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大東亜戦争開戦にあたり、大日本帝国政府が日本国内外(台湾、朝鮮、満州、China国民政府、タイ王国、南方諸島諸国等)に向けて発した「帝国政府声明文」の全文をご紹介します。
なんとこの声明文は、開戦当日に新聞紙上で発表された公の政府声明文でありながら、戦後67年間封印され続けていたものです。
<追記>
今朝程、この記事をアップしました際に「WEB上に、<全文>がテキスト化して公開されるのはこれが本邦初です」と書きましたが、すでに黒鯛さんのブログで、以前紹介があったようです。
お詫びいたしますとともに、記事はただいま訂正しました。また該当箇所は削除しました。
尚、原文の新聞記事は、今朝この記事をアップした時点で、文末に安農さんのブログからお借りした旨と該当URLを明記し、出典は明らかにしています。
また、標記新聞記事の口語訳につきましては、不備を承知で私自身が行ったものです。
以上、クレームがありましたので、追記します。
戦後左翼とGHQは、大東亜戦争を「日本軍による侵略戦争」だったと決めつけ、そこから全ての歴史を眺めようとします。
けれど、この声明文を一読すれば、それは侵略戦争などとはほど遠く、まさに東亜の独立自尊と自衛のための「防衛戦争」だったことがあきらかとなります。
戦後、この声明文が封印され続けて来た理由も、どうやらそこにありそうです。
声明文は、昭和16(1946)年12月9日の大東亜戦争開戦の日に、朝日新聞の夕刊に全文が掲載されました。
原文は名文調で難しい漢字で書かれていますので、はじめにねずきち流で口語訳したものを掲載します。
まずはさっとご一読されてみてください。
原文は末尾に掲載します。
ちなみに要点を先に申し上げると、文中に、大東亜戦争の目的は、
「米英が日本を含む東亜諸国を未来永劫植民地として隷属させようとする企みを、永久に排除する」とあります。
原文は、
「以て東亜の禍根を永久に排除し、聖旨に応へ奉るべきの秋なり」です。
そこに開戦の意図があり、聖旨の本意があったということです。
また、人種の平等と東亜諸国の独立については、
「世界各国が各々その所を得るべしという詔勅は、日星のあきらかである」とあります。
原文では、
「惟ふに世界万邦をして各々その處を得しむるの大詔は、炳(へい)として日星の如し」です。
世界各国にあるさまざまな民族は、肌の色も違えば民族の伝統や文化もそれぞれ異なるけれど、その異なる文化を持つもの同士が、対立したり、片方が片方を隷属させたりするのではなく、互いに互いを尊重しあい、それぞれの民族がそれぞれの伝統や文化を守り、それぞれの国を守り、生きる。
現代社会では、あたりまえの現実となっているその事が、まるであたりまえではなかった時代に、日本はこれを現実にしようと立ち上がったのです。
なぜなら、私たち日本人にとって、それはあたかも日月がこの世にあるのと同じくらいあたりまえのことだったからです。
また日本は、開戦にあたって南方諸国へ兵を進めました。
そのことを戦後左翼は「日本による侵略だ」「日本による植民地支配だ」と宣伝します。
けれど、それも違う。
声明文にあります。
「このたび日本は、南方諸地域に対して、やむを得ず新たに行動を起こすことになりましたが、何等その諸地域の住民たちに対して敵意を持つものではありません。
ただ米英の暴政を排除して、東亜を明朗なもともとの姿に復し、手を携(たずさ)えて共栄の楽をわかちあおうと祈念するものにほかなりません。
日本は、これら諸地域の住民が、日本の真意を了解し、日本とともに、東亜の新天地の新たな発足を期していただけることを信じて疑いません」
そこまで書いているのです。
原文では、次のようになっています。
~~~~~~~~
而して、今次帝国が南方諸地域に対し、新たに行動を起こすのやむを得ざるに至る。
何等その住民に対し敵意を有するものにあらず。
只米英の暴政を排除して東亜を明朗本然の姿に復し、相携へて共栄の楽を分たんと祈念するに外ならず。
帝国は之等住民が、我が真意を諒解し、帝国と共に、東亜の新天地に新たなる発足を期すべきを信じて疑わざるものなり。
~~~~~~~~~
そして大日本帝国政府は、全国民に向かって呼びかけます。
この言葉は、そのまま現代の私たちに、日本の未来の繁栄のために、私たちがどのような行動をしなければならないのかを語っている言葉のように思えます。
~~~~~~~
