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ロンドン

日心会のMLからの転載です。
この記事は、日心会のTさんがFB仲間のKさんから転載してご紹介下さったものなのですが、もとのブログは「ロンドン工夫しながら豊かな生活」というブログサイトからのものです。
http://mograla.blog56.fc2.com/
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【日本に行く彼らが驚き感嘆するアレ】
blog「ロンドン工夫しながら豊かな生活」より
2011/11/04 Fri 12:57
http://mograla.blog56.fc2.com/blog-entry-135.html
夕飯を終えて、二人とも風邪で熱はあるわ、じとーーーと暗い気持ちで、腐っていたところに、日本から帰ってきたばかりだという、彼の同僚から電話が入った。
むしろ、電話をかけてくるような人ではないので、何事かと思ったが、暗かった夫の顔が見る見る間に明るくなっていく。
相当の長電話をしているようであったが、どうやら、その同僚、すっかり日本に魅せられてしまったらしい。
こういう話をしだすと、日本の皆さんに、「そんなに良いものじゃないよ、色々大変だし・・・・。」と、
いつも言われるので、書くべきかどうかとても迷ったのだ。
私もイギリスに来た、数年前は、みんなが日本のことをほめる度に、「なんもわかってない!」と、いらっとしていた事もあったのだ。
だけれど、祖国のことをほめられるのは素直に嬉しいし、伝えたいので、書くことにする。


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「泊まっていたホテルで、ティッシュがタダでもらえるんだ。毎朝、レセプションに行くと、かごにティッシュが、山盛りで、無料なんだぜ!しかも、信じられないくらいやわらかくて、こんなの信じられないだろう!」
その気持ち分かる。分かりすぎて涙が出る。
私たちが買っているトイレットロール、9ロールで、ごわごわで、6ポンドである。
今は円が高いので、850円くらいで「仕方ない」と思えるが、1ポンド230円時代は、情けなくて涙が出た。
何が楽しくて、ごわごわのこんなものに、1300円も払うのだ?と、情けなくなった。
今年の夏に、友人が日本から来てくれたが、彼女が「ただで町でもらった」と差し出してくれたティッシュに、私は猛烈に感動した。
こ、この手触り、肌触りでタダ?!思わず、「もっとくれ」とせがみ、花粉症の友人たちに丁寧にラッピングして配った。
ヨーロッパ大陸のさまざまな国から来た彼らは、「信じられない」と大感激し、「初めてこんなに、製品に感動した。」とすら言う人までいた。
「鼻の下の皮がむけないのよ!同僚にもあげたわ!」と、日本のティッシュの輪は、世界に静かに広がっている。
「女性が、ものすごく、エレガントなんだ。道を譲ってくれたり、ドアを開けてくれたり、エレベーターで待っていてくれたり、ボタンを押してくれたり!!!PUB(居酒屋だと思われるが)にいったときは、ひざまずいて、ご注文は何にしますかって、男の俺にだよ?!しかも、みんな、すッごくいい香りがするんだよ!雑誌から出てきたみたいに、みんなファッショナブルなんだ。」
そんな彼、某AKなんとかの、写真集を抱え、帰ってきた。そんなキャラではなかっただろうに、君。
「何でも屋が町のいたるところにあった。イギリスのPUB以上にあった。
そこにいくと、あらゆる種類のドリンクがあって、BENTOもあって、デザートもあって、本も文房具も、かみそりもチップス(フライドポテト)売ってるんだ。
イギリスのマクドナルドのチップスよりずっとうまいし、しかも、24時間やってるんだ。たまげたよ!」
それは、何でも屋ではなく、コンビニというのではないか。
―――――
「知り合いの家に招かれて、洗濯機を貸してもらったら、全部自動で終えてくれて、予約もできて、しかも乾燥までしてくれるんだ。
おい、これ、放っておいて良いのか?って聞いたら、終わったら教えてくれるから良いんだよって。くそ!聞き逃した!どうやって教えてくれるんだ?」
「そこで、風呂にはいったら、バスルームが全部、ウォータープルーフなんだぜ!バスタブの外でシャワーを浴びるんだ!信じられるか?!
どこに水をかけても、しみにもならないし、漏れないんだ。風呂なんて何年ぶりにはいっただろうな(じーん)。
それにさ、そいつらが、風呂の前に飯食ってこうっていうから、いやいや、今、お湯入れてるだろう?みてないとだめだよって言ったら、適量になったら勝手に止まるし、適温で保ってくれる。教えてくれるから良いよ。って!これも教えてくれるのか?
チクショー、これも聞き逃したんだ。どうやって教えてくれるんだ?」
「しかも、日本の水、すっごく柔らかいんだ。俺、抜け毛が止まった気がする。肌もつるつるな気がする。」
「食べるものがあるか、不安でたまらなかったけれど、一緒に行ったM(イタリア人の同僚)は、日本のパスタはイタリアのと同じくらいうまいって、感動してたぜ!
ファーストフードのレベルも高いし、安いし、○○バーガーなんて、10個一気に食えるくらいうまかった。
ロンドンのスノッブな、バーガー屋で、3000円払ってバーガー食うより、ずっとうまかった。
後は、知り合いに、チキンカツカレーが有名なんだろう?って聞いたら、なんでそんなもの、いちいち食いたいんだ?と、変人扱いされたぜ?
