受け止めて返す。伊勢。
ユ 動いていく。ユク。
ヱ ゑ 流れを素直に受け止めて返す。干支
ヨ 固定化したものに感謝する。世
(ら行=人 中心から広がる。広める)
ラ 太陽の恵みが広がる
リ ひとつにまとまり繰り返す。
ル 放射する
レ 流れをまとめて伝える。あれ、かれ、これ
ロ 広がるものを固定化する。
(わ行=♢ 四方八方)
ワ 四方八方の中心、自分
ヲ 四方八方の中心、ヲカミ
ン 四方に強調
******
縄文時代は、1万7000年ほど続いた、途方もない長い時代です。
古事記には、神々の逸話として描かれていますが、考えてみれば戦国時代から現代まででさえ、たったの400年しか経っていないわけです。
1万7000年もの間、人々が動かず移動せず、文化さえも育まなかったと考えるほうがむしろ異常で、その長い期間を経由して、私達日本人は、現代日本人に通じる、ひとつの文化を形成してきたわけです。
そしてその中に、ヲシテのように、非常に高度に進んだ文字体系があったとしても、何もおかしくありません。
それだけに、私達はもっと謙虚に、歴史に向かわなければならないと思うのです。
【参考】
ブログ「まとかなる やまと」
http://matocayamato.blog62.fc2.com/
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『アナと雪の女王』「Let It Go」(25ヵ国Ver. )

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