友人のNさんがyoutubeにアップしてくれた動画をご紹介します。
この動画は、N氏の父親が封も切らずに大切に保管していた陸軍省作成の陸軍予科士官学校の紹介映画です。
この映画の冒頭で中隊長殿が生徒に問います。
「この予科士官学校とは、どういう学校であるか」


生徒が答えます。
「忠勇無比の皇軍将校となるための学校であります」
中隊長殿が答えます。
「それも間違ってはおらん。が、陸軍予科士官学校とは、死ぬことを教える学校である。
わかるか。」
中隊長殿の肺腑をえぐるお言葉です。
ご紹介いただいたNさんからは、次のメッセージが添えられています。
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空襲の激化とともに、5月、61期甲は寄居地区に疎開、8月、61期乙のうち地上要員は、新鹿沢および中之条地区に疎開した。
最後まで振武台に残ったのは、61期乙のうち航空兵要員(12個中隊)であった。
1年足らずの、しかも空襲と疎開で落ち着きを得られなかった在校期間であったが本土決戦が必至と考えられていただけに、訓練は激しかった。
本来、航空要員の61期甲生徒の中にも、対戦車肉薄攻撃訓練中、余り突っ込み過ぎて戦車に腹部を轢かれて殉職した者がいたほどである。
日本陸軍の伝統ある士官学校も、この期を最後に、その幕を閉じたわけである。
・・・・以上引用。
紹介致しました動画中、私が最も、心に残ったのは、“後に続くものを信ず”、という言葉です。 後に続くもの、とは誰か?、 われわれです。
~~~~~~~~~
昨今の大学では、ひとりの教授が、何百人もの生徒をみるのがあたりまえになっていますが、戦前の陸軍士官学校や海軍士官学校では、複数の教師でひとりの生徒を育成しました。
その結果、入学時に70cm代だった生徒の胸囲は、入校して半年後には1メートルを超えるものとなり、頭脳、体力、気力とも徹底して鍛え上げられたといいます。
実は先日、私の書いた原稿を陸士ご出身の大先輩に朱を入れていただきました。
訂正いただいた原稿を読んだときに感じたのは、正直、「恐ろしさ」でした。
私の書いた文章が、言ってみれば公園の散歩のような散文なら、ご訂正いただいた文章はまさに直立不動の姿勢をとり、挙手敬礼をしている、まさに威風堂々の文章になっていたのです。
ものを書く人というのは、書いたもので人を見ます。
戦前の日本が育て上げた士官というものの怖さというか、気迫というか、ひとことでいうならその凄味を感じ、私は恥ずかしながら身が震える思いがしました。
人間というものは、鍛え上げればここまで凄味が出るものなのか。
戦前の日本は、白人種が有色人種を支配し収奪するのが何百年も続く世界の常識、あたりまえの社会構造となっている中、ただ一国、国の総力をあげて世界に人種の平等を訴え、そして大戦を経てこれを実現してしまいました。
戦う時は、常に自軍の数倍から数十倍の敵を常に相手どって戦いました。
そして勝利していました。
普通の世界の常識では、まったく考えられないことをやってきたのです。
そしてそれを実現するために、資源のない日本は、人を徹底して鍛え上げました。
それが戦前の日本にあった精神性です。
諸外国はハード(物)で戦いました。
日本はソフト(人)で戦いました。
なるほど日本は先の大戦で、物量の前に屈しました。本土まで焼け野原になりました。
けれど日本の残した精神性は、戦後東亜諸国の人々に受け継がれ、そして欧米による植民地時代そのものが終わりをつげました。
戦争の目的が、人種平等と植民地支配からの脱却にあるとするならば、日本は戦争に勝ったのです。
勝つには勝なりの理由があります。
そしてその勝利の要諦にあるものが、人をして神の域まで鍛え上げること、鍛え上げた軍人の存在にあったのだと、強く思うのです。
お時間のある方は、是非、この動画をご覧になってください。
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将校生徒の手記 陸軍豫科士官学校1
本文でご紹介した「死ぬことを教える学校である」様子をご覧いただけます。
主に60期生の模様なのだそうです。

将校生徒の手記 陸軍豫科士官学校2
建国以来の我が国の国史が徹底的に教えられていたことがわかります。

将校生徒の手記 陸軍豫科士官学校3
授業中の模様です。全員が背筋がピンと伸びています。そして実戦訓練が行われます。

将校生徒の手記 陸軍豫科士官学校 4
教師が黒板に文字を書いているシーンがあるのですが、その文字の実にしっかりしていること。
生徒の手紙の文字も実に美しい。生徒が母と会っている様子などが映像となっています。感動します。
そして陛下がお越しになる。是非、ご覧下さい。

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