伝統的な和食って、カツカレーと、照り焼きじゃないのか?」
――――――
「連れて行ってもらった店が、すごかった。炭火でチキンを焼くんだ。俺は絶対に、鳥の胸肉以外は食べないって、小さなころから、他は脂肪分だけで捨てる部分だと思い込んできたが、うますぎて、何を食ったか、正直分からない。
串に、小さな鶏肉や野菜、ポークが、3つくらい刺さっていて、どれも気絶するほどうまいんだ。
そして、驚くなよ、おれは、生まれて初めて・・・・ピーマン(こちらではペッパー)を食べたぞ!
肉との間に刺さっていて、あまりにうまかったから、一緒に食っちまったんだが、これがうまいのなんのって。
後で思い返してみたら、軟骨とか、皮とか、内臓も食べたと思うんだ。どれも、うまかった。
勢いで、刺身もトライしたが、同じ海で泳いでいる魚とは思えない、フレッシュで、サーモン以外もあるんだぜ!
散々飲んだ後に、のどが渇いたと思ったら、夜中でもぴかぴかな自動販売機があって、種類も豊富で、しかも、壊れていないんだ。
くじが付いているみたいなやつまであって、しゃべったりするんだぜ?それで、誰も破壊しないんだよな?盗もうとか、滅多にないんだよな?
ああああああ
これなら、俺、日本に住みたい!!!!日本語教えてくれ!」
長々と、ここには到底書ききれないほど、彼の興奮は続き、彼にはその後、ぜひとご招待までされて、お食事を夫とご一緒することに。
なんと、手には、「初級日本語」のテキストブック。何時間も、彼の写真やら、動画やら、日本でみたものを延々と見せられ、しまいには、「もう、いいから、週末うちへ遊びに来い!」と、夫がぶちきれる始末。
――――――
日本の皆様がどう感じられるかは、私が、昔は、「そんなことばっかじゃないのよ!大変なんだから!」とイライラしたように、さまざまな思いがおありになるであろう。
だけれど、ここに、うそ偽りも無く、日本にすっかり恋焦がれてしまった人が、うちの夫以外に、また一人。
大変なことももちろんある。
イギリスでも日本でも、どこでもある。
でも、私は、素直に、彼がここまで、自分の祖国をほめてくれるのが、凄く嬉しい。誇らしい。
どこかでこうして、日本と繋がっていると思うと、不便な毎日でも、何とかやっていけるのだ。
そこに、家族や友人、優しくて、丁寧で、強い人たちがいると思うと、私もがんばろうと思うのだ。
もう、2年も帰っていない。
私は、改札の前で、みんなに迷惑をかけることなく、スマートに振舞えるだろうか。
もうすぐ、青い、日本の空に、また会える。嬉しい。
PS:今回、私の頼まれている日本からのお土産。
フランス人「銀座ウエストのリーフパイ・・・・あんな美味しいパイ、食べたことない。」
イギリス人「ヨックモック、チョコレートが挟んであるやつ!」
ドイツ人「とにかくポッキーがいい。」
南ア人「和牛のビーフジャーキー!!!持って帰れるんだっけ?」
クロアチア人「I LOVE JAPANのTシャツ」
みんな、勝手に言ってくれ。
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お話は以上です。
戦前も戦後も、日本文化が世界に与えた影響は、ものすごいものがあります。
たとえば陶磁器です。世界最高峰といわれるマイセンの陶磁器は、日本の模倣からはじまっています。
絵画も、ゴッホもセザンヌも、浮世絵を見て衝撃を受け、新しい画風を創造しました。
建築も、もともと西洋建築は、外観を彫刻その他様々なもので飾り立てるというのが特徴だったのですが、明治のはじめにやってきた建築家のブルーノ・タウトが、日本の伊勢神宮や桂離宮の美しさを西欧に伝え、以後、建築物はシンプルモダンと呼ばれる簡素な外観のものに変化していきました。
そして先の大戦が、世界に500年続いた植民地支配を終わらせました。
最近では、寡兵(少数の兵)をもって、圧倒的多数の敵を破るという日本型の戦術が世界の中心になりました。
ロシアも、つい最近までは兵の数にものをいわせていましたが、グルジア侵攻の失敗から、日本型の練度の高い寡兵戦術に軍の編成を変えています。
ビートルズといえば、世界に多大な影響を与えていますが、ビートルズの歌詞は、英国人が見た日本神道の姿です。これが世界中の若者に影響を与えました。
電化製品や自動車はいうに及ばず、映画といえばハリウッドですが、そのハリウッドの映画プロデューサーが口を揃えて言うのは、「日本に学べ」です。
そして昨今では、日本アニメにある「対等」と「共生」という概念が、世界の若者を魅了しています。
おそらくその若者達が社会を牽引する年齢になる頃、世界の姿はいまとは大きく違ってこようかと思います。
私たちは、私たちでいることが、世界から見たときに最高のステータスなのです。
その日本を、日本人がもういちど学びなおすことが、いまの私たちに求められているように思います。
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