
1月26日(土)三ケ根山参拝、27日(日)と名古屋講演を行いましたので、今日はそのご報告をしたいと思います。
26日午後2時に三ケ根山に到着しました。
三ケ根山スカイラインの中腹に、「ゆーとぴあ」というドライブインがあります。
そこのオーナーの伊藤さんご夫妻が、日常の三ケ根山の慰霊等のお手入れをされている事実上の管理人さんです。
お会いし、お集りいただいた16名の皆様の前で、ねずブロでお声がけさせていただきましたご寄付を伊藤様にお渡しさせていただきました。
ご寄付の封書には「ねずさんのひとりごと有志一同」とさせていただきました。

ちなみに三ケ根山には、三ケ根山奉賛会があります。これは毎年行われる式典等を目的とした公式の積金です。
そうした式典はもちろん大切なことだと思います。
けれど同時に、酷暑の日も、極寒の日も、毎日欠かさず慰霊碑のお手入れをしてくださっている伊藤様をはじめ、施設ボランティアの皆様に、ほんとうなら自分もその一員としてお掃除のお手伝いに行かなければならないと思うところ、それができないでいる、そのことについて有志で協力して、たとえ小額であろうと、何かお気持ちに出来ないかと思たち、行わせていただいたものです。
ですから、仲間内で飲もうと食べようと、ご自由にお使い下さいと申上げてお渡しさせていただいたのですが、受け取られた伊藤さんは、施設の代表の東條由布子様にその場で電話され、東條様もお体の具合がお悪いなか、わざわざお電話口に出られ、ご協力いただいたみなさまに、「くれぐれもよろしくお伝え下さい」と感謝のお言葉をいただきました。
ありがとうございました。
ご寄付の受渡式が終わりましたところで、皆様とともに、三ケ根山の殉国七士廟への参拝をさせていただきました。
参拝では、ひとりひとりが花を捧げ、神式で参拝をさせていただきました。
また廟の由来等について、伊藤さんから詳しくご説明をいただきました。
このことにつきましては、また別途あらためて、みなさまにご報告させていただこうと思います。
この三ケ根山には、百以上の慰霊碑があり、そのうちの多くについて、ひとつひとつ、伊藤さんから詳しくお話を伺わせていただきました。
ひとつひとつの碑にこめられたお話をうかがう都度、寒い日なのになにやら目から汗が出て。
愛馬の碑の説明をうかがったときには、もう駄目でした。
愛馬の碑は、施設内にいくつかあるのですが、当日うかがったのは、騎砲隊の碑の隣にある、小さな碑です。
騎砲隊というのは、いわゆる戦車が登場する前の時代に大砲を馬で曳いて、神出鬼没の戦いをするべく編成された部隊で、ノモンハンなどで大活躍をした部隊です。
二倍の口径の大砲を持った強大な敵に対して果敢に戦いを挑み、人馬一体となって小口径の大砲で、敵を倒し撃退しています。
その部隊の人たちが、大東亜戦争が終わって、いよいよ内地に帰還するとなったとき、人は日本に帰っていいが、馬や勝っていた犬たちを置いていけといわれたそうです。
それは、仲良くすごした馬たちも、犬たちも、すぐに殺されて食べられてしまうということです。
それがChineseたちの食習慣だからです。
馬たちは、いよいよお別れとなったとき、動物なのに、目から涙をこぼしたそうです。
犬は、軍服の裾をくわえて「行くな」とひっぱったそうです。
お町さんの碑、ごぼうを料理して、木の根を食べさせたと戦後、処刑された台湾の方の碑、ひとつひとつに込められた思いをお聞きするつど、目から涙があふれて。
最後に、B−29のエンジンを見せていただきました。三河湾がB−29の侵入航路であったことから、そこで果敢に挑んでB−29を撃墜しているのですが、そのうちの一体のエンジンが、海中から引き上げられ、ここに展示してあります。もちろんホンモノです。
かつては、そこには殉国七士奉賛会の説明文の看板があったそうです。
ところが最近になってその看板が外され、そこに真新しい看板が掲げられていました。
そこに書かれた内容は、これは撃墜された日本の三菱製四式重爆撃機「飛龍」(キ67)に搭載していた、空冷複列星型18気筒エンジンの三菱開発番号A18A、である、という内容です。
明らかな嘘です。
民主党政権のたった三年間の間に、こんなところにまで歴史を捏造しようとする力が働いていたのかと思うと、ぞっとしました。
このあたりも、詳しいお話は、またの機会にさせていただきたいと思います。
寒い中、施設のご案内をしてくださいました皆様、本当にありがとうございました。
さて、翌27日には、名古屋の中区の生涯学習センターで、「アッツ島の戦い〜武士たちはなぜ戦ったのか〜」というテーマで、講演をさせていただきました。
すこし広めの会場だったのですが、遠く福岡や奈良、山梨などからもご出席いただき、場内は満席となりました。
たいへんありがたく、この場であらためて、お集りいただいた皆様、そして当日の講演について拡散いただいたみなさまに、心から感謝を申上げます。

お話の内容は、日頃ねずブロで書いていることなのですが、質疑を含めて2時間半が、あっという間にすぎてしまいました。
スライドを使うため、部屋を暗くしていたのですが、爆睡される方が誰もおいでにならなかったことからすると、
また終わったあとの懇親会には、お集りいただいた皆様のおよそ半数がそのままご参加くださり、みなさま初めて会う方たちばかりなのに、それぞれ百年の知己のように、親しくご歓談されている姿は、なにか本当に、日本人はみんなどこかでつながっているんだなあという思いを新たにさせられました。
本来であれば、懇親会も最後までお付き合いしなければならないところ、予約した新幹線の都合があり、お先に失礼してしまいましたことをお詫び申し上げます。
以上、ご報告とさせていただきます。
ありがとうございました。

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