■ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」4月21日発売!
  詳細は↓コチラ↓
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2583.html
人気ブログランキング
 ↑ ↑
応援クリックありがとうございます。

三原じゅん子0407

三原じゅん子議員が予算委員会で「八紘一宇」の言葉を用いたことが物議をかもしているのだそうです。
そもそも予算委員会では、この言葉はまったく問題になっていませんでした。
むしろ三原じゅん子議員の質問に対し、答弁に立った麻生太郎財務相が「この言葉を知っている人、手を挙げて」と呼びかけたのに対して、わずか2名ほどしか手を挙げていません。
むしろそのことの方が、私にははるかに問題と思えるのですが、
「戦時中のスローガンを国会でなぜ?」(3月19日付朝日新聞)
「侵略戦争を正当化」(3月19日付東京新聞)
「戦意活用スローガン『八紘一宇』国会発言」(3月27日付毎日新聞)
などなど、八紘一宇=戦争礼賛と極めて短絡的に捉えて、リベラル系のメディアが一斉に批判したのだそうです。
このことについては、三原じゅん子議員自身が、インタにビューに答えている記事が公開されていますので、そちらを御覧頂いたほうが早いかと思います。
■東洋経済オンライン
「だから私は「八紘一宇」という言葉を使った」
〜予算委員会での発言の意図を本人が説明〜
http://toyokeizai.net/articles/-/65369