今や日本の栄衰と東亜の興廃は、この一挙にかかることとなりました。
全国民は、このたびの戦いの原因と、使命に深く思いをはせてください。
そして、どんなときにも、
けっして驕(おご)ることなく、
怠(おこた)ることなく、
よく尽(つ)くし、よく耐(た)え、
私たちの祖先の遺風を顕彰し、
困難にあったら必ず国家興隆の基を築いた私たちの祖先の赫々(かくかく)たる歴史と業績を思い、
雄渾深遠な陛下の統治を思い、
万事にわたってソツがないようにすることを誓い、
進んで征戦の目的を完遂し、
もって陛下の御心を永遠に安んじ奉るべし
~~~~~~~
原文~~~~~~~
今や皇国の隆替、東亜の興廃は此の一挙に懸かれり。
全国民は今次征戦の淵源と使命とに深く思を致し、苟(かりそめに)も驕ることなく、又怠る事なく、克く竭(つく)し、克く耐へ、以て我等祖先の遺風を顕彰し、難儀に逢ふや必ず国家興隆の基を啓きし我等祖先の赫々たる史積を仰ぎ、雄渾深遠なる皇謨(こうぼ)の翼賛に萬遺憾なきを誓ひ、進んで征戦の目的を完遂し、以て聖慮を永遠に安んじ奉らむことを期せざるべからず。
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口語訳【帝国政府声明文】
昭和16年12月9日午前0時20分発表
このたび宣戦布告が発せられました。
そこで大日本帝国として、国の内外に声明を発します。
東アジアの安定を確保し、世界平和に貢献するのは、日本の不動の国是です。
そのために日本は列国と友誼を厚くしてきました。
国是を完遂することこそ、日本国の外交の要(かなめ)です。
ところが蒋介石率いる国民党政府は、我が日本の真意を理解せず、いたずらに外国の力をたのんで、日本に敵対し、この結果、China事変が起きました。
けれど陛下の御威光の下、日本軍の向かうところに敵はありません。
Chinaの重要地点は、いまやことごとく日本軍の手に帰しています。
さらに日本と思いをおなじくする人々と、南京に国民政府が生まれ、いまやChina国民政府と日本は、良好な隣国としての諠(よしみ)を結ぶに至っています。
さらにそのChina国民政府を国家政府として承認する国も、すでに11カ国に及んでいます。
いまやこれに敵対する重慶政権は、Chinaの奥地に残存して無益の交戦を続けているだけの状態となっている。
こうしてようやくChinaに平和が戻ろうとしている情況ができつつあるのに、米英両国は東亜を永久に隷属的地位に置こうとする頑迷な態度を改めていません。
米英両国は、さまざまな奸計を用いてChina事変の終結を妨害し、更にオランダをそそのかし、フランスに脅威を与え、日本とタイ国との親交までも裂こうとして策動しています。
その動きは、日本とこれら東亜の南方諸国との間に共存共栄の関係を築こうとする、ごくあたりまえな民衆の欲求を阻害し、東亜の民衆に永遠に「安らかな日」を与えようとしないものです。
こうした米英両国の動きは、日本を敵視し、日本に対して計画的に攻撃を実施しつつあるものです。
そしてついに彼らは、無道にも「経済断交」という暴挙を打ち出してきました。
およそ交戦関係にない国家間において「経済断交」というのは、武力による挑戦に匹敵する敵対行為といえます。国家として黙視できるようなものではありません。
しかも米英両国は、さらに他の国々を誘い込んで、日本の四方で武力を増強し、日本の自立に重大な脅威を与えつつあります。
日本国政府はこれまで、上に述べたよう米英が日本の存立と東亜諸国の安定とに対して重大な脅威を与えて来ているにもかかわらず、太平洋の平和を維持し、全人類に戦禍の波及することがないよう堪忍自重し、米国と外交交渉を重ね、背後にいる英国並びに米英両国に附和する諸国に反省を求め、日本の生存と権威の許す限り、互譲の精神をもって事態の平和的解決に努めてきました。
手をつくすべきをつくし、為すべきことを為しつくしてきたのです。
けれど米国はいたずらに架空の原則を弄して東亜諸国の現実を認めず、日本の真の国力を悟ろうともせず、物量だのみで武力による脅威を増大させ、日本を屈従させようとし続けました。
日本は、平和的手段で米国ならびにその他の国に対する関係を調整し、ともに手をたずさえて太平洋の平和を維持しようとする希望と方途を全く失うことになってしまったのです。
こうして東亜の安定と帝国の存立とは、まさに危機状態に瀕することになりました。
そしてことここに至って、ついに米国及び英国に対し宣戦の詔勅が発せられたのです。
