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共産主義からの解放

たいへん面白い本をいただきました。
東京近代史研究所の落合道夫さんが書き下ろされた本で、題名を
「共産主義からの解放」といいます。
共産主義の危険性については、このブログでもたびたび取り上げさせていただいていますが、ひとことでいうなら、共産主義とは人類史上最悪の犯罪統治主義である、ということです。


共産主義が世界史上はじめて政権を奪ったのがソ連ですが、ソ連は帝政ロシアから政権を奪うに際し、数百万人の命を奪います。
すると報復が怖いから、施政者達は偽善と暴力による支配をさらに徹底した。
この結果、国民の生活は極貧に至り、国民に自由はなく、さらに数千万人の命が奪われました。
カンボジアに共産主義政権であるポルポト政権が誕生したのが1975年です。
その4年後の1979年には、ポルポト派は追い払われます。
そこで発見されたのは何か。
子供にまで自分の墓を掘らせて埋めてしまう残虐な殺戮と、そうした犠牲者の頭蓋骨で作ったカンボジアの国土図などでした。
トゥール・スレン虐殺博物館(Tuol Sleng Genocide Museum)には当時の模様が展示されているけれど、ChinaやKoreaがねつ造する日本による残酷博物館と異なり、こちらは事実がありのままに展示されている。
酷い話です。
けれどその酷いポルポト政権がカンボジアを支配したとき、日本の朝日新聞は、これを手放しで賞賛している。
もうバカを通り越して呆れます。
この本で主張されているのは、共産主義ないし左翼主義というものの持つ二重構造性です。
人々にユートピアを謳い、自由と平等を約束する。
けれど個人にとってのユートピアは、耳障りは良いけれど、実は一人一人に個性があるように、ひとりひとりの個人が思い描くユートピア像というのは、まるで異なります。
さらに自由と平等は相互矛盾する理念です。
会社で考えればすぐにわかることです。
仕事をするのもしないのも自由だと、社員全員が放縦に陥り、給料だけは社長以下全員が同じ額だけもらうなんてことは、できもしない相談です。
第一、責任の重さが違う。
第二に、働きに応じて給料の多寡が決まるのはあたりまえのことです。
それが「公平」というものです。
つまり耳障りのよい言葉を並べて人々を教導し、その実、支配者だけが、その支配者にとってのユートピアを実現し、被支配者の自由も平等も、公平のみならず、生命も財産も欲しいままに奪い尽くすというのが、いわば共産主義や左翼主義の持つ二重性です。
もっと言えば、いま生きている施政者(支配者)にとってのユートピアを実現できさえすれば、あとは野となれ山となれというのが共産主義、左翼主義の特徴でしかない。
そういうご都合主義的ないい加減さを誤摩化すために、ありとあらゆる屁理屈が動員される。
それに生半可なインテリがコロリと騙される。
それが共産主義、左翼主義の持つ欺瞞性だと思う。
これに対し日本人の持つ固有の民族主義は、自分さえよければという放縦の思想はそこになく、先祖を尊崇し、子孫に恥ずかしくない自分自身と社会を築くという、いわば生命の連続性を縦軸とし、これを実現するために横の連帯を大事にしようとする。
自分さえ良ければというご都合主義ではなく、みんなが良くなるために自分にできることをしようとする。
そして実はこの思想は、人類普遍の究極の生命の連続性の思想であるに他ならないと思う。
さて、落合さんの「共産主義からの解放」は、こうした点を、もっと詳しくわかりやすく解説した本です。
わずか90ページの本なのですが、この一冊に20世紀の謎を解く知識が詰まっている。
目次は次のようになっています。
~~~~~~
はじめに
第一章 共産主義の研究方法
第二章 共産主義の史実
第三章 マルクス主義思想について
第四章 共産主義運動の生成と崩壊
第五章 ユートピアと共産主義
第六章 ブラックユートピアと共産主義の終わり
第七章 左翼運動の再発防止と民族主義への回帰
まとめ
~~~~~~~
書店では売っていません。
購入は、定価800円と送料210円(合計1,010円)を郵便振替で送金すると、本が送られてくるという仕組みになっています。
(郵便振替の際、自分の住所を書き込むようになっているので、本が送付される)
ご興味のある方は、是非、お求めあれ。
落合道夫著「共産主義からの解放」
購入方法 郵便振替
口  座 東京近代史研究所
     口座番号:00140-0-373193
料  金 送料込み 1.010円
■参考記事:「階級闘争は共産主義の悪魔」
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1295.html
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