八紘一宇を戦争中のスローガンだとか、侵略戦争を正当化だとか、戦意活用スローガンだとか、どこをどう捉えたらそのようになるのか、私にはさっぱり理解できないことです。
なぜなら、そもそも八紘一宇というのは、日本書紀の神武天皇記に載っている、神武天皇による日本の建国の詔の中にある言葉です。
そこには次のように記載されています。
 上則答乾霊授国之徳
 下則弘皇孫養正之心
 然後、兼六合以開都
 掩八紘而為宇、不亦可乎
「上は則(すなわ)ち乾霊(けんれい)の国を授(さず)けたまいし徳(とく)に答え、下は則ち皇孫の正を養うの心を弘め、然(しか)る後、六合(りくごう)を兼(か)ねて以(もっ)て都を開き、八紘(はっこう)を掩(おお)いて宇(いえ)と為(な)さん事、亦(また)可(よ)からずや。」と読み下します。
「乾霊(けんれい)」は、祖先の霊で、この場合、神武天皇の祖先は直系となられる天の神々を意味します。
その神々が国を授けてくださった徳にお答えし、「皇孫の正を養うの心を弘め」とあります。
この「皇孫の正を養うの心」というのが、実はとても大切なところです。
というのは、この「皇孫の正」というのが先般、大国主の国譲りのところでご紹介した「シラス国」を意味するからです。
(参照→http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2161.html
すなわち、権力によって頭ごなしに支配し人々を隷属させるのではなく、みんなが情報を共有し、互いに助け合って生きる国を意味します。
それって、とってもありがたいことです。
ごく一部の国の、一部の偏った人を除いて、世界中のほとんどすべての民衆が願っていることです。
そして「六合(りくごう)」というのは、東西南北の六つの方角に上下を合わせた6つの方角で、これは天下を意味します。
ですから「六合を兼ねて以て都を開き」というのは、世界全体、天下万民のために都を開く、といういう意味です。
「八紘」は、「天地を結ぶ8本の綱」です。四方八方です。
その四方八方を掩(おお)って、「宇(いえ)と為そう」というわけです。
「宇(いえ)」というのは、屋根と読んでも良いかもしれません。
つまり神武天皇は、「国土開闢(かいびゃく)以来の神々のご意思であられるシラス国を築くため、ここに都をひらき、世界全体がひとつ屋根の下に暮らす家族として仲良く暮らすなら、それはなんと楽しくうれしいことであろうか」と仰せられた、というのが日本書紀の記述です。
これが、わたしたちの国の建国の詔(みことのり)であり、わたしたちの国の「建国の理念」です。
そしてこの詔のなかに、まさに八紘一宇が登場しているわけです。
英語では、八紘一宇は、Universal brotherhood(世界同胞(兄弟)主義)と訳されています。
戦前のわたしたちの国の外交文書では公式に、この用語が用いられていました。
それこそが、わたしたち日本人の国の理想であり、理念であり、基本姿勢そのものであるからです。
そのどこがどうまずいのか。
私にはさっぱりわかりません。
「Universal brotherhood」が、イケナイ思想だというのなら、世界の人々が兄弟、家族として、仲睦まじく暮らそうじゃないか、という理念がイケナイというのなら、世界の人々が敵対し、殺し合い、誰かが富を独占して、あとの民衆は食うや食わずの生活をすることが理想だとでも言うのでしょうか。
八紘一宇が説かれたのは、神武天皇が即位された「辛酉年春正月庚辰朔」の日と、日本書紀に書かれています。
これをグレゴリオ暦に換算すると、紀元前660年2月11日になります。
いまから2675年前のことです。
当時の暦が信用出来ないというのであれば、では、日本書紀が書かれたときでも良いです。
日本書紀は、奈良時代の養老4(720)年に成立しました。
ということは、どんなに譲歩したとしても、すくなくとも西暦720年、いまから1295年前には、この八紘一宇、Universal brotherhood、世界同胞(兄弟)主義、という概念が、日本の統治の中にあった、ということです。
世界が同胞なのです。
つまり、もったいなくも我が国最高権威である天皇、その天皇に親任される大臣や閣僚、官憲などの政治権力者、そして一般の私達のような市井の末端の民衆が、みんな兄弟だよ、家族だよ、と、我が国の最高権威であり、初代の天皇である神武天皇が、高らかに宣言してくださってるのです。
そしてそのことは、最大譲歩しても1295年前のことです。
ヨーロッパで、市民の権利が認められるように成ったのは19世紀のことです。
そのヨーロッパで、最古の王朝がデンマーク王室で、成立がちょうど千年前です。
そのデンマーク王室が成立したよりも、300年も前に、日本では日本書紀が編纂され、そこで神武天皇の詔勅として「八紘一宇」が高らかに宣言されているわけです。
イギリスのマグナカルタが成立したのだって1215年です。
同じくイギリスの権利の章典が1688年です。
そこで認められたのは、ようやく国民の権利です。
けれど日本では、初代神武天皇のときに、国民の権利どころか、兄弟家族として、民衆ひとりひとりの人格権が認められていたのです。
だから日本は、昔も今も、言論が自由なのです。
もちろんいくら自由だといっても、連合赤軍のように、仲間を片端から殺したり、浅間山荘に立てこもって銃の乱射をすれば、これは犯罪者として罰せられます。
あたりまえのことです。
それはテロリストだからです。
同様に、いくら言論が自由だからとって、昨今の左翼系メディアのように、八紘一宇を「戦争中のスローガン」だとか、「侵略戦争を正当化」だとか、「戦意活用スローガン」だったとか書き立てるのは、これは行き過ぎです。
なぜなら、それは、言葉の本質をわきまえない嘘だからです。
日本のメディアは、嘘は容認するけれど、真実は伏せるのでしょうか。
それでメディアの社会的役割を果たしているといえるのでしょうか。
国を、マンションに例えてみたらわかります。
いま、これをお読みの方の中にも、マンションにお住まいの方は多いかと思います。
そのマンションに、ある日突然、サブマシンガンで武装した一団が入り込み、住民たちに銃を突きつけ、マンションの出入口に陣取って、マンションの出入口を通る度毎に通行税を課し、さらに旦那さんも奥さん方も、みんな仕事をしないと食っていけないのに、旦那たちに銃を突きつけて、その通行税の徴収役にする。
警官隊がマンションを包囲したら、旦那たちは後ろから銃を突きつけられて、その警官隊の盾にさせられる。
ありえないことと思うかもしれないけれど、この例えは、かつてのChinaや西洋の城塞都市に、そっくりそのままあてはまります。
そういう暴力によるウシハク体制と、マンションの住民みんながひとつの家族のように、仲睦まじく、みんなで力を合わせて、住み良いマンションを築いていこうとする社会と、どちらが良いのでしょうか。
いま、三原じゅん子議員を批判し、八紘一宇を「戦争中のスローガン」だとか、「侵略戦争を正当化」だとか、「戦意活用スローガン」だったとか書き立てているメディアは、まさに前者のサブマシンガン武装体制こそが正義だと言っているのと同じことです。
それに気づかないとしたら、いくらいい大学を出ていたとしても、どんなに高収入を得ていたとしても、ただのおバカです。
人気ブログランキング
↑ ↑
応援クリックありがとうございます。
◆『ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」』
 先行予約受付開始
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2583.html

ねずさんの百人一首予告CM動画(118秒)


毎週平日の月曜日は「ねずさんのメールマガジン」の発行日です。初月無料です。
【メルマガのお申し込みは↓コチラ↓】
ねずさんのひとりごとメールマガジン有料版
最初の一ヶ月間無料でご購読いただけます。
クリックするとお申し込みページに飛びます
 ↓  ↓
ねずブロメルマガ

コメントは受け付けていません。