詔勅を承り、まことに恐懼感激に堪えないものがあります。
私たち帝国臣民は、一億鉄石の団結で決起し、勇躍し、国家の総力を挙げて戦い、もって東亜の禍根を永久に排除し、聖旨にこたえ奉るべきときとなりました。
おもうに、世界各国が各々その所を得るべしという詔勅は、日星のあきらかであることと同じです。
日本が日満華三国の提携によって共栄の実を挙げ、進んで東亜諸国の興隆の基礎を築こうととしてきた方針は、もとより変るものではありません。
また日本は、志を同じくするドイツ、イタリア両国と盟約し、世界平和の基調を糾(ただ)し、新秩序の建設に邁進する決意をますます牢固にしています。
このたび日本は、南方諸地域に対して、やむを得ず新たに行動を起こすことになりましたが、何等その諸地域の住民たちに対して敵意を持つものではありません。
ただ米英の暴政を排除して、東亜を明朗なもともとの姿に復し、手を携(たずさ)えて共栄の楽をわかちあおうと祈念するものにほかなりません。
日本は、これら諸地域の住民が、日本の真意を了解し、日本とともに、東亜の新天地の新たな発足を期していただけることを信じて疑いません。
今や日本の栄衰と東亜の興廃は、この一挙にかかることとなりました。(皇国ノ隆替 東亜ノ興廃ハ此ノ一挙ニ懸カレリ)
全国民は、このたびの戦いの原因と使命に深く思いをはせてください。
そして、どんなときにもけっして驕(おご)ることなく、また怠(おこた)ることなく、よく尽(つ)くし、よく耐(た)え、それによって私たちの祖先の遺風を顕彰し、困難にあったら必ず国家興隆の基を築いた私たちの祖先の赫々(かくかく)たる歴史と業績を思い、雄渾深遠な陛下の統治を思い、万事にわたってソツがないようにすることを誓い、進んで征戦の目的を完遂し、もって陛下の御心を永遠に安んじ奉ることを期します。
以上
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【帝國政府聲明】原文
昭和16年12月9日午前0時20分
大日本帝国政府発表
恭しく宣戦の大勅を奉載し、茲に中外に宣明す。
抑々東亜の安定を確保し、世界平和に貢献するは、帝国不動の国是にして、列国との友誼を敦くし此の国是の完遂を図るは、帝国が以て国交の要義と為す所なり。
然るに殊に中華民国は、我が真意を解せず、徒に外力を恃んで、帝国に挑戦し来たり、China事変の発生をみるに至りたるが、御稜威(みいつ)の下、皇軍の向ふ所敵なく、既にChinaは、重要地点悉く我が手に帰し、同憂具眼の十国民政府を更新して帝国はこれと善隣の諠を結び、友好列国の国民政府を承認するもの已に十一カ国の多きに及び、今や重慶政権は、奥地に残存して無益の交戦を続くるにすぎず。
然れども米英両国は東亜を永久に隷属的地位に置かんとする頑迷なる態度を改むるを欲せず、百方China事変の終結を妨害し、更に蘭印を使嗾(しそう)し、佛印を脅威し、帝国と泰国との親交を裂かむがため、策動いたらざるなし。乃ち帝国と之等南方諸邦との間に共栄の関係を増進せむとする自然的要求を阻害するに寧日(ねいじつ)なし。その状恰も帝国を敵視し帝国に対する計画的攻撃を実施しつつあるものの如く、ついに無道にも、経済断交の挙に出づるに至れり。
凡そ交戦関係に在らざる国家間における経済断交は、武力に依る挑戦に比すべき敵対行為にして、それ自体黙過し得ざる所とす。然も両国は更に余国誘因して帝国の四辺に武力を増強し、帝国の存立に重大なる脅威を加ふるに至れり。
帝国政府は、太平洋の平和を維持し、以て全人類に戦禍の波及するを防止せんことを顧念し、叙上の如く帝国の存立と東亜の安定とに対する脅威の激甚なるものあるに拘らず、堪忍自重八ヶ月の久しきに亘り、米国との間に外交交渉を重ね、米国とその背後に在る英国並びに此等両国に附和する諸邦の反省を求め、帝国の生存と権威の許す限り、互譲の精神を以て事態の平和的解決に努め、盡(つく)す可きを盡し、為す可きを為したり。然るに米国は、徒に架空の原則を弄して東亜の明々白々たる現実を認めず、その物的勢力を恃みて帝国の真の国力を悟らず、余国とともに露はに武力の脅威を増大し、もって帝国を屈従し得べしとなす。
かくて平和的手段により、米国ならびにその余国に対する関係を調整し、相携へて太平洋の平和を維持せむとする希望と方途とは全く失はれ、東亜の安定と帝国の存立とは、方に危殆に瀕せり、事茲に至る、遂に米国及び英国に対し宣戦の大詔は渙発せられたり。聖旨を奉体して洵(まこと)に恐懼感激に堪へず、我等臣民一億鉄石の団結を以て蹶起勇躍し、国家の総力を挙げて征戦の事に従ひ、以て東亜の禍根を永久に排除し、聖旨に応へ奉るべきの秋なり。
惟ふに世界万邦をして各々その處を得しむるの大詔は、炳(へい)として日星の如し。帝国が日満華三国の提携に依り、共栄の実を挙げ、進んで東亜興隆の基礎を築かむとするの方針は、固より渝(かわ)る所なく、又帝国と志向を同じうする独伊両国と盟約して、世界平和の基調を糾し、新秩序の建設に邁進するの決意は、愈々牢固たるものあり。
而して、今次帝国が南方諸地域に対し、新たに行動を起こすのやむを得ざるに至る。何等その住民に対し敵意を有するものにあらず、只米英の暴政を排除して東亜を明朗本然の姿に復し、相携へて共栄の楽を分たんと祈念するに外ならず、帝国は之等住民が、我が真意を諒解し、帝国と共に、東亜の新天地に新たなる発足を期すべきを信じて疑わざるものなり。
今や皇国の隆替、東亜の興廃は此の一挙に懸かれり。全国民は今次征戦の淵源と使命とに深く思を致し、苟(かりそめに)も驕ることなく、又怠る事なく、克く竭(つく)し、克く耐へ、以て我等祖先の遺風を顕彰し、難儀に逢ふや必ず国家興隆の基を啓きし我等祖先の赫々たる史積を仰ぎ、雄渾深遠なる皇謨(こうぼ)の翼賛に萬遺憾なきを誓ひ、進んで征戦の目的を完遂し、以て聖慮を永遠に安んじ奉らむことを期せざるべからず。
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最後にひとつ。
縄文時代から面々と続く日本人の気高な精神性の高さは、江戸時代の武士道によって完成され、明治、大正、昭和にかけて日本社会の隅々まで深く浸透しました。
大東亜戦争の開戦のとき、帝国日本政府が開戦の声明を発表しているのですが、そこには次のようにあります。
「然るに米国は、徒に架空の原則を弄して東亜の明々白々たる現実を認めず、その物的勢力を恃みて<帝国の真の国力>を悟らず、余国とともに露はに武力の脅威を増大し、もって帝国を屈従し得べしとなす」
ここでいう日本の<真の国力>というのが、まさに日本人の高い精神性です。
日本は、その<真の国力>をもって、日本の何十倍もの物的、人的国力を持つ国々と、日清、日露、大東亜戦争を戦い、ついには白人至上主義の植民地主義を廃絶させ、世界に「世界万邦をして各々その處を得しむる」つまり、世界の民族がそれぞれ自国の民族の伝統と文化を尊重し一国として独立し、自尊することができる世界を築き挙げたのです。
なるほど日本は先の大戦で236万柱の英霊の命を失い、国土も焼土となし、半島から台湾、満州、南方諸島を含む広大な領土を失いました。
けれど、米英は7年間による日本支配においてすら、日本を植民地化することができなかったのみならず、世界の植民地をことごとく失い、さらに40年後には日本は世界第二位の大国にまでのしあがっています。
そしてこれを為したものの本質が、すなわち<日本の真の国力>にあります。
いま、日本は史上4度目の危機を迎えていると言われています。
それは何かと言えば、本来日本がもっていた、まさにその<真の国力>が失われつつある、ということです。
言い換えれば、いま私たちに必要なことはその<日本の真の国力>を取り戻すことにある、といえるのではないでしょうか。
そしてそのために何が必要かも、この声明文に書かれているように思います。
すなわち、
~~~~~~~~~
全国民は今次征戦の淵源と使命とに深く思を致し、
苟(かりそめに)も驕ることなく、
又怠る事なく、
克く竭(つく)し、克く耐へ、
以て我等祖先の遺風を顕彰し、
難儀に逢ふや必ず国家興隆の基を啓きし我等祖先の赫々たる史積を仰ぎ、
雄渾深遠なる皇謨(こうぼ)の翼賛に萬遺憾なきを誓ひ、
進んで征戦の目的を完遂し、
以て聖慮を永遠に安んじ奉らむことを期せざるべからず。
~~~~~~~~~
です。
この「帝国政府声明文」は、開戦当日の開戦の詔勅を受けて、政府から発表されたものです。
開戦の詔勅については、以下をご参照ください。
■開戦の詔勅
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-569.html
冒頭の新聞記事の写真は安農さんのブログからお借りしました。
http://blog.livedoor.jp/giranbarekanjya/archives/51044397.